このQ&Aは役に立ちましたか?
2023/03/31 14:59
初歩的なことなのですが、ご教授ください。
SCM435Hの焼き入れ焼き戻しについて教えてください。
焼き入れ性はJISにも書いてある通りだと思うのですが、
焼き戻しをした場合、例えば製品が焼き入れ状態で表面HRC50、心部HRC45だったとして、焼き戻しをした場合(HRC38くらいを狙ったとして)、
表面HRC38になった場合、心部もHRC38前後になるのでしょうか。
それとも焼き入れ前に比例して、マイナス5程度のHRC33になるのでしょうか。もしくは焼き戻し条件で結果も変わるのでしょうか。
根本的な熱処理の仕組みを理解していないとは認識しているのですが、
結果を知りたく、ご教授いただけるとありがたいです。
※OKWAVEより補足:「技術の森(材料・素材)」についての質問です。
既に正解が出ていますので補足の説明。
今回の例で言えば、焼入状態で表層はほぼ全面マルテンサイト、芯部はマルテンサイト+ベイナイト組織です。
以下大雑把な説明。
マルテンサイトは不安定組織ですから、焼戻しにより組織が変化して硬さはどんどん低下していきます。一方ベイナイトはフェライト+セメンタイトの安定組織ですから、焼戻しにより粒成長して少しずつ硬さが下がります。
つまり焼戻しによる硬さの低下量は表層部で大きく、芯部では小さくなります。
このQ&Aは役に立ちましたか?
焼入れした材料に対して焼き戻しを行った場合、
a) 表面の硬度と心部の硬度とは、ほぼ等しくなる
b) 表面・心部ともに、焼戻し前に対して一定値をマイナスした値になる
想定なさっている両極端の変化の中間程度の挙動をするようですね。
次のURLを参照なさってください。
https://daiichis.work/word/t10.html
ありがとございました!
2023/04/05 09:02
関連するQ&A
SK材ロッドを焼き入れしたときの硬度について
SKロッド材を焼き入れする時のことについて教えて下さい。 ?SKロッド材は圧延処理する過程で、黒皮材が付いたまま圧延される ので、不純物が表面層に多く含ま...
NAK55 NAK80について
よろしくお願いします。 車の部品を作る為、加工屋さんと話した結果、SCM系の材料を加工、焼き入れ、歪が出れば再度研磨等の後処理?するよりも低価格で、手離れが良...
焼入れ焼き戻し
木材加工用の 刃物を 作っています ㇵイス鋼をロウ付けして 見た目 1100度 で オイル 焼入しています ロウ付けする前の ㇵイス鋼の 硬さが 無い様に思いま...
S45C/SCM435 焼き入れしない場合の違い
お疲れ様です。 さっそくですが、S45CとSCM435で焼き入れをしない場合の特徴の違いを教えてください。(強度、粘性など) よろしくお願いします。
キー溝及びキー(精級)のすり合わせについて
機械組立において動力伝達で使用するキーですが フレッチング摩耗を防ぐためにキー溝を精級で 選定することがあると思います。 精級を選定した場合、当然すり合わせによ...
ベストアンサーを選ぶと質問が締切られます。
なおベストアンサーを選びなおすことはできません。