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2009/12/15 19:54
薄物(1t)の搬送で吸着パッドの使用を考えています。
吸着スペースが狭いため先端径φ4以下が条件となります。
また、150度の高温対応、導電性も条件となります。
スタンダードなタイプのパッドを使用して実験したところ、装置に振動があった場合に搬送物が落下してしまう場合がありました。
そこで、ベローズタイプのパッドで振動が吸収できるのではないかと考え、いろいろと探して見たのですが、条件に合うものが見つかりませんでした。
上記の問題について、何かいい解決方法がありましたらご教示願います。
二つの問題点が考えられます。
先ず最初の問題点は、パットの材質です。
150℃の高温対応なら、耐熱性が良いフッ素ゴム製のパットを使用していますか?
少し硬めなので、パット形状より、べロース対応は良い考えです。
しかし、特注となるのでコスト高となるでしょう。
次の問題点は、吸着パットの配管にあると推測します。
φ4mmパットの断面積は約 0.1257cm2です。それが18箇所なら 2.26cm2となります。
すると、真空度70%で0.7kg/cm2×2.26cm2=1.582kg=1582gの吸着パワーです。
ですから、真空源を4箇所に分け、その内三箇所がパット面からリークしても
搬送できる
パット配置(ワーク重心からみた)にして対応したら如何でしょう。
真空源が一箇所なら、パット面からリークしたら全部のパットに影響がでます。
4箇所に分けると、3箇所が駄目でもワークは落下しないため、リークしたパットがまた密着
し、再生する期待もあり(そのような構造にすると)、落下のマージンが減ります。
【パット配置例】
○ ▲ ■ ★ パットは16個ですが、このような配置で。
▲ ■ ★ ○ 4個でも25gの10倍以上のパワーがあります。
■ ★ ○ ▲ バッファを設けるより、有効と考えます。
★ ○ ▲ ■ 4個の真空源から○と▲、■、★へグループで配管。
★の配置が一直線で良くないので、反対の対角付近に2個追加をすれば、18個になります。
○ ★ ▲ ■ ★
▲ ■ ★ ○
■ ★ ○ ▲
★ ○ ▲ ★ ■
第一優先は、パッドが一つもリークしないような方法の採用だと思います。
が、ワークに異物やごみ等が万が一個に付着していたら、真空源2系統では心配です。
折角、18個のパットがあり、尚且つパッド4個でも充分に可搬重量があり、ワークを安定に
可搬できる配置も取れるなら、落下に対するマージンを増やす意味でも真空源4系統とした
方が安心です。
量産では、万が一個でも1日当り数回から十数回も機械停止する事があります。
次回は、そのように計画して下さいな。
丁寧な回答ありがとうございます。
とても参考になります。
パッドの材質は導電性シリコンを使用しています。
ただ、少し硬めなのでソフトなタイプを購入して実験したところ、振動に対する粘りがでてきました。
これを採用しようかと考えています。
現在真空源は2系統としています。
振動によりワークが落下するのですが、ワークが硬くないので端の一個がリークすると、それにつられて次々に全てのパッドが剥がれてしまいます。この現象は真空圧が足りなくなるのではなく、パッドから外れた部分がフリーになって上下に大きく振動してしまうことから発生します。
よって、パッドが1つもリークしないような方法を採用しようと思います。
2009/12/17 10:43
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バッファが無理であれば、三角形の配置になるように吸着パッドを
配置してはいかがでしょう。
3か所だけで吸着すれば浮いてしまう吸着パッドはなくなります。
18か所を3か所に減らし、三角形に配置
もし、三角形に配置するのが難しく直線上にしか配置できないのであれば、
中央のみにバッファ機構、
本格的な物(ゴムパッドのついている軸にスプリング内蔵等)、もしくは
簡易型(取り付け部に柔らかいゴムリングとか、板ばね支持とか)
のような構成ではまずいでしょうか
実験に追われて返事が遅くなりました、申し訳ありません。
いろいろな提案ありがとうございます。
最終的に、パッド部分の材質が柔らかいものを使用した結果、振動によるワークの落下は無くなりました。
寿命の面で多少心配ではありますが。
ベローズタイプも標準では希望のものが無さそうだったので、上記のパッドを採用します。
いただいたアドバイスを今後に活かせたらと思います。
2009/12/21 12:41
25gの物を18個もバキュームをかけて吸着できないのは、バッファ機構がないために、隙間ができてリークしていると思います。
簡単なバッファ機構が必要と思います。
やはりバッファが必要なのでしょうか。
スペース的にベローズタイプのパッドを使用するので精一杯という感じですが。
回答ありがとうございました、もう少し考えて見ます。
2009/12/17 08:43
150℃の高温対応となるとシリコンゴムかフッ素ゴムの製品でしょうか。
パッドのたわみが必要ならベローズタイプが望ましいでしょう。
シリコンゴムに導電性のタイプがありますが,温度条件が130℃以下になって
います。
やはりベローズタイプでしょうか。
大谷技研を見てみましたが、導電性シリコンのベローズは無いようです。
もう少し他も探して見ます。
ありがとうございました。
2009/12/17 08:33
ワークの大きさと形状、重量等の情報は開示可能でしょうか
また、複数のPPは使えないのでしょうか
早速の回答ありがとうございます。
情報が不足していたようで申し訳ありません。
ワークは250mmx70mm、厚さ1t、重さ25gです。
これを18箇所で吸着しようと考えています。
実験したパッドは撓み量が少ない(0.1mm程度)ので振動に弱いのではと考えています。
厚み方向の制限が厳しく、吸着ユニットに許される厚み(パッド含む)は25mm程度しかありません。
パッドにバッファ機構を設けることも考えましたが、スペースの関係もあり厳しいので、やはりベローズタイプを探す(もしくは特注?)しかないのでしょうか。経験が無いので、必ずしもベローズタイプで振動が吸収できるかは分かりませんが。
お手数ですが再度回答を頂けると助かります。
2009/12/16 12:58
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