数値制御旋盤１級技能検定

Question

知り合いの検定案内を見せてもらって疑問に思ったのですが・・・5時間で二つの品物を製作と書いてありました。加工内容は外径、内径、外径溝、外径ねじ、内径溝、内径ねじの加工。公差プラスマイナス０，０１のが数箇所、０，０５のが数箇所、他一般公差。寸法は最初に大きめに作っておきその後手直ししたらＯＫとは思いますが・・・。プログラムに疑問があります。去年受けた人のを見せてもらったら全部で７０００文字くらいあるんですけど、これは現場で直接入力するとのことでした。さらにプログラムチェックしてたらとても５時間で加工可能とは思えないんですが、実際に可能なんでしょうか？

Answer

複合固定サイクルを使用すれば、機械に直接入力しても、１時間もあれば十分入力できますよ。私は去年受けましたがその時のプログラムは４０００文字（３５３行）でした。
寸法公差は、２個の製品を組み合わせた時の寸法も考えないと交差に入っていても２個組み合わせるとＮＧになります（特にテーパーは、径が0.01変わるとテーパーの組み合わせ時０.１変わります）
あと使用機械のタレットの芯が出てないとテーパー組み合わせ時の寸法が変わります（芯ずれ時はプラスになる）
私が受けた時は自社の生産で使用している機械だった為、練習するたびにタレットの芯を確認して、駄目なら修理してました。

Answer

埼玉県の技能検定委員を１０年勤めておりました。
　１．検定のやりかたですが
　?普通は、　プログラム作成→入力（PC）→ＮＣ転送→加工　でもかまいません。
　?複数の受験者がいて、機械を１台づつ与えられない場合、
　　１日目：プログラム→入力(PC)だけを行い、
　　２日目：ＮＣ転送→加工
　ということもできます。

・習熟度ということばを、実感するのが、技能検定です。
　・最初は、プログラム作成だけでも、７８時間かかるでしょう。
　・しかし受験課題は、このプログラムが、一部が違うだけで、丸暗記してしまえば、直接ＮＣ入力が可能です。３０分で入力する方もおられます。
　・加工も３個目が終わるころに、加工条件が解りだし、７個練習したら、充分に合格ラインと私は考えております。

◎余談
　近年は、機械加工の受験者が減少の一途をたどっており、採点も２０年前は３日を要しておりましたが、ここ数年は１日で終わるくらいです。
　１級は２級にくらべ、レベルは上がりますが、さらに上の特急を取得する為には、どうしても越えなければならない関門です。
　是非、合格してください！

Answer

十分可能です。

NCなので形状の複雑さ、公差の多さ厳しさ、はあまり関係有りません。
こつは
刃物を出来る限り少なくする、
たとえば粗加工と仕上げのバイトを兼用するとか
横引き可能な溝入れバイトを使用するとか
でしょうか。

また全体のタイムスケージュールを作り時間を割り振り練習時の目標を立ててください。
マイクロメーター、など測定器の並びまで考える必要があります。

プログラムも７０００字にもならないように工夫してください、
たとえば加工前にオフセットに補正値を入れておき中仕上げと仕上げを兼用します。
また内容は問われないので、普段の量産用のプログラムじゃなく、一個限り加工の検定スペシャル（笑）でなければなりません。

他にも爪を出来るだけ兼用できるように形状を工夫したりします。

あとは練習有るのみです、制作は数組、プログラム作成は暗記するくらい練習が必要です。
それにバイトのセットアップなど段取りをイメージトレーニングする必要があります。

以上自分の経験と大勢の受験者を見てきた経験からでした。

ちなみに最短は３．０時間です、ただ早くやる事のメリットは少ないのでこれを目標にはしないでね。

Answer

可能です。今年初めて数値制御旋盤1級を受けました。私の場合は四時間ちょっとでしたがプログラムチェックは間違えそうな所だけ見て後は加工しながらでした。プログラムは全部で四工程だったので四つ作成しましたが最初に作成したやつを次の工程でも座標値を変えて使えばかなり短縮になります。プログラムはともかく提出するのはワークだけなので内容にはあまりこだわらないほうが！！

数値制御旋盤１級技能検定の疑問：５時間で二つの品物を製作可能なのか？