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河川の氾濫について。多すぎません?
2019/10/17 21:11
以前、与論島に住んでいて、今は本土に住んでいます。
南西諸島の台風は勢力が強く、本土に上がってきたころにはだいぶ弱くなっているはずですが、今回の台風19号は違ったようです。
が、勢力が強かったにしても、堤防ってこんなに簡単に決壊するものでしょうか?
与論でも家の屋根が飛ばされる被害は出ていたけど、千葉みたいにはなっていなかったし・・・。
本土は
・堤防が弱い、またはお金をかけていなくて整備がされていなかった
・家も作りが弱い
のでしょうか?
質問者が選んだベストアンサー
まず千曲川(信濃川)に関していえば、昔から「暴れ川」で有名な河川です。明治29年から31年までは、3年連続で洪水を起こしてその度に多くの家屋が流されました。昭和の戦後は11回、平成にも5回も洪水を起こしています。
今回の台風19号はともかくまあ呆れるほどに大量の雨が降りましたから、あれを防ぎきることは不可能に近かったと思います。私の住まいから近い川も氾濫寸前まで来ました。私がここに住んで40年近くたちますが、あんなヤバいのを見たのは初めてでした。専門家も「今回のはどう振舞っても(水害は)防げなかった」とコメントしています。
ただ傾向としては、地方の比較的中小の河川で大きな被害が出る傾向が強くありました。東京都内を流れる「氾濫したら一番ヤバい川」である荒川に対しては「地下神殿」と呼ばれる首都圏外郭放水路や彩湖(荒川第一調節池)が整備されていたので大事には至りませんでした。
「今回は首都圏直撃を警戒されていたので東北や長野地方は警戒心が薄かった」「去年の関西地方を襲った台風21号のような風台風かと思ったらまさかの雨台風だった」ということもあったと思います。
しかし元々日本は「暴れ川」って呼ばれるような川が日本中に存在します。小学生のときに社会科で習いましたでしょ。外国のナイル川とかドナウ川とかがすごい長い距離をかけて高低差があまりないのに、日本の河川はみんな短い距離で高低差がものすごくて、滝みたいになっているって。
そりゃね、あんな滝みたいな短い距離に大量の雨が降ったら押し流してゆきます。人類の構造物なぞ、大自然の猛威の前には無力なのですよ。
日産スタジアム一帯は災害時に遊水池になっており、今回はそこに水が溜まることで横浜方面の水害を食い止めたようですし、荒川には前述の彩湖や地下神殿が貢献しました。今回の水害の教訓は「洪水は堤防で防ぐのではなく、貯水池に水を逃すことで防ぐ方が有効」なのではないかなと思います。
また風災に対する対策も、毎年シーズンになると「今週の台風」くらいに毎度毎度台風に襲われる与論島と大きな台風が直撃することが少ない千葉県を比較するのは難しいです。そもそも人口密度が違う。与論島が首都圏並みの人口密度になったらやっぱり毎回何らかの被害は出ると思いますよ。
また台風15号で大きな損害を受けたのは、昭和40年代かそれ以前に建てたような古い家屋が目立ちました。ありゃ三匹の子豚のわらの家みたいなもので、簡単に吹き飛びます。逆にいえば、そんな建物が何十年も立ってられるほどのどかだったということです。与論島だったらすぐに壊されていたでしょうからね。
沖縄式の、風災を防ぐための石垣と立派な屋根は、もし地震が直撃したら容赦なく崩壊し人々を押し潰すでしょう。津波がきたら島は全滅でしょう。
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その他の回答 (12件中 1~5件目)
近年の台風は昔と全く違います。
以前は日本近海の海水温がそれほど高くありませんでしたから日本本土に近づくと台風の勢力が弱まりました。
しかし近年は日本近海の海水温が高いために熱帯低気圧が日本に近づくと高い海水温のために勢力が増大されて台風になるという傾向が多くなりました。
本土の建物や堤防が弱いわけではありません。
与論島を台風は数時間で通過する事が多いので被害は突風だけの事が多かったんだと思います。
しかし今回の台風は速度も遅く日本列島を全て覆うほどの大きさがあったために大雨が広範囲で降り受け止められず被害が増大したと考えられます。
整備しきれていない、ということです
与論島がすべて整備されているかと言うとそうではありません
土砂崩れもあるはずです
本土では人が多いので土砂崩れの場所にも人が住んでいたのです
逆にいうと無人島に大地震が来ても洪水が起きても死傷者ゼロです
一升ますには一升しか入らない、ということでしょうね
箱根山でドシャブリ相模で氾濫、間に住んでる小生は
風を恐れていたけど雨はマズマズ
長年住んでて、そばの川は今までの最大級の増水ではなかった
以前電信柱級の流木が河原にあったけど今回は庭木程度
氾濫を見越した住居というのもあるということだけど(輪中?)
堤防の決壊の要因は一つではありません。
護岸整備で川底や川岸をコンクリートなどで固めてしまうと水の流れは早くなってしまいます。水の流れが早いということは水量も増えるということ。護岸工事をする前の積算では工事前の水量で計算しているとしたら工事後に増えた水量に耐えられない可能性がある。だから設計時には余裕をもたせるんでしょうけどその余裕には降雨がどのくらい考慮されているのか・・・
そして、住宅地など生活圏を広げるために山を切り崩したり、河原だったところを堤防を作って整地して宅地にできる場所を増やしたり。
本来河川だったところに生活圏を広げているんだからリスクは覚悟して当然だと思う。
無駄とも思える水が流れていない河原というのは雑炊したときに意味を成すのではないか。
それを政治に水が流れている範囲プラスアルファ程度を残して堤防で区切ってしまっているんだから人間とは浅はかで愚かであるとも言える。
沖縄諸島のように台風の通り道になっているところではある意味日常なので台風なんて滅多にこないところと比べて日常レベルでの意識が違う。自然の驚異をナメているということ。
これは台風だけではなく雪でも同じ。
雪が殆ど降らず1メートル以上積もらない太平洋側と、毎年数メートルの積雪が当たり前の日本海側とでは家そのものの作りが違う。雪国では瓦屋根の家なんて殆ど見かけない。見るとしたら海岸沿いの地域。雪国でも海岸沿いでは積雪は殆どない。屋根の雪下ろしなんてしない家がほとんど。山間部では屋根の雪下ろしは毎週のようにやる必要があったりするために積もった雪が勝手に落ちるような構造の家ばかり。それでも落ちた雪をなんとかしないと家が雪に埋まってしまう。二階が玄関になるというのも誇張ではない。
だからというわけではないが、関東方面で大雪のため交通網が完全麻痺なんてニュースをみると「たかが10センチの積雪で交通網麻痺ってどんだけ~ww」ってのが素直な感想です。
ある意味今回の質問と同じ心境ですよねwww