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NCT及びレーザ複合機のクランプずれ防止
2023/10/13 00:28
- NCTや複合機でのクランプずれは加工時に穴位置のずれを引き起こす原因となります。
- クランプずれを防止するためには加工終了後のワーク確認が必要ですが、大量の製品を生産する場合は手間がかかります。
- クランプずれ防止策として、工程管理や専用の治具の使用が有効です。
NCT及びレーザ複合機のクランプずれ防止
2002/05/31 12:33
よろしくお願いします。
ある製品を十数個製作し納品したところ、1個だけ不良になってしまいました。原因を調べたところレーザ加工機で加工した際にクランプが途中でずれてしまい、穴位置がずれてしまったことが原因でした。NCTや複合機で多数個取りをする場合クランプがずれてしまうことはよくあり、防ぎようがなく加工が終了したときにワークを確認するしかない。と聞きましたがもしそうだとすると数量が少ないときはよいのですが多いときなどに全数確認するとすれば大変な作業になってしまいます。みなさんはどうしていますか?何かよいクランプずれ防止策はあるのでしょうか?
回答 (1件中 1~1件目)
だいぶ過ぎてますが、機械構造や材料、プログラム指令の動作、加工条件等の状況が良くわからないので参考になるかどうか?
直接作業に携わっているわけではないのと、レーザーのクランプずれについては良くわかりませんが、私の工場で聞いたNCTのクランプずれの現象について述べてみます。
1)金型のクリアランスの不適正や追い抜きピッチが小さい場合発生しやすい。
2)パンチをトップまで戻さず、板厚面から1020mm位の戻りで位置決めするようパラメータ
を設定している。(メカタイプNCTでは不可)
3)材料がY方向へ移動する時に、下型のエッジ付近に当たる(?)。
カス上がりらしき動作が発生し、材料落下とほぼ同時に位置決め動作になる?(想像ですが)
4)材料端面部または長い(または大きい)切り欠きが、金型タレットやサブテーブルの段差など
と干渉するような位置決めがある。
5)金型が大きい時のパンチ後の位置決め遅延?(1個だけ不良なら関係ないかも)
などなど。
この他にも多々の要因が潜んでいるかも知れませんし、複合しているのかも知れません。
いづれにしても、どのような加工で、どのような位置の所で不良が多く発生するのかなどを分析して傾向を捕らえてみると良いと思うのですが!
当方で起きたワークずれのケースでは、
・NCTのパンチ戻り高さ位置を最上部に変更した。
・金型のピッチ(かかり)を適正にした。
切り欠きや追い抜き加工時などの時、大きな型でピッチが小さめのものは、小さな型で大きなピッチになるように変えた。
・材料左右上部のタレット側のパンチ後の位置決めを、X移動後にYの移動をするようにした。
などです。
NCTでパンチしている瞬間の状態が殆ど見えないので、完璧ではないとは思うのですが、大分クランプずれは減りましたよ。
NCT4台あり、それぞれの対策は違うのですが・・・
部分的な回答で、うまく整理できずにすみません。
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お礼
2002/07/15 10:20
ありがとうございました。クランプずれと言ってもなかなか奥が深いものなんですね。とても参考になりました。