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2002/06/18 19:08
溶体化処理後のオーステナイトステンレスの硬度を熱処理によってUPさせる方法をご存知の方がいれば教えて下さい。ちなみに溶体化処理後の硬度はHV170前後、熱処理後の希望硬度はHV230250です。
強冷間加工を行った細線や薄板に対して340430℃で0.52.0Hr加熱後空冷する低温応力除去熱処理を施すと比例限が著しく改善されるのでバネなどに一般的に適用されています。一度固溶化したものには残念ながら効果がありません。
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ナリヤンさんお早うございます。
オーステナイト系のステンレスを溶体化(固溶化)すれば堅くなるどころか軟らかくなりますよ。タフトライド(硝酸塩に付ける)で窒化して表面を硬化するしかありません。しかし内部は変化しませんから餅の表面が堅くなった物だと考えて下さい。加工後に硬度を上げたいのであればオーステナイト系のステンレスは不向きです。
2002/06/27 10:54
ありがとうございます。
溶体化(固溶化)したオーステナイト系のステンレスを一般的な熱処理で希望の硬さ(Hv 230250)に硬化するのは無理だと思います。どの様な形状のものか判りませんが、この硬さであれば圧延するなどの加工歪みを与えて硬化する方法しかないと思います。もっと硬さを上げるのであれば窒化という表面硬化方法をとれますが、Hv1000程度になってしまいます。また窒化した場合には耐食性を若干悪くすることになります。
2002/06/19 14:15
ありがとうございます。
加工硬化したオーステナイトステンレスを300350℃の熱処理を実施することにより、若干硬度が上昇することが文献に書かれていましたが、どうなんでしょうか?溶体化処理後のものに効果があるでしょうか?よろしければまた教えて下さい。
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2002/06/19 16:49
よくわかりました。
溶体化後の硬度UPはあきらめたほうが良いみたいですね。丁寧な回答ありがとうございました。