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個人投資家の利益確定は理論的に間違っている?!
2022/09/15 20:08
奥野一成
投資信託「おおぶね」ファンドマネージャー
農林中金バリューインベストメンツ株式会社
常務取締役兼最高投資責任者(CIO)
さんが
下記の記事で
https://news.yahoo.co.jp/articles/98531902c02b4b541a9bdb2d9a545fdead834b92
以下のことをおっしゃっていました。
プロの機関投資家や金融機関は、年度ごとに決算を
締めなければいけない。
含み益は利益にはならないので、決算上の収益を認識するために
利確する必要がある。
しかし、個人投資家の場合は決算を締める必要がないばかりか、
利確するたびに利益に対して約20%が課税される。
総合課税をとれば損益通算することは可能だが
儲けたら税金を払わなければならないことは変わりはない。
利益確定をしなくてもいいことが機関投資家と比べた時の、
個人投資家の最大の強みです。
それなのになぜ「利確」するのか?
毎日毎日激しく動く株価を見ていると、含み益が乗っている間に
売却したいというPL(損益計算書)的発想
株式を売却するという行動自体は個人の意思決定なので自由ですが、含み益を実現するためにという動機がファイナンス理論的に間違っている点は理解しておいて損はない
株式を売却するという決断は、現金に投資するという決断です。
その売却判断は、あなたのポートフォリオの中の株式比率を下げて、現金比率を引き上げるために行われるべきものであって、利益を確定するためにするべきものではない。含み益があろうと含み損になっていようと、現金比率を上げたければ、売却すれば良い
ファイナンス的には現時点での含み損、含み益は
(買った時点での価格がいくらだったのか?)は
いわいるサンクスコスト(埋没費用)なので
将来の売却購入について考慮すべきではない。
資産ポートフォリオの全体のうち○○%を資産増大の見込める
株、投資信託に振り向けよう。現金や債権も待機資産として
××%持っておこう
と考え資産バランスを考えるのが大事
(´・ω・`) 自分は資産というのは現金の保有量だと認識していたのですが、それは間違いなのですね。流動性や収益性に違いがあるだけで
どれも資産なんですね。
デイトレードとか短期でキャピタルゲインを狙うような方法というのは損益計算書を気にする期限を決めた機関投資家のようなトレードなので
個人投資家としての強みを逸しているということなのでしょうか?
結局、儲けを出すなといっているわけではないですよね?
自分が必要なときに必要な資産を必要な資産内容で手にするために
どうしたらいいかバランスを考えろといっているのですよね?
アドバイスよろしくお願いします。
(´・ω・`)
質問者が選んだベストアンサー
投資については、人それぞれ思いがあるので、こういうテーマの結論を一つに決めることはできないのですが、私が質問を読んだ感想を書きます。
「投資」と一言に言っても、人生設計に合わせて老後までに必要なたくわえを準備したいという、本来だれでも考えなければならない「資産形成」もあれば、デートレードのような「短期売買」や一発に賭ける「投機」や「儲け話」をイメージする人も多いと思います。
おそらく質問者が読まれたものは、個人で資産を形成するという目的で冷静に考えるならば、少なくとも月単位や年単位で利益を確定しようとするスタンスは違うんじゃないですか?という意味だと理解しあす。
私もあまりに多くの人が「投資」を「投機」と混同していると感じます。
一日のうちに、あるいは一週間のうちに、せいぜいその年の一番値段の高いところで利益を確定して、また安いものを買う。というのは当たり前の投資行動かもしれません。日経平均がいくら上がろうが、下がろうが、こつこつ利食いをできれば、間違いなく利益は積み上がります。ただし、かなりトレード成功が続く限りという条件が付きます。
そういう「トレード」を続けて多くの人が老後に必要な「資産を形成する」というのは無理筋です。まず、相場の上げ下げをとらえて投資と現金化を繰り返しても、失敗の回数の方が勝ります。金額で言えばさらに負けが勝ります。
もうひとつ重要なことは、投資しては現金に戻すことを繰り返すわけですから、期間平均の投資残高はかなり低くなります。利息の乏しい銀行預金でも期間中の元本はフルに運用できますが、短期投資では少々上手くできても、平均の元本はかなり少額でしかないと思います。今日売って、すぐに買うものがみつかるわけはありません。かつ儲かる確率は決して高くないです。現金を持ちたくないと慌てて手を出して高値つかみをすれば元も子もない。
読まれた個人投資家へのアドバイスを解釈すると、以上のような前提で、「長期、分散、積立」で投資タイミングのリスクを均し、銘柄集中のリスクも均し、確実の運用残高を将来に向けて積み上げるのが得策である、という結論になるのだと思います。
もちろん、絶対に利益確定をしてはいけない、ということではないでしょう。現金支払いのニーズや5年、10年投資してどうしても高いと思えば一部資産を現金化することもありえます。ただ、どこかでそれより安い投資対象を見つけなければ現金のままです。さらに高くなって同じものを買い戻すことも往々にしてあります。そして買った途端に下がることも。
だから全額売って、タイミングを狙って全部買い戻す、というようなことはいわば前述した「投機」なのです。そこで運用残高が途切れて「投資」がストップしてしまうところまでいくと、一般の人たちの人生のための「資産形成」にはつながらないということではないでしょうか。
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
> 資産というのは現金の保有量だと認識していたのですが
はい、認識を改められたように、「資産」とは土地・建物・金銭・債券・株式などの総称です。
> 個人投資家としての強みを逸しているということなのでしょうか?
CIOさんはそういうご意見のようですが、強みは得てして弱みになります。利益確定しないで置いたおかげで気づいた時には大暴落していることもあります。
利益確定は、確実、切実に儲かっているのか損しているのかがハッキリします。
> 儲けを出すなといっているわけではないですよね?
そうです。が、「儲けを『表には』出すなといっている」ようではあります。
> 自分が必要なときに必要な資産を必要な資産内容で手にするために
> どうしたらいいかバランスを考えろといっているのですよね?
「バランスを考えること」は良いことだとは私も思いますが、それと「利益確定しないこと・個人投資家の強み」との関係性が理解できません。とってつけたような感じ、論理に飛躍があるように感じます。
質問者さんが途中を省略されたのでなければ、CIOは「本気では」バランスを考えることが大切だ、とは言っていないような気がします。誰も、「バランスなんて考えずIT株1本で行くべきだ」とか思わないでしょう。「バランスが大切だ」と書いておけばノープロブレム的な。
相手の健康に興味がなくても「ご健勝をお祈りいたします」と書いて手紙を終わる、というようにテンプレートに沿って書いたダケーのような気がします。
お礼
2022/09/16 18:49
回答ありがとうございます。
わたしが、リンク先の記事をまるめて書いたので
この方のユーチューブ動画とかリンク先の記事を
読むともしかするとしっかりかたられているかもしれませんね。(*´ω`*)
自分がみた動画ではおおふねファンドさんのプロモーション動画のヤツだったのですが、
確かにインデックスファンドで何も考えずに
アベレージ取って負けないようにしていくのは
儲かるかもしれないけど、あまり株について熱心に勉強することはないのかなーとも思いました。
まぁ、株についてあれこれ調べる時間を省略できるのが利点ということもあるのですが、
このおおふねファンドとさわかみさんのとこのファンドの2つのアクティブファンドだけがアクティブファンドとしてこの2つだけ
他のインデックス系の信託にと一緒に、
投資信託のベスト10にランクインしているそうです。
なぜこの株に投資したか、なぜその企業が競争優位性があるかや今後も市場を占有できるかなどを
解説する勉強会、説明会があるそうなので
そこでもらえるレポートなどはぜひ読んでみて
説明会も参加したいなーと思いました。
(*´ω`*)
お礼
2022/09/16 19:10
回答ありがとうございます。
CIOの人は日本のバフェットとか呼ばれるような人らしく
優良企業の永久保有が至高というような信条みたいです。
S&P500などについても確かに悪くはないが
ただしS&P500はバブルになることがある
バブルになっていた場合だと、買った値段から
下がってしまいまた回復するまで12年ぐらいかかることもある。
そう考えると、12年間耐えられる人ばかりではないので撤退する人もでてきてしまう。
というようなことも言ってました。
(*´ω`*)