SUM43 の調質材？？について

Question

質問です。材料SUM43 φ１５×3,000の材料ですが、下記内容の項目を全うできる材料は入手できますか？またこのような規格は国内で生産されていますか。

条件?HRB98以上
条件?最大引張強さ１２５KSI

【背景】
ｱﾒﾘｶではすでに実績があり（SAE1144)で条件??を全うする材料が存在しているそうです。

Answer

申し訳ない、資料の詳細確認ミスでした。
KSI（MPa）の記載があったので、KSI＝MPaと勘違いしました。
125KSI ≒ 860MPa ≒ 86kg/mm2です。
ＬＡＲさん、ご指摘有難う御座います。

さて、S45Cで焼き入れ焼き戻しすると、HRC20～25程度（引張強さ
；77～86kg/mm2）なのでＮＧですが、
高周波焼き入れをしますと、表面がHRC40程度になり、引張強さが
127kg/mm2となりGoodです。
最大引張強さ１２５KSIであり、丸材の表面が硬化するので、パイプ
効果が生じ、条件が満足すると考えます。

また、SCM435は焼き入れ焼き戻し（調質材、丸Hと略同じ）すると、
HRC25～30程度（引張強さ；86～97kg/mm2）なので略Goodです。
それに、高周波焼き入れをしますと、表面がHRC50程度になり、引張強さ
が170kg/mm2となり、86kg/mm2の２倍でGoodです。

できれば、SCM435材を焼き入れ焼き戻し、HRC25～30の硬度指定処理して、
超鋼バイトで削り加工も良いと思います。
高周波焼き入れだと、硬度が上がり過ぎて研磨（Ｇ）加工となる場合が
ありますので。

Answer

「後の先、アフターユー」さんの回答ですが、最大引張強さ１２５KSIの単位換算が違っているはずです。

１KSI＝6.895×10（6乗）Pa≒6.9MPA
125KSI＝6.9×125＝862.5MPA

SCM435丸H材のデータが正しいとすると、引っ張り強さが足りないことになります。

Answer

正直言って、SUM43材は使用した事がありません。
S45C丸H材か、SCM435丸H材で代用できませんか？
さて、条件の
? HRB98以上はHRC20程度以上と同じで、
　 引張強さは約77kg/mm2（755N/mm2）です。
? 最大引張強さ125KSIは125MPaなので、約12.7kg/mm2
です。
そして、SUM43材はS45Cの類似材なので、多分問題なく?と?は
可能と思います。
硬度換算表のURLは以下で、硬度と引張強さは比例関係にあるので
http://www.khkgears.co.jp/gear_technology/gear_reference/img/KHK486_table_2.gif
貴殿でも確認して下さい。
S45C丸H材（調質材）なら?と?は間違いなくクリアです。
SCM435丸H材（調質材）は、S45Cより1～2割硬度アップなので、クリアです。

S45C丸H材やSCM435丸H材の物性URLは以下を参照下さい。
http://www5.kannet.ne.jp/~azumaseiki/azupa007.html
http://tobu.or.jp/yasashii/kouzai/book/02.htm
http://tobu.or.jp/yasashii/kouzai/book/03.htm#1

http://www.forming.co.jp/database/index.html
の機械構造用炭素鋼鋼材とニッケルクロムモリブデン鋼鋼材の
[材料特性]を其々クリックして下さい。

SUM43の調質材とは？