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空家にする超低気密住宅で効率の良い換気計画
2010/06/30 12:14
空家にする超低気密住宅で効率の良い換気計画
しばらくの間、空家にしてしまう自宅の換気についてお尋ねします。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
急遽、転居が決まりましたが、家が痛むのを出来る限り抑えようと思い、
一般型30cm×2個、パイプファンφ150mm×3個、を、多ければ換気が
よくされるという単純な発想で、追加で付けてもらいました。
時々、点検の意味で空家に戻っているのですが、どうも換気が
上手にされていないようです。色々調べてみて分ったのですが、
「多ければ良い」ということではないようですね。工務店の方から、
特にダメ出しを受けることもなかったです。ただし、「何で、こんなに
換気扇を付けるのか?」という感じでした。こんなに超低気密の建物で、
換気計画などされたことが無いのでしょうから、ノウハウは無くて当然と
思っています。工務店さんにクレームを付ける気は毛頭ありません。
むしろ、「勉強が出来て良い」と思っています。
<< 建物の特徴 >>
・大正時代の建物で、化粧合板内壁・土壁・板金外壁・無垢板天井・ほとんど畳床(畳下は無垢板)
・経年劣化による隙間がとても多い木製引き違い戸
・建物全体が隙間だらけ
<< 既設換気扇 >>
・パナソニック FY30-EE5 換気風量 1044m3/h(60HZ)
・パナソニック FY-12PT8 換気風量 112m3/h(60HZ) 有効換気風量 105(60HZ)
・三菱電機 EX-15LF5 送風量 288m3/H(60hz)
<< 原因予測 >>
・排気用の換気扇が多過ぎ、いくら超低気密建物といってもバランスが
取れていない。
・引き違い戸の隙間から入る外気、床下・壁内から外気を吸ってしまっている。
室内が湿っぽいのは、畳床下の空気の吸い込みが原因か?
<< 質問 >>
(1)より確実な空気の道を作るため、★自分で★吸気用・排気用の
ダクトファンを『それぞれ』天井下へ露出で付けようかと考えていますが、
如何でしょうか?
※改善費用は、あまり気にしません。
※空家に長時間、居ることが出来ないので、大工事は不可です。
(2)電気工事の資格は持っていませんが、有資格や未経験者が施工すると
何か問題が出ますか?アース設置・外壁へ向かっての勾配付けなど、
メーカーの指示は遵守するつもりです。亡父は電化製品販売・電気工事を
しておりました。その息子です。工具もバッチリです。建築・土木の
日曜大工は、かなり自身有りです。ただし、今回の換気計画は未経験でしたし、
転居関係の忙しさから付け焼き刃的行動で大失敗。 曲げ・勾配・距離などの
影響で、性能が低下することは分ります。(ただし、感覚)
給気場所と排気場所は、離れていた方が効果が上がることも知りました。
(3)30cm換気扇を止めて、そこへ蓋をし、給気用または排気用のダクトを
付けようかと思っています。無駄でしょうか?
(4)北側から吸気が良いのか、北側へ排気が良いのか。どちらでしょうか?
※冬に冷気が入ってくるなど、慣れっこで心配有りません。
(5)一般論として、窓のない側に湿気がこもりますが、「給気のみ」と「排気のみ」
では、湿気対策という側面だけですと、どちらが効果的ですか?
(6)24時間タイマーを使って、ダクトファン・一般用ファンを、無人状態で
ON/OFFするのは問題が出ますでしょうか?
(7)火災の心配が有りますが、考えすぎでしょうか?
!!!! 壁面加工は無しで、既設の穴を利用して改善したいと思います。!!!!
以上、情報不足になるよりはと長文な上、分りにくい文章で
申し訳ありませんが、アドバイス頂ければ幸いです。
質問者が選んだベストアンサー
サイト拝見しました。これは結露対策のための換気ですね。高気密やコンクリートの家は機械式換気が効率よく効きます。つまり、北側の部屋は一番温度が低いのですから結露しやすい状態の時にそこに温かい水蒸気をふくんだ空気を引っ張り込めば窓近くの冷気でさらに冷やされて結露がひどくなることを案じての対策だと思います。主に冬場の状態ですね。
誰かが、家は夏をもって旨とすべしと言いましたがつまり夏の風の流れを考えて古き日本家屋は作られるべきとされてきました。その分冬は寒いのですが、気密が低いので結露もしにくいという何ともまあナチュラル指向です。でも、木に結露はご法度ですからそうされてきたのでしょう。
私は低気密の時は自然換気(温度差による換気)に頼るのが基本で機械はそれを助長、また換気の悪い部分に補助的にお使いになるのがよいと思いました。この時の全体の換気方向は南から北です。
現状では換気方向がおそらく上からと床下から空気を引っ張って南と北に排気している状態を作っていると思います。なので大正時代の防湿措置の無い床下から空気が上がってくるのではないでしょうか。隙間は上下左右にあるわけですが今は給気が床や屋根がわなのであろうと思います。あまり、床下の空気を吸いたくはないですよね。なので私は南から北へ抜けるように計画されることをお勧めいたします。
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その他の回答 (5件中 1~5件目)
(1)(3)(4)(6)・・・他にもありましたが吸気口を付けないと駄目ですね。建物の隙間は関係なく吸気口を付けましょう。出と入りのバランスを取ります。一部屋一か所以上。あと土地柄の風の向きが解れば、それを利用して、タイマーで向かい風になる方の換気扇を制御するの事も出来るのでは。定期的に風向きが変わる土地でないと駄目ですが。メーカーに見取り図を送って設計してもらうこともできます。パナソニックや東芝、三菱といったメーカーのホームページから出来るだけ詳細な資料(間取りとか)を送れば確か設計してくれると思いましたが。(2)・・・資格はあったほうが良いでいね。工事が終わったら有資格者に検査してもらいましょう。(5)・・・排気のみ。(7)・・・火災の心配は、最新の分電盤を設置すればまず起きないと思います。隙間風は縁の下などから湿気を含んだ空気も排気している関係で室内に流れ込んでしまう可能性が有ります。なるべくふさいで出来れば壁に吸気口を付けることが望ましいのではないでしょうか。
お礼
2010/06/30 22:55
ご回答ありがとうございます。「吸気口の取付け」「給排気の
バランスを取る」。今回は、本当に大失敗でした。ただし、
とても面白い勉強ができラッキーでした。
算定はできませんが隙間はおそらく1m2あたり15cm2以上はあると想像します。
これは24時間換気を免除されるほどの隙間の面積です。
ほとんど家の保存に機械式の換気扇の必要はない家であると想像します。
機械式でなく自然に換気するには
南側は温かく北側は涼しくありその温度差で気流を起こすことになります。
立派なお家ですが気流を計画して南側から排気という考えはあまりお考えにならないほうが自然だと思います。
しかし、設計によっては気流が滞留し家に悪いのでそういう部分に機械式を採用するのはいいことだと思います。
給気だけ排気だけはどちらも不効率ですよ。隙間が多い家ならば南側を給気口にして北側に換気扇で排気という大きな流れを自然の換気の力に逆らわず助長するように計画しましょう。
火災になるのは古くなってモーターが焼けたりグリスが切れたりというときのようです。
ダクト工事など効率が落ちるので私は不要だと思います。
南側にレジスタ式給気口、北側に機械式排気換気扇で室内を開け放しにしておけばこのお家の場合は良いのではないかと思います。
気流の速度を増す場合は南の開口量を大きくして北の開口は小さくします。
かなり大きいお家なので左右中3ヶ所北側に小さな排気機を設ければ十分ではないでしょうか。
お礼
2010/06/30 21:24
ご回答ありがとうございます。南側から北側へ、温度差の関係で気流が
出来るのですね。熱は、温かい方から冷たい方へ伝わることと関係有りそうですね。
私の書き方が悪かったのですが、完全な空家にはなっておらず、家財等(タンスなど
沢山)もそのままで、空気がベタッと平滑的に流れ難い状態となっています。また、
私も当初、換気など必要ないと思っていたのですが、空家に入るとどうも空気の
質が悪いと感じたからなんです。そして、建物だけでなく家財(衣服やカメラ関係)のことが、
心配になってしまったわけです。そして、換気扇を5個増やしたのです。
吸気口を付けるまでもない隙間が沢山の南側から給気して、北側への排気は
排気換気扇の能力だけ考えれば良さそうですし、言われてみれば理にかなっていますね。
ただ、合計6機の排気換気扇が24時間稼働しっぱなしの現状で、湿っぽい、空気の質が
悪いと感じる理由を教えて頂けませんでしょうか?昨日、空家に行って感じましたが、
敷居の所から、床下からの空気が出てきます。この辺りが、関係しているのでしょうか?
束石の上に建っていて、畳を剥がし板を外せば、床下の芋貯蔵穴にアクセス可能です。
北側排気と南側排気で迷ったのは、以下のサイトに
http://www.con-sa.com/study/skill/2009/08/post-3.html
>換気の原則は、北側の部屋から給気、南側の部屋から排気することです。
>北側の室内の結露を除去しようと北側の部屋から排気すると、
>結露が余計ひどくなります。
と、書いて有ったからなのです。どうしてでしょうか?高気密住宅やコンクリート住宅
という前提条件でのお話しなのでしょうか?
排気するばかりで吸気しなければ空気は循環しません。
吸気は戸の隙間からのみなのに、何台も換気扇をつけても意味ないような。
パイプファンなどの換気扇の穴に吸気口を取り付けてはいかがですか。
各部屋の建具を開放しておけばダクトなど不要だと思いますが。
空き家なのにブレーカーも入れっぱなしということですよね。
期間によっては限定でどなたかに貸すというのも手でしょう。
お礼
2010/06/30 20:51
ご回答ありがとうございます。パイプファンの穴に吸気口を取付ける
とは勉強になりました。私の投稿内容が情報不足でしたが、
週に多ければ3回くらい空家に行きます。家財等はそのまま残っています。
冷蔵庫も稼働しておりまして、ブレーカーを落とすことは不可能です。
トラッキング防止にキャップを付けたり、エアダスターで掃除したり、
気を配っています。お忙しい中、ありがとうございました。
佐藤 直子(@n-space)プロフィール
一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画... もっと見る
自然が一番です。
電気代が惜しいので、エコで不要でしょう。
補足
2010/06/30 12:32
こちらで、見やすい添付画像がご覧になれます。
http://www.mediafire.com/imgbnc.php/a572a0076dcc613db4d16d4a77a850996g.jpg
お礼
2010/06/30 23:17
何度も詳しくご回答頂きまして、ありがとうございます。頭が下がります。
この内容は、高気密やコンクリート住宅という前提条件有っての内容
だったのですね。「鉄筋コンクリート住宅の住まい方」と、しっかり書いて
有りました。また、私には無関係ですが、この条件で、なぜ結露が起こるのか
良く分りました。勉強になりました。
初めて、自宅を空家状態にしたものですから、心配からカリカリし始め、
ついには自然をねじ伏せるかのような換気発想になっていました。
反省しています。こんな家に生まれ育ち良かったことは、自然と共に生きる
ことを知らないうちに身に付いたことです。住まいは、夏向きに。もし、将来、
建替えるとしても、クロス、ペンキ、断熱材、防湿シートなんかは使う気は
ありません。単純明快な建物で、冬は寒いと感じられる家が、やはり良いです。
最近の住宅は、酸欠で窒息しそうで、また、空気が動かず気持ち悪いです。
原始人のような私には、辛い世の中になってきました。
天井裏の埃っぽい空気、床下の湿った独特な臭いの空気を吸って
いたのですね。やってしまいました。南から北へ抜けるようにしてみます。
南側換気扇を止め、北側排気で様子を先ず見る。調子が悪ければ、
南側換気扇の除設で吸気口の設置と、順を追ってやってみます。
とても勉強になりましたし、「自然と共に生きる」というポリシーを失って
しまうところでした。不都合が有りましたら、また質問させてもらいます。
その際は、どうぞ宜しくお願いいたします。