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光沢と無光沢のメッキについての特性と使い分け
2023/10/12 22:22
- 光沢と無光沢、細かい半光沢などの種別をもつメッキは、光沢度を変えることで異なる特性を与えることができる。
- ニッケル、ハンダ、スズなどのメッキにおいても、光沢や無光沢の違いによって特性が異なる。
- 光沢のあるメッキは外観が美しく、鏡面のような輝きを持つ。無光沢のメッキはツヤがなく、マットな質感がある。使い分けは、装飾用途には光沢、視認性を重視する場合には無光沢を選ぶことが多い。
光沢と無光沢
2002/09/24 12:04
メッキの中に光沢と無光沢、あるいは細かく半光沢というような種別をもつメッキが有りますが、光沢度を変えることによって、メッキにどんな特性(違い)を与えることができるのでしょうか。また、どのように使い分けるのでしょうか。
特に、ニッケル、ハンダ、スズについて教えて下さい。
よろしくお願いします。
回答 (3件中 1~3件目)
光沢・半光沢の的確な記述があるとは限りませんが、
一般的な教本として、
「めっき教本」日刊工業新聞社、電気鍍金研究会編
その物性については、
「機能めっき皮膜の物性」日刊工業新聞社、電気鍍金研究会編
スズめっきのウィスカーについては、
元大阪府立大学 小見崇先生の論文(おそらく表面技術誌に掲載されています)を参考にしてください。
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まず、ニッケルについて。
ニッケルめっきは半光沢と光沢が一般的ですが、これは主に装飾用として用いられます。単に光沢度が違うだけではなく、半光沢には硫黄分を共析させてあり、これと硫黄分を含まない光沢めっきと組み合わせることにより、耐食性を高めています。
ハンダについては、めっきの出来不出来を外観で判断するために光沢化したという見方もあります。それと、光沢化することで、めっき後の表面に光沢剤が吸着した状態になり、指紋の付着を防ぐ作用もあります。
スズは、上記のハンダの特性に加え、厄介な問題が加わります。光沢剤を添加することで、めっき膜の密度が異常に高くなるため、経時変化でウィスカー(針状のひげのようなもの)を発生させる原因となります。ヒュージング(半溶融処理)を施すことでウィスカーの発生を防ぐことは出来ますが、光沢剤を使用しなければ発生しません。
お礼
2002/09/25 09:08
ご回答ありがとうございます。
この件に関して解説されている文献や図書をご存じでしたら、教えていただけると助かります。
hidesakaさん、こんばんは。
めっきの光沢・無光沢は、結晶粒の大小に起因します。
つまり電析速度が速いと結晶粒が細かく無光沢、速度が遅いと結晶粒が粗く光沢になります。(半光沢は中間です)
無光沢品を焼鈍すれば、結晶粒が粗大化し光沢になります。
めっきは、金属の急冷凝固現象と似ているとも言えます。
当然合金めっきであるハンダは、さらに複雑な形態となります。
また光沢剤の使用によっても調整が可能です。
また特性値の違いは、めっき面の機能(用途)によって異なります。
お礼
2002/09/25 09:05
ご回答ありがとうございます。
もしご存じでしたら用途による光沢度の使い分けも教えていただけると幸いです。
お礼
2002/09/25 20:48
ありがとうございます。早速入手したいと思います。