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2004/11/24 19:36
SS400材のCの値が良く解りません。
JIS規格では、取決めされていなく、当事者間で設定となってますが、お客よりそちらの意見をお聞きしたい!と突っ込まれ…。
強度は問題なく出ているのですが、現在試験場にて試験した結果、Cの値が非常に小さく私も心配になってしまい。
どなたか経験豊富な方アドバイスください。
鉄鋼材料で強度を出す方法はたくさんあります。
低コストで、静的強度だけを求めるのであれば
炭素をたくさん投入するのが一番簡単な方法です。
SS400に規格には無い特別な性能が必要な材料、例えば、破壊靭性のような強度も必要な材料では、炭素が多いともろくなってしまいますので、炭素の替わりにマンガンを多く入れます。
同じSS400で成分がいろいろとあるのは主に下記の理由によります。
炭素が少なくて強度が有るという材料は、一般的に高級な材料です。
鉄鋼メーカ側の都合としては、SS400を目的に設計して製作するのであれば、当然低コストで製造できる炭素量を多くした成分系にするのですが、実際は他の規格用途で製造した高級品の余剰材を長期保存するより、SS400のような低グレードに振り当てて使用する方が、在庫が少なくトータルコストの低減につながりますから、炭素量の低い高級材の余剰材をSS400にしばしば振りあてる場合があります。
ですから、同一メーカのSS400でも、購入時期によって大きく成分の異なる鋼材になります。当然、これらはすべて、SS400のJIS規格は満たしています。
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以前SS400材を成分分析したことがありました。分析器は発行分光分析装置を使用しました。
会社で購入している材料を分析しましたところ、C量は0.15%程度でした。その他の成分値は記録がありません。ただ、C量が少ないので焼入れが入らなく要求強度(硬さ、引っ張り強度?)がどのように満足出来ているかはわかりません。材料購入時に、ミルシ-トを添付していただくほうが良いと思います。
SS400材の規格は引っ張り強度からきているので、炭素量はそもそも有意な要素ではないと思います。
貴社の納入先の方は他の素材と混同されているように思えるのですが
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簡易にわかる方法ありますでしょうか。
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お礼
2004/11/24 22:16
有難うございます。
私も出来る限り調べた結果、SS400は強度による。成分を重視するのはS45C(S**C)だというのがわかりましたが、相談するところも無く心配でしたが、貴方のおかげで今日は安心して眠れます。
ご丁寧に本当に有難うございました。