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3価クロメート処理の変色の原因はなに?
2009/07/21 11:39
- 金属部品に亜鉛メッキ後、3価クロメート処理(虹色?)にてメッキ屋さんにてメッキしてもらっているのですが、なぜか夏場になるとメッキした部品が紫色に変色してしまう問題があります。
- 毎年夏場に3価クロメート処理を施した部品が一週間~10日ぐらいで紫色に変色する現象が起きており、これはメッキ屋さんでの工程の不具合が原因でしょうか。
- 質問者はメッキについての知識がないため、3価クロメート処理の変色の原因がわからず困っています。原因についてご存知の方や推測できる方にお教えいただきたいです。
3価クロメート処理の変色
金属部品に亜鉛メッキ後、3価クロメート処理(虹色?)にてメッキ屋さんにてメッキしてもらっているのですが、なぜか毎年この夏場になるとメッキした部品が一週間~10日ぐらいで、紫色に変色してしまうものがあります。同時にメッキした全ての部品ではないため、何かメッキ屋さんでの工程の不具合により、変色するのでしょうか。メッキについての知識が無いため困っています。
どなたか原因をご存知或いは推測できる方お教え願えないでしょうか?
回答 (3件中 1~3件目)
3価クロメート処理で変色が湿度の高いときに問題になるのは、まず乾燥不足、次に、高温のまま梱包したため、湿気を吸った。 3価クロメート処理は6価クロメート処理と違い高温で長時間乾燥しないと、皮膜として機能しません。特に湿度の高い時は、より長くかけ、必ず、常温にさまして、梱包します。
もう一つは、6価クロメート処理に比べ、不純物に弱いことです。すなわち、耐食悪くなります。 6価クロメート処理も同じく、耐食が始まると、色が変化します。
この辺の管理ができているか。確認されては?あと変色した部品の、耐食試験も。
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従来の6価クロメートも同じですが、クロメート皮膜は、その皮膜中に、わずかに水分を含んでいます。クロメートの色調は、その基本成分のほかに、皮膜の厚みも関連しており、厚みが増せば、青色~黄色~赤紫の色調に変化していきます。
ロットによって色が違うということでしたら、撹拌の状態や浸漬時間、温度、pHの違いによるクロメート膜厚の差ということになります。
今回の案件は、夏場に多いということですので、クロメート液の温度があがっているかも知れません。また、クロメート品は、湿気を吸ってしまい、反応が進むことがありますので、ビニール梱包をしておられるようなら、吸湿剤をいれて保管すると、変色が起こりにくくなります。
クロメートは、色を規定するのが難しく、耐食性での判断となります。上記内容をめっきメーカーさんに提案して、多少改善すればよいですが、基本的には、めっき工程の不具合ということではないと判断します。
めっき屋さんの工程不具合なら、むしろ同時にめっきした部品全てが変色しそうなものですが・・・。
お礼
2009/07/22 11:42
回答ありがとうございます。
参考URL見て、大変参考になりました。
お礼
2009/07/23 14:22
大変わかり易いご教授ありがとうございます。前回の入庫ロットの部品は、目視でおかしいと判断したものを、湿度80%、温度60℃の恒温槽に40時間入れたところ、紫に変色しましたが、今回ロット品についても同様に目視でおかしいと判断したものを、同条件で恒温槽に同じ時間入れたのですが、全く問題なしの結果となりました。前回の不具合はメッキ屋さんに連絡しているため、メッキ屋さんで何らかの対策を行ったのか調査中なのですが、それらの情報を基に
現地調査を行う予定をしています。