NURO光のF660TとWMC-2LX-B

今現在使用しているONU（兼ルーター）がF660Tであれば（費用はかかるかもしれませんし、現在の半導体不足の状況ではこれまでと状況は違うかもしれませんが）無線LAN規格11ac搭載のF660Aに交換が可能かもしれません。
これで通常はWi-Fiの改善は少し図れるかもしれませんが、結局階下階上をまたぐ通信については改善は図れません。

階下階上をまたぐ通信については、通常は中継器やAPを設置することが多いですが、WMC-2LX-Bなどのルーターを接続することも無理ではありません。WMC-2LX-Bをつなぐ場合に量販店が既存のルータ（F660T）と自前のルータの相性が悪いことが多いと言ったのは２重ルーターとなるからだと思います。

しかしながら電波状況をmeshWi-Fiで改善したいのであれば２重ルーター化が必要になると思います。また、絶対とは言いませんがNURO光のONUは接続端末台数が10台を超えると不安定になる場合があります。

２重ルーターの設定の仕方は後述の解説サイトさまに譲りますが、決して使えないわけではありません。少し設定が面倒なだけです。

また、IPv6の扱いが追加するルーターメーカーによってはうまくいかない場合があるかもしれません。その場合はIPv6を追加したルーターで使用しないように設定すればNUROの戸建て（コースはＧ２Ｖでしょうか）ならIPv4のみでも現状は問題無いと思います。最終的にはIPv6の利用が必須になったとき２重ルーターを諦めるかIPv6パススルーでルーター配下の端末にIPv6が通るルーターを検討するだけです。WMC-2LX-Bが現状でIPv6パススルーで通るかは不明です。通るかもしれません。TP-Linkのルーターでは通ります。

【考え方】
WMC-2LX-BをF660Tで使うには以下の設定が必要になります。
・F660TのLAN端子とWMC-2LX-BのWAN端子をつなぐ（※以降、F660TのLAN端子にはひかり電話用TA以外はつながない。WMC-2LX-Bのみで宅内LANを運用する。）
・F660TからWMC-2LX-Bに払い出されるIPアドレスを固定する。（静的アドレスの設定）
・F660TからWMC-2LX-BにDMZを設定する。（IPv4のみWMC-2LX-BにDMZで全通信を通す。）
・WMC-2LX-B側では認証の必要のない回線に接続している体で設定を行いDNSなどにIPアドレスを入れる必要がある場合はF660TのIPアドレス（192.168.1.1）を指定する。

実際はこのくらいの操作が必要になります。

２重ルーター化する場合に参考となる解説サイトさまを貼っておきます。NURO光、２重ルーターなどで検索するといくつかヒットするかと思います。
https://squid-ink-cafe.com/lag/lag-nuro-04
https://worry-journal.com/sci/922/

IPv6の解説については省かれていますが、WMC-2LX-BでIPv6を無効にするか、F660TにはIPv6のファイアウォールがあるのでWMC-2LX-BではIPv6パススルーで良いかと思います。

長くなりました。
NURO光でメッシュWifiを構築するにはこの操作が必要となります。

一つの参考として。

補足

2022/02/12 20:47

丁寧で分かりやすい解説をありがとうございます。

二重ルータになるのはイメージしていたのですが、IPV6のパススルーや固定IPアドレス払い出し・DMZまでは思いが至りませんでした。

なお、サポートに確認したところ、F660Aへの交換は無償でした。ただし、おっしゃるように接続台数が10台を超えて不安定になる可能性もあるので、HG8045Q（接続台数32台）への有償（1万円）も検討しています。

とりあえずWMC-2LX-Bを購入してみます。

ありがとうございました。

質問者