鉄鋼中窒素の存在について

高窒素ステンレス鋼ですか？
普通に考えると、オーステナイト安定化に寄与するためには、侵入型固溶してないといけないんじゃないでしょうか。
まあ窒化物も多いんじゃないかとは思いますが。

ロンドン金属取引所のＮｉ価格も現在調整が入っていますが、右肩上がりのトレンドは崩れていませんので、Ｎｉ節約型の材料は増えてくるでしょうね。

以下は答えになっていませんが。
大気圧以下の場合は前述の方々の侵入型固溶体、金属間化合物として鋼中に存在することが一般的ですが、他に最近話題になっている「高窒素ステンレス鋼」があります。
この合金はNiの代替として、2%の窒素を高圧にて圧入（？）し、オーステナイトステンレス鋼を作成します。
残念ながら私はこの時の窒素の状態が理解していません。

鉄中に固溶している場合は、猫じゃらさんのおっしゃるとおりですが、それ以外に、鉄以外の成分（例えばチタン）と化合して微細な窒化物として存在する場合も多くあります。

　そうですね。
　原子の隙間は小さいので、原子の形で入っている様です。
　これから先は、専門書を探して読まれた方がいいですね。

　窒素は侵入型固溶元素ですから、金属格子の隙間に入り込む形で存在することが可能です。
　また固溶限度以上では、金属と窒素化合物を形成して、存在する場合もあるかと思います。