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カシメの管理について
2006/10/12 23:13
- カシメについての質問です。一般的には荷重管理と高さ管理の両方が行われることが多いです。
- 質問者はt5程度の鋼板にプレス加工して3.6mm程度の突起を作り、t2程度の部材をカシメることを検討しています。カシメ荷重は10kN程度で、荷重が変化してもカシメ高さは百分台程度の変化です。
- また、質問者はカシメにおいて材料硬度の重要性についても質問しています。突起部は加工硬化しているため、元の材料硬度の差異はそれほど影響しないと考えています。
カシメ
カシメについて教えてください。
量産におけるカシメの管理って一般的には荷重管理、高さ管理どちらでしょうか?それとも両方でしょうか?検討しているのは以下のようなものです。
イメージとしてはt5程度の鋼板にプレス加工にて3.6mm程度の突起を出し、t2程度の部材をカシメる、というものです。とりあえずカシメによる充填度合からカシメ荷重を設定、懸念される耐振性(自動車の部品なので)を各種意思入れ品にて評価しました。カシメ荷重が10kN程度変わってもカシメ高さ(カシメ後の高さ)の変化は百分台です。荷重管理レンジは4kNで考えているので、高さまで管理値を設定するとなると・・・。もとの突起の高さ公差、インラインでの測定精度を加味すると、高さはポカヨケ程度にしかならないように思われるのですが。
また、カシメにおいて材料硬度は重要でしょうか?突起部は加工硬化している部分なので、元の材料硬度が多少ばらついても加工後の硬度はそれほど差異がないのではないか、とも思うのですが。
これを見て頂いた方の中から何かアドバイス頂けると幸いです。
宜しくお願い致します。
回答 (1件中 1~1件目)
カシメや圧入の品質管理では 加工力管理が有効です。それ以外では
あまりうまくいった例を知りません。
しかし 異常品の加工時データをいろいろ想定してそろえておくことが重要です。まさかこんなことまでは あるまいというようなものを加工してみることで、結構安心できます。
そのワークをお守りにとっておけば、実際のトラブル時、解決のヒントにもなります。
モニターが簡単で 工程内管理で異常品を止めることができるからです。
もちろん 穴径などの公差は必要ですが、最悪値の組み合わせまでは保証できないことが多い。どのパラメータがどんな感度があるか、など田口メソッドを用いて、解析すればいいですが、すべてを管理するほど暇がないこともあるでしょう。意地悪試験で外枠を見ておくことが 比較的安価に 顧客に信頼感を与えられるように感じます。
きちんとやるというのも 方針として尊敬しますが、管理権限や技術力のないパラメータの扱いで 失敗することが多かったです。
自動車設計をしていた経験では、設計根拠を質問する目的は、相手の技術力や、品質管理に対する思いを知りたいということであって、計算式を証明しろということではありませんね。
理論式よりも 実データから実験式をつくり、最終商品のカシメ部が緩んだときの 機能変化が 何% 変化するか 、要因ごとに解析して、管理手法に落とすことをお勧めします。
感度の高い要因を見つけ出すことがポイントで、 何を管理するかは それからです。 どのような機能が重要かによっても 管理対象は変わりますので、硬度かといわれても 答えられませんが 普通の部品屋さんは材料硬度を管理できないことが多くて それをやれというのは 現実無理でした。
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お礼
2006/10/18 20:58
有難う御座います。荷重管理が有効、というのはどのような理由なのでしょうか?リベット長さ、径、穴径等のバラツキを考慮すると・・・ということでしょうか?また、一般的にはカシメ高さ(カシメ後の高さ)、硬度の管理は必要なものでしょうか?場合によると言えばそれまでなのは分かっているのですが・・・。
回答有難う御座います。
最近設計根拠的な内容を問われており、四苦八苦しております。通常はどのように設計してるんですかね~?
寸法関係は他社の類似品から採寸し、カシメ荷重はカシメ部充填度合からあたりをつけて、所望特性に影響すると思われるパラメータの意思入れ試験にて妥当性を確認し、設定しました。理論的な計算とかあるのでしょうか?体積から計算するんですかね?でも体積から計算すると、潰し代は求まりそうですが、カシメ荷重の適正値とかって求まるでしょうか?弾性変形ならσ=Eεで計算できるのでしょうが、塑性変形ですのでどうやって?ぼんくらな私にはよく分かりません。
また、貴殿の経験では材質の硬度管理とかしていたでしょうか?
お手数ですが上記について回答頂けると幸いです。
宜しくお願い致します。