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漏れインダクタンスの電磁エネルギーについて
2023/10/17 20:37
- 漏れインダクタンスの電磁エネルギーの蓄積場所はどこか
- 漏れインダクタンスはチョークコイルとしての働きをする
- 回路の特性上、2次側漏れインダクタンスの値をコントロールする必要がある
漏れインダクタンスの電磁エネルギーについて
2009/02/12 17:58
トランスの設計において、漏れインダクタンスはチョークコイルとしての働きを有することは理解できたのですが、電磁エネルギーの観点から考えた場合、そのエネルギーは主にどこに蓄積されているのでしょうか。
漏れ磁束の発生により漏れインダクタンスが発生するわけで、コア及びギャップ部分からやや離れた空間に蓄積されるのではないかと推測しています。
回路の特性上、2次側漏れインダクタンスの値をコントロールする必要があるのですが、客先より上記の質問が提示された次第です。
恐れ入りますが、ご教授いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
回答 (1件中 1~1件目)
ギャップがあるコアを使っているなら,磁気エネルギーはギャップ近傍の空
間に蓄積されます。
通常のトランスでは,ギャップつきのコアを使いませんが,この場合は巻線
空間自体に最も蓄えられるでしょう。
現物のトランスがあるなら,小さなサーチコイルを使って,コアの外の磁束
の強さを調べれば,どこに磁束が漏れているかすぐに判るでしょう。
なお,「2次側漏れインダクタンス」と記されていますが,1次側漏れインダ
クタンスと2次側漏れインダクタンスを分離することは結構難しいことです。
どのような等価回路で考え,どのような測定方法をとるかでかなり変化しま
す。これに比べて,総漏れインダクタンスは比較的問題なく測定でき,漏れイ
ンダクタンスが全部2次側にあると便宜的に考えて2次側漏れインダクタンス
と称することもあると思いますのでご注意下さい。
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お礼
2009/02/13 02:34
ご回答ありがとうございました。
漏れインダクタンスについては分かっているようで、実は理解していなかったことが多々あり、いろいろと勉強している最中です。
大変参考になりました。
ありがとうございました。