装飾用の表面処理法を教えてください

前回に書き忘れましたが、発色用のめっきとしては合金めっきが主体となりますが、そのバリエーションはかなり限られてしまいます。
バリエーションの多さという点では、装飾用の電着塗装でしょう。熱で硬化させるものはABS樹脂には適用できないでしょうが、紫外線硬化なら問題ないでしょう。
この方面に力をいれておられるのが、（株）シミズさんです。サイトの有無はわかりませんが大阪の本社はtel06-6971-3888です。

ABS樹脂に対するめっきだと、まず導電化のための無電解ニッケルまたは無電解銅めっき、それから電気ニッケルめっき、そして最後に発色用の各種合金めっきやクロムめっきでしょう。
ABS樹脂にイオンプレーティングだけ行ったとしても、その硬度はABS樹脂そのものの硬度になってしまうでしょう。硬度を稼ぐには、電気ニッケルめっきの部分を厚くしなくてはなりません。おそらく、20μm位もしくはそれ以上が必要になると思います。
その上に、装飾用の合金めっきなどを施せはいいのではないでしょうか。電気ニッケルめっきの部分で、工夫すれば、梨地調の外観も得られます。

残念ながらありません。
ＡＢＳ樹脂のめっきは一般的にはクロームめっきで
す。硬度もあり堅牢です。若干硬度は劣りますが、
スモークと言われる、クロム鍍金が最近の流行とな
っております。少し黒みががった高級感があります。
他のめっきだと、めっきの上に樹脂塗装が必要です。
樹脂塗装だと２ｈ止まりです。
最近の研究ではガラス質のトップコートが検討され
ていますが、まだまだ研究段階です。