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電流密度の解釈について
2006/03/15 14:02
- 陰極と陽極の電流密度とは、それぞれの面積によって計算されます。
- 電流密度が小さい場合は制約を受けるが、陰極と陽極の面積を拡大することで電流値を増やすことができます。
- 適正な電流密度を超えると焦げやピットの発生に繋がる可能性があります。
電流密度の解釈について
いつも拝見してます。当方ニッケル電解めっきをしております。初歩的質問ですが電流密度についてのわかり易い説明が見当たらないのここで質問させていただきます。
1.陰極及び陽極電流密度の面積d?は陰極側であれば電極の面積、言い換えれば被めっき物の面積を、陽極側であればアノード電極(カゴ)の面積、又はニッケルアノードの面積を計算するで正しいのでしょうか?
2.A/d?とは例えば面積d?が小さくなればなるほど、流せる電流も少なくなり制約を受けると解釈してるのですが、これを是正する場合陰極及び陽極の面積を拡大すれば、電流値も大きく出来るということで良いのでしょうか?
3.あるところで適正電流密度2~4A/d?とあったのですが、この電流を超えると密度が高くなりすぎて焦げやピットの発生につながると解釈して良いのでしょうか?
4.電流密度を考えるとき浴量、槽容積、槽表面積等の大きさは加味しないで、そのまま解釈して良いのでしょうか?またこれらの量、面積を拡大することで電流密度も変化するのでしょうか?
5.電流密度は陰極と陽極各々の電流密度に分けて考えるのでしょうか?(よく電流密度をひとくくりにして説明してる場合があるのです)
長文になりました。宜しくお願いします
回答 (1件中 1~1件目)
1.基本的には、そういうことです。
2.同上
3.同上
攪拌を強化したり金属濃度を濃くすることでコゲを抑えることもできま す。適正電流密度を超えると、陰極に金属イオンが十分供給できなくなり水の電気分解が始まります。そうすると、水素ガスが発生した近傍のpHが上昇、水酸化物が生じコゲとなります。
4.極端(陰極と陽極が10m離れてるとか、1万Lの浴に1dm2の陰陽極とか)でなければ、それほど気にしなくてもいいでしょう。
ただ、量や面積を変化させると電流分布が変化して電流密度も変化します。膜厚管理が厳しい場合は厳密に管理しないといけません。
5.普通は、電流密度というと陰極電流密度です。
場合によっては、分けて考えます。
いろいろな条件によって、一概には言えないこともありますがまぁそんな感じです。
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お礼
2006/03/16 08:21
早速の回答有難うございます。電流密度に対する解釈ができました。特に3,4のコメントは管理をする上で参考になります。