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S45VCーM とは

2008/04/02 15:55

 地公設試勤務です。毎度おねがいします。表題材はどういった種類の鋼材でしょうか?WEB検索わずか1社の鋼材商社が材名を紹介してあるだけでした。相席の者は住金さんのではS35~55CVとあってVを含有させているようで、これと類似材とちがいますか と言ってくれます(この場合熱間鍛造非調質鋼 とあります)。”非調質”で調べますと、各社いろいろ呼称があることがわかりました。
 発端は、Φ30ほどのピンが破損したので原因など調べて欲しい とされました。図面上この材の高周波焼き入れが指定で、この材でなくS45C-D9材を使うときは調質しなさい とあります。破損ピンは表層3mmは焼き入れされ内部は45C標準組織(P+F)ママです。このピンはS45Cの調質忘れ なのか、あるいはS45VC-M材なら内部はこのような標準組織なのかが不明なのです。
 なおSEM観察ではHF焼き入れ相当ゾーンは粒界割れで、その他内部域ではリバーパターン(ごく希にパーライトのパターンが破面に表出しておりました)でした。破損の理由付けにもお知恵をいただくやもしれません。

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2008/04/02 17:42
回答No.1

φ20~100程度のピンは日常焼き入れ処理しております。
一度鋼材屋さんからミルシートを貰って(ーM)が何に相当しているのか
理解する必要があろうかと思われます。
バナジウムが含有されていれば非調質かと想像されますが芯部がS45Cの
標準組織に近いのであればVは含有されていない可能性があり、当鋼材は
前処理の必要性があるようです。通常のS45CのR材でしょう、恐らく。
○R材を高周波処理する時に若干高温で(900℃以上を超える範囲?)焼き
入れすると割れにつながる恐れが考えられます。焼き入れ前の旋削が粗すぎても破断の内部要因として内在する時もあります。
言ってみれば、調質工程を省くと高周波の場合えてして硬度が出にくい事が
日常発生しますので徐々に温度を高めて処理する方向に現場的にあります。
又、焼き入れ冷却剤を水で行うと顕著に表面部にクラックが発生し易くなりますので、ソリブルとかの液で実施されているのか確認が必要かと考えます。
疲労から発生した割れでは無い可能性が強く感じられますね。

お礼

即答いただき本当にありがとうございます。破断面を一見したとき粒界割れ部分の平坦さを疲労破面と思いましたが、疲労にしては綺麗すぎるな と感じました。

>通常のS45CのR材でしょう、恐らく。○R材を高周波処理する時に若干高温で(900℃以上を超える範囲?)焼き入れすると割れにつながる恐れが考えられます。
>調質工程を省くと高周波の場合えてして硬度が出にくい事が日常発生しますので徐々に温度を高めて処理する方向に現場的にあります。
   とのこと、知見が少ない我が職場では非常にありがたいです。

 厚かましいですが、追加で質問させてください。
この材の表記にある”V”はバナジウムのVとしてよろしいか。また、わずかな量に思いますがVが入るとその標準組織はF+Pとはどのようにことなるのでしょうか?

 別のルートで示していただきました。まず、この表記はある建機メーカーが非調質材をしめす記号とのことです。Vを含有するF+P組織で、普通の45CならHV200ほどのところHV250ほど とのことを示していただけました。また、非調質鋼には熱間鍛造用と機械旋削仕上げ用とがあり、ーMは後者をあらわすとのことでした。
 今回は有意義なご意見を本当にありがとうございました。向後もよろしくおねがいします。

2008/04/03 08:49

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