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Wセムスねじのねじが無い部分の長さが問題となる場合の対処方法について
2009/04/28 16:18
- Wセムスねじのねじが無い部分の長さが問題となる場合、対処方法を考えます。
- JISで調べた結果、M4ねじの場合、Wセムスでも最大4.4mmのねじの無い部分を取り扱うことができます。
- 設計時には、めねじの基準や電気配線用のねじの別の規格を確認し、適切なねじを選定しましょう。
Wセムスねじのねじが無い部分の長く端子が締め付け…
Wセムスねじのねじが無い部分の長く端子が締め付けられません
Wセムスねじを使用して、アース配線を板金に締め付けしていましたが、最近になってワッシャが入っている部分のねじが無いところの長さが長く、端子を締め付ける前にねじ部が止まってしまい端子が締め付けられない問題が発生して困っています。
JISで調べたところ、M4ねじの場合、一枚のワッシャのセムスねじのねじの無い部分は最大2.3mm、2枚ワッシャのWセムスでは最大 4.4mmと規程されていますが、今まで使用していたWセムスねじは、2枚ワッシャでも2.3mm程度であり圧着端子の端子が締め付けられていました。
質問
?JISでは2.3mm以上でも問題無いことになってしまいますが、このねじの無い部分が短いWセムスを選定して購入する方法が有るのでしょうか?
?電気配線用にWセムスねじの別の規格等があるのでしょうか?
?新JISでワッシャが薄くなる等のことを聞いたのですが、それに伴い別の問題が発生するのでしょうか?
?電気専用のねじは存在するのでしょうか?
?設計時にどのように手配したら良いのでしょうか?
?めねじにテーパー、ざぐりを付ける等で干渉を避けるなど、めねじの基準等もあれば教えてください。
質問者が選んだベストアンサー
端子台用の座金組み込みねじは端子台に付属しているものだとメーカーの仕様に合わせて作ったものを使っていますので普通のWセムスで締めきれなくても当然です。たまたま従来のものが使えていたから変更できないとなると対策はありません。若干の差異で済ませられそうな製品だと薄板用/極薄板用セムスになりますが電気的な仕様の都合がある場合は端子用ねじを使うことをおすすめします。
>・薄板用/極薄板用セムスとは、どういったものなのでしょうか?
薄板に止めることに配慮した造りのセムスねじで他の方の回答にあるピタックなどがその例になります。ピタックの場合は不完全ネジ部を転下径より絞っています。これ以外に転造時に頭を強く押しこんで不完全ネジ部を少なくしたものがありましたがコレは現在入手できるかどうか知見がありません。
端子用ねじは市場に出回るものだと角座金を組み込んだ端子板に組み込んであるタイプのねじです。こちらはネジ屋ではあまり取扱は多くありませんが対応できるネジ商社もあるはずです。
>実際出回っているねじは精度が高く、ねじ無し部が小さいのが標準と言われましたが、標準とは誰が何処で標準化したものなのかはっきりしていない
そういう答えにならざるを得ないと思います。JISは不完全ネジ部はこれより大きくてはいけないという規格ですのでメーカーで製造時にどの程度小さくするかには必ず値の幅があります。今回はその幅の中でそちら様にとって不都合な寸法に仕上がっていたのだと思います。現実的に問題が起きたネジがJISの規格内であればクレームにはできませんし普通のセムスねじの不完全ネジ部寸法をそちら様の都合に合う値で保証するのは無理があると考えます。
蛇足かもしれませんが一度「平ワッシャのみセムス」を試用・評価されてはいかがでしょうか。微妙な差異が問題にならなければWセムスと殆ど変わらないものとしてコストに厳しいメーカーさんが採用することが多いので場合によっては一石二鳥になる可能性があります。
補足
2009/05/14 10:10
回答ありがとうございます。
・薄板用/極薄板用セムスとは、どういったものなのでしょうか?
ネジ無し部の精度が厳しく、薄い板の締め付けに対応したねじである事は理解できますが、規格や購入指定方法など、不明な事ばかりです。
また、端子用ねじとはどういったものでしょうか?
*ねじを扱っている商社によると、JISではねじ無し部は大きいが、実際出回っているねじは精度が高く、ねじ無し部が小さいのが標準と言われましたが、標準とは誰が何処で標準化したものなのかはっきりしていない様で、この出所が判ると解決の糸口になるのかと考えています。
30年以上問題が無く、最近発生した不具合なので、困惑しています。
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その他の回答 (3件中 1~3件目)
http://www.ymzcorp.co.jp/ym6/pitak.html
こんなのですか?
私は銅バーにこれを使ってますが。
お礼
2009/05/11 09:09
回答ありがとうございます。
専用ねじに変えることは安全性として良いかも知れませんね。
但し、現状、鉄ねじ PL CP I のねじですと、今のところ問題無く使えているため、あえて価格が上がるようなことをする事ができません。
問題が発生したねじはPL CP B(真鍮)ですので、購入時にねじの無い長さを短いタイプで購入する方法を採りたいと考えています。
ネジメーカに直接交渉してネジ無し部を短くしてもらうか
ネジ無し部の短いタイプを探すか?
の2択になります
実際に、ネジ無し部の短いビスは存在します
ただ、それがどこのメーカで品番は分かりません
http://www.yht.co.jp/yds/01.asp?pf_id=0301Y003030&category3_code=&category4_code=&pf_group_code=
過去ログにも有効な回答は付いていないようです
http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=20853&event=QE0004
お礼
2009/05/11 09:17
回答ありがとうございます。
現状打開の対策として、
・ねじ締め後に締め付けチェックを行うこと。
・ねじ無し部の短いものを指定して購入できるようにすること(真鍮ねじを購入する場合)
今まではスルーしていたこともISOねじが規格に入ってきたことで、都合が悪くなる可能性が大きくなって、しっかりとした基準を設ける必要があります。
何故、JISの寸法が甘いのに今まで問題が無かったのか?ということを突き止めないと、会社全体に徹底を促せなくなった(時代背景、ISO等で)ため、単純に基準を作ったり、変更ができないのです。
変更すると今まで使用したねじを全てチェックしなければならない事態が発生する可能性があります。><
PL CP Iのねじはねじ無し部が短いタイプで購入できていたことの確実なデータを収集しているところですが、ねじ屋さんがねじ無し部が短いねじができた理由として精度の高いものが売れると言うレベルの回答だったので、電気屋の為では無かったことで、少しがっかりしています。
お礼
2009/05/19 10:43
細かくありがとうございました。
薄板用を商社に問い合わせし、その方法で購入が安定するのかを調べてみます。
パネル類への保護接地用として使うねじなので、端子用ねじを指定するよりは、Wセムスねじで進めたいので、薄板用で購入できるようにしたいと思います。
雌ねじ側のテーパーも含めて社内手配方法の標準化を進めて行きたいと思います。