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アルミニウムのアルカ脱脂処理について教えてください
2025/01/30 17:55
アルミ板のアルカリ脱脂処理を行っているのですが、脱脂処理をした後のアルミ板をSEMで観察すると小さい孔が沢山開いています。おそらくアルカリと反応して溶解したのではないかと考察したのですが、アルミに形成されている自然酸化皮膜が溶解しているだけなのではないかと指摘されました。
自分の考えとしては、脱脂処理で自然酸化皮膜が取れたとしてもSEMで観察するまでに再び形成されてるので、穴が開いているのは金属のアルミ板だと思うのですが、違うのでしょうか。
回答 (1件中 1~1件目)
溶解孔の深さが自然酸化皮膜の厚みより深いか否かで判断すべきでしょうね。
加熱などを経ない常温成長の自然酸化皮膜だとせいぜいで10nm程度ですし。
https://www.kobelco.co.jp/advanced-materials/technical/almi/1174614_17316.html
https://www.aluminum.or.jp/materialdb/5.html
あと、洗浄しているのが「純アルミ」な1000番代か、「アルミ合金(ジュラルミン)」なその他(5056,5052,6063など)かでも違ってくるかと。
合金だと成分の微視的偏析で電池形成してセルフ電蝕かます事もあります。
(アルミじゃないけど、真鍮の脱亜鉛腐食が有名)
当然、洗浄槽・装置との接触による電蝕といった可能性も否定はできないと
なります。
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