ＤＣモーターの回転数を下げる方法と懸念事項

既によい回答が寄せられていますので，蛇足になりそうですが・・・
永久磁石界磁のDCモータでは，以下のよう基本的な特性があります。
　・印加電圧と回転数は比例関係
　・負荷トルクと消費電流は比例関係

直列抵抗を入れれば，モータへの印加電圧が低下するので，電圧が低下
した分だけ回転数が低下します。

トルク－回転数をグラフで表したとき，無負荷時がの回転数が最も高く
トルクが増加するに従い回転数が低下しますが，トルク変化に対する回
転数減少の度合いつまりは，右下がりのグラフの勾配が，抵抗値を増や
すに従い急になる関係です。

＞回転数をさげたまま回転し続けた場合の悪影響
ちゃんと回っている限りは心配ないと思います。ただし，抵抗値に反比例
してモータの起動トルクも減少しますので，起動できずに拘束状態が連続
すれば，正常に回転している場合よりも大きな電流が流れ続けますので，
過熱の心配があります。電流をモニターして，定常状態よりも大きな電流
が継続しないことが確認できれば問題ないでしょう。

なお，抵抗器では，電流×抵抗器における電圧降下に相当する電力が
熱に変換されます。抵抗器の表面の温度は，相当に高くなりますので
抵抗器自体の選定とその実装法は十分に注意なさってください。
モーターが起動できないような場合は，抵抗器では大きな電力を消費
することになります。このような状態も想定して，十分な電力容量の
抵抗器を選定して，放熱のよい取付を行ってください。

モータの焼損の心配と並行して，抵抗器の焼損も心配してください。
抵抗値がある程度以上高い場合は，モータの焼損の可能性は低くなり
ますが，抵抗器の焼損の可能性が高まります。



　　　

お礼

2009/07/10 16:17

大変参考になりました。
有難うございました。

質問者