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真鍮(黄銅)の最高使用温度について
2023/10/15 08:24
- 真鍮(黄銅)の最高使用温度について知りたいです。JISなどを見ると200℃ですが、実際には何℃まで使用できるのでしょうか?同様に、最高使用温度として使用された実績があれば教えてください。
- 真鍮(C3604など)の最高使用温度はJISなどによると200℃ですが、実際には何℃まで使用できるのでしょうか?特に圧力などは加わらないので、強度的な問題は考慮しなくても良いです。
- 真鍮(黄銅)の最高使用温度について教えてください。JISによると200℃ですが、実際の使用範囲はどのくらいでしょうか?また、過去にどれくらいの温度で使用された実績があるのか、知りたいです。
真鍮(黄銅)の最高使用温度について
2007/11/06 14:57
初歩的な質問で大変恐縮ですが、
真鍮(C3604等)の最高使用温度JIS等を見ると200℃ですが、実際は何℃位まで使用出来るか?又は最高何℃まで使用した実績等有れば教えて下さい。
品物としては、圧力等も加わらず、強度的な問題が無いので、温度だけで
選定したいと考えております。
質問者が選んだベストアンサー
200℃以上の雰囲気に、何の機能もすることなしに
置いておくだけなら、融点までまでOKでしょう。
C3604は、許容引張応力表で200℃までしか載って
いませんね。設計上、何らかの強度が必要となった
場合、許容引張応力表を数値の根拠とすることが
ありますので、200℃を超える温度では『使えない』
と判断することがあります。
記憶ですが、真鍮は200℃を超えたあたりから、調質
の熱処理温度領域(焼きなましなど)となるはずです。
個人的には、こ温度の領域で使うのであれば、SUSに
します。
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その他の回答 (5件中 1~5件目)
ヒーター部品で、650℃高温使用部に真鍮鋳物が使われている例もあります。真鍮の機械的強度を要する部品だと200℃になると思いますが、強度を要しないのであれば融点までいかない温度であれば可能な場合もあるとは思います。
温度ごとの引っ張り強さ変化表も参照下さい。
http://www.hirosugi.co.jp/products/technical/material/C3604BD.html
お礼
2007/11/08 13:08
プレス屋三代目さん。
御回答有り難うございます。
JIS規格では、200℃までしかデータが無い為、
ご教授頂いたHPも大変参考になりました。
350℃というのは、ちょっと問題では・・・。
快削黄銅には鉛が数%程度入っていますが、この鉛は合金化せず、
材料中に鉛単体で分散した状態として存在します。
鉛の融点は327℃ですので、350℃なら液体の鉛が材料中に存在することになり、
おそらくこの状態だと、表面に鉛が吹き出てきて、汗をかいたような感じに
なるかも・・・。
JISで200℃とされているのは、黄銅系の焼きなましがこの温度以上で
されているからと考えてよいと思います。
あとは、高温での亜鉛の酸化による材料の変質と強度の低下を
どのようにお考えになるかで、使用温度が決まってくると思います。
お礼
2007/11/07 20:41
Tさん。
御回答有り難うございます。
確かに焼きなましを考慮する必要もあるかも知れません。
強度的な部分は、除くとしても、亜鉛分の析出による材料の変質に
ついては、検討してみます。
記憶だけです。
昔、真鍮のプレス製品で、曲げの変形を安定させるため焼きなましを何度でやるかを、金属物性の専門家に聞き、350℃という回答を得ました。
板モノですからC2801と記憶しますのて、C3604と同系統と見れます。参考になる値だと思いますが。。。
お礼
2007/11/07 20:37
岩魚内さん。
回答有り難うございました。
具体的な数値を頂き、大変助かります。
参考にさせて頂きます。
温度だけ・・・融点でよいでしょうか?
手元にあるデータでは
7-3黄銅で916℃
6-4黄銅で899℃
快削黄銅で888℃
りん青銅で843℃
から溶け始めるようです。
C3604は快削黄銅でしたっけ?。
いずれにせよアバウト850℃くらいと考えて良いみたいです。
お礼
2007/11/06 18:19
紅生麦様
早速の御回答有り難うございました。
C3604は、快削黄銅です。
私達も実用上は、350℃近辺まで問題無く使用しているのですが
融点を基に安全率を考慮して、実験してみます。
有り難うございました。
お礼
2007/11/07 20:47
MILDさん。
御回答有り難うございます。
私もJISの圧力容器規格や高圧ガス保安法の許容応力表などから、
C3604は、最高200℃までと考えていました。
強度的な問題が有る部品等は、SUS系又は耐熱系材料を使用しています。
ただ、今回使用する部品は、他の部品との兼ね合いから、敢えて摩耗する
(柔らかいといった方が適当かも知れません)性質を持たせなければならなかったので、皆さんのお知恵を拝借させて頂きました。
本当に助かりましたので、あとは試験等も行い、検討させて頂きます。