このQ&Aは役に立ちましたか?
マグネットの膨潤とは?原因と解決策を解説
2023/09/06 19:23
- マグネットの種類や使用条件によって膨潤することがあります。膨潤したマグネットは硬度が軟化し、使い物にならなくなることがあります。
- 膨潤したマグネットの主な原因は、成分や含有量の変化です。膨潤しないマグネットと比較し、フェライトの含有量やバインダの種類などを注意深く調べる必要があります。
- マグネットの膨潤を防ぐためには、適切な成分や含有量のマグネットを選ぶことが重要です。また、使用温度や雰囲気に適した素材を使用することも効果的です。
マグネットの膨潤
2003/10/15 13:09
コストダウンに伴い、マグネットのメーカを替えたところ、マグネットが膨潤して困っています。
変更前と変更後のデータシートをメーカから取り寄せて、成分と比率を比較してみましたが、何が原因なのか判断できません。諸条件は下記の通りです。
マグネットの種類
フェライト
用途
シリンダ(油・空圧)にセンサ検出用としてピストン部に取り付けています。
使用温度 560℃
使用雰囲気 タービン油 ISO VG32
使用エア圧 0.20.7MPa
膨潤しないマグネットの成分及び含有量
バリウムフェライト 9095%
アクリロニトリル 510%
酸化亜鉛 0.1 1%
酸化鉛 0.1 1%
膨潤するマグネットの成分及び含有量
フェライト 90.5%
バインダ 9.5%
(合成ゴム 9.1%)
(無硫黄加硫剤 0.4%)
膨潤したマグネットは硬度が軟化し、グニャグニャ(キャラメルのイメージ)になっています。
ご存知の方おられましたらご教示下さい。宜しくお願いします。
質問者が選んだベストアンサー
答えは質問内にすでにあります。
膨潤しないマグネットの成分及び含有量
アクリロニトリル 510%
膨潤するマグネットの成分及び含有量
(合成ゴム 9.1%)
アクリロニトルは、フィルムなどのバリア性を
向上させるために使用されます。(油をはじく。)
合成ゴムは材質が特定できませんが、ゴムは油で
膨潤する種類のものが多くあります。
改善案は、nomura さんに賛成です。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
その他の回答 (3件中 1~3件目)
どうやらバインダに含まれる合成ゴムが、タービン油に侵されているようです。
かつてガスタービンエンジンで、パッキンを応急修理で手近にあったゴム板から切り出して使用した際も、ゴムが溶けてしまったことがあります。
元々使われていた物は、たぶん焼結された物で、あまり水や油の影響は受けないものと思われます。
対策は、元に戻すか、マグネットメーカーに、使用条件を提示して、材質の選定からやり直したほうが良いでしょう。
とりあえず、ご参考まで。
お礼
2003/10/15 15:09
k1100lt_93 さん。早速のご回答有難う御座います。
コストの関係で元に戻すことは出来ませんので、当社の使用条件に基ずいてマグネットメーカと相談してみます。
当社が出図した図面には「材質名」に「ゴム磁石」としか書いてありませんした。(設計のアホさ加減には呆れて物も言えませんわ)
補足
2003/10/15 15:25
k1100lt_93 さんとnomuraさんにもポイントを差し上げたいのですが同格と判断させて頂き、申し巻けありませんが今回は見合させて頂きます。今後とも宜しくお願い申し上げます。
硬い磁石からゴム磁石(柔らかい)に変更されていませんか?
ゴムの部分が油によって膨潤したのではないかと思われます。
ゴム製品は、油等によって膨潤(または分解)するものがあります。
油の種類を変えるか磁石を変えるしかないと思いますが・・・
以上ご参考まで。
お礼
2003/10/15 14:52
nomuraさん。早速のご回答有難う御座います。
当方でも調査する中でゴムと油の成分によって膨潤することが解ってきました。タービン油は変更できないのでゴムの材質変更で検討します。
補足
2003/10/15 15:26
nomuraさんとk1100lt_93 さんにもポイントを差し上げたいのですが同格と判断させて頂き、申し巻けありませんが今回は見合させて頂きます。今後とも宜しくお願い申し上げます。
お礼
2003/10/15 15:15
K1さん。いつも明確なご回答有難う御座います。
アクリロニトルの特性とコストを考慮してマグネットメーカに相談してみます。