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2008/02/07 13:41
現在ケーブル(単線)をAC400V 1mA 1秒で耐電圧試験をして
問題ないことがわかっております。
このケーブルはDC500V 150MΩ以上 絶縁抵抗があると
判断しても問題ないでしょうか。
耐電圧と絶縁抵抗の違いがわかりません。
ご教授御願い致します。
耐電圧試験の結果は,400Vの商用交流を印加したときに,漏れ電流が1mA以下であるということです。これを分析すると,400V×√2=566Vのピーク電圧に対して絶縁破壊しないことと,400V÷1mA=400kΩ以上のインピーダンス(交流抵抗)があることを表しています。
ケーブルの絶縁層を介して芯線と外側のインピーダンスを考えたとき,キャパシタンス成分は必然的に存在しますが,インダクタンス成分があるとは考えにくいです。(商用周波の周波数において)仮に,キャパシタンス成分が無視できるほど少ないと考えたとき,インピーダンス(交流抵抗)と直流で測った抵抗が一致します。したがって,DC500Vで測った絶縁抵抗が400kΩ以上であることは,ほぼ間違いありません。キャパシタンス成分が定量的に判れば,直流で測った抵抗を推定することは,精度は悪いもののある程度は可能ですが,お問い合わせのデータだけでは150MΩ以上と言える根拠はありません。
耐電圧試験は,印加電圧において絶縁破壊しないことを確認する意味
絶縁抵抗試験は,キャパシタンス成分に流れる漏れ電流の影響を受けないで,絶縁体自体の絶縁性の程度を評価する方法とご理解頂けば宜しいかと思います。
ご理解しにくいところがあれば,またお問い合わせください。
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JIS C 3005 に「ゴム・プラスチック絶縁電線試験法」として規定されているのでそれをご覧下さい。
「耐電圧」とは絶縁物が耐えられる電圧のこと。
「絶縁抵抗」とは絶縁物の体積抵抗率から導き出される抵抗値です。
従って、電線の長さが変っても「耐電圧」は変りませんが「絶縁抵抗」の値は変ります。
< AC400V 1mA 1秒で耐電圧試験をして問題ない
故に
< このケーブルはDC500V 150MΩ以上 絶縁抵抗がある
という解釈は根拠がないと思います。
2008/02/07 14:34
回答有難う御座いました。
JIS C 3005 を確認致します。
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お礼
2008/02/08 08:51
耐電圧試験と絶縁試験を混同しておりました。
回答有難う御座いました。