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2008/08/01 16:24
一般的な黒染といえば、低温(140℃くらい)だと思いますが、高温による黒染処理法があると伺いました。
内容は、400~550℃で液体に付け込み、酸化鉄皮膜生成というイメージではなく、浸炭に近いそうです。
低温処理では、まれに手が黒くなりますが、その心配もなく、表面仕上がりも非常に綺麗ということです。
問題点としては、高周波焼入したものについては、高温処理するので、焼き戻し状態となり、硬度が下がってしまいます。
この処理方法の名称や、参考文献、URL等を知っている方がいらっしゃいましたらご教授願いたいと思います。
すでに回答が出ていますが、ご質問の処理の一般名は「ホモ処理」または
「水蒸気処理」です。
間違えました。ホモ処理は「液体に付け込む」処理ではありませんでした。
ただし、高温で酸化鉄を生成するという意味では「黒染め」と同類の処理
ではありますが。
ご回答ありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。
ご回答をいただいてから、この処理をしている業者を探し出すことができました。そして、直接工場に出向き、説明を受けてきました。
結果から申しますと、黒染ということでした。
処理名は「高温黒染」と呼ばれているそうですが、そこの社長さんが勝手に命名したということです。
特徴は以下の通りです。
a) 焼き戻しと黒染が一緒にできる。
b) 黒染後の寸法変化がない。
c) 通常の黒染のように手に付かない。
d) 重なった状態でも黒染ができる。
e) 高温処理するので、硬度が高いものに関しては不向きである。
a)について
黒染液が特殊なわけではなく、焼き戻し液によってこの処理が可能になります。発想の原点は、焼き戻しと黒染を一緒にできないかというところがスタートになっており、薬品メーカーと協力して、特殊な焼き戻し液を開発したとのことです。
b)について
通常の黒染は対象物の表面上に数ミクロンの皮膜ができるが、高温黒染の場合、浸炭に近いイメージで、表面に浸入していくことにより内部に皮膜が発生します。よって、仕上がり寸法が変化しません。
c)について
浸入するので表面に黒色が付きません。
d)について
非常に浸入作用が強いので、重なり合っていても問題なく表面処理が施されています。また、黒染(めっき類も同様であるが)の費用の内訳で大部分を占めているのが、タコに引っ掛けたりする作業代であるが、この高温黒染ではその作業が必要としません。
e)について
対象物が低温焼き戻し(150℃~200℃)をしている場合、この高温黒染は500℃で処理をするので、高温焼き戻し状態となり硬度が下がります。
以上、説明を受けて、私なりにまとめてみました。
ご参考までにどうぞ。
2008/08/08 16:53
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私はまだ使用したことはありませし、どの程度の性能か良くわからないのですが、参考URLの処理ではないでしょうか?
参考URLをクリックするとこの会社のTOPページに飛びます。
右下の「BOF処理」というところをクリックすると、この処理の概要が出ています。
ご回答ありがとうございます。
すごく私の得た情報に近いです。
さっそく確認します。
結果はここで記載させていただきます。
2008/08/04 08:38
400~550℃というと窒化処理だと思います。でも少し低めのような気がしますが。。。
日本バーカライジングの『イソナイト処理』(旧名称:タフトライド処理)
超大手なのでそれ以外の処理も幅広く手掛けてます。
SCMなどの材質なら、表面硬度は充分あります。
早々のご回答ありがとうございます。
さっそく、情報元に確認しましたが、窒化処理ではないということです。
理由として、弊社もイソナイト処理を依頼しておりますが、明らかに処理後の状態(あくまで表面状態だけしか確認していない)が違うということです。
黒染の1種という仮定自体が間違っているのかもしれません。
私自身もはっきりした情報を得ていないため、質問の仕方があいまいとなり、申し訳ございません。
2008/08/04 08:27
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