TZ-DCH2000で録画映像をDVD保存する方法

すみません、勝手に追加します。

＃10に記載した1.の接続では、機器相互間の相性が問題になることがあるようです。
しかしながら、2.および3.の接続なら、基本的に相手を選びません。

例えば、ＳＴＢに接続するテレビは、大画面プラズマでも、旧式のブラウン管（ビデオ入力できることが条件）でも、メーカーを問わず映像を見ることができます。見た目のキレイさは、それぞれのテレビの属性・性能に依拠します。

同様に、録画機器についても、一般に家電AV製品として販売されているものであれば、ハイビジョン録画ができる大容量HDDレコーダーからVHS方式のビデオデッキまで、何でも接続OKです（さすがに、ビデオカメラやPC外付け用の特殊な録画装置は無理です）。HDD/DVDといったデジタル録画機器の場合は、CPRM対応していることが必須ですが、国産メーカーがCPRM非対応のデジタルレコーダーを製造しているという話は聞いたことが無いので、この点は特に気にする必要は無いでしょう。なお、メーカーや機種によって色合い・コントラストなど細かい部分の仕上がりに違いは出ますが、私個人的には、テレビほどには機種間の差が付かないと思っています。

なので、STBで受信したデジタル放送をDVD録画するための機器としては、どこのメーカーがいつ製造したものでも、基本的には問題無しです。もちろん、同一メーカーのものであれば、連動操作が出来るなど更なるメリットが期待できます（違うメーカーの製品でも連動予約できるケースもあります）。一方、同一メーカーなら何でも可能というわけでもなく、現に我が家ではたまたま両方とも松下の製品を使用していますが、連動予約は出来ても番組タイトルの自動取り込みは出来ません。また、デジタル放送をDVD-Rに保存できるという書込みもありますが、ウチのDMR-HS2はDVD-Rに保存できない仕様になっています。どちらの現象も、DMR-HS2の古さ故（なんたって５年前のモデル）かと思いますが、少なくとも録画する分には問題ありません。

以上まとめると、録画するだけなら機種は何でも良いが、予算が合えば同一メーカーの比較的新しい（いつ以降のものが良いかは、個別のスペックによります）ものを選んだほうが利便性で分がある、ということになると思います。もちろん、＃8で書いたように、再生機器と録画機器のDVD規格は合わせておく必要があります。

デジタル放送は、CATVのデジタルセットトップボックス(TZ-DCH2000やBD-V300など)や、テレビ・レコーダーなどに内臓されている地デジ・BSデジタルチューナーで受信します。これらのチューナーで受信する放送を、どのような形でどのような外部機器に接続しても、放送形態としてはデジタル放送であることに変わりありません。例えば、STBの受信映像を映し出すために接続したテレビにデジタルチューナーが付いていないからと言って、デジタル放送が途中でアナログ放送に化けるなどということは有りません。

ただし、STBで受信した「HD画質」の「デジタル放送」であっても、外部機器との接続方法によって、大まかに次のような違いが出てきます。

1.　i.linkまたはHMDI端子経由で接続した場合
　「デジタル放送」を「HD画質」のまま「デジタル信号」で伝送
2.　D3規格以上に対応したD端子またはコンポーネント端子経由の場合
　「デジタル放送」を「HD画質」のまま「アナログ信号」で伝送
3.　S端子またはコンポジット端子（黄色ケーブル）経由の場合
　「デジタル放送」を「SD画質」にダウンコンバートし「アナログ信号」で伝送

前にもご説明したように、一般的なHDD/DVDレコーダーに接続する場合は、上記3.の方法になります。

ところで、HDD/DVDレコーダーの記録方式は、映像・音声データを１か０の電気信号に置き換えて記録する「デジタル方式」です。上記3.によってアナログ信号化されたデジタル放送も、再度デジタル化して保存します。と言っても、オリジナルのデジタル放送が完全に復元されるわけではありません。

つまり、STBで受信中の放送を同時録画している時は、一旦アナログ信号化されたデジタル放送を、HDD/DVDレコーダーでデジタル方式によって録画している、ということになります。STBはTZ-DCH2000でもBD-V300でも同じことです。

また言い忘れたけど、
外付けのDVDドライブはほとんどがUSB2.0での接続が必要ですが、
4年前のPCの場合はUSB2.0端子ではなくて、USB1.0端子の場合が多いです。
USB1.0の端子しか付いてない場合は、
USB2.0に対応させるためのボードを増設するか、パソコンにiLINK端子が付いていればiLINK端子対応の外付けドライブにするか、外付けドライブはやめて内蔵型ドライブにする必要があります。

以下の組み合わせで実際に利用しています。
・TZ-DCH2000
・４年半まえに購入した、松下のDMR-HS2というHDD/DVDレコーダ（CPRM対応）
・２年前に購入した、富士通のDVDマルチドライブ付きPC

さて、DMR-HS2のようにデジタルチューナーが付いていない録画機器では、内臓チューナーで受信したアナログ放送を「デジタル録画」します（HDDレコーダーの類は、アナログチューナーしか付いていなくても、「デジタル機器」です）。一方、TZ-DCH2000は地上・BS・CSの各デジタル放送を内臓HDDにデジタル録画します。前者の場合はソースがアナログ放送なのでコピーフリーですが、後者はコピーワンスの制限がかかるのが普通です。

i-link接続できないHDD/DVDレコーダーの外部入力は、一般的にS端子またはコンポジット（黄色ケーブル）端子経由のみで、いずれもアナログ接続となります。従って、TZ-DCH2000で受信したデジタルハイビジョン放送も、HDD/DVDレコーダーへはアナログ標準画質に変換して入力されることになります。但し、「コピー制限情報付きのアナログ信号」となり、「デジタル機器」で録画する限りコピー制限から逃れることはできません。我が家では、DVDに保存したい場合、以下の方法で対応しています。
・TZ-DCH2000で受信している放送を、接続しているDMR-HS2のHDDに同時録画
・後日HDD上で編集（CMカットなど必要に応じて）してからDVDにムーブ
・DVDプレーヤー・PC等で視聴

ご注意いただきたいのは、再生機器として使用するPCなどと、録画するDVD機器の規格を合わせておく必要がある、ということです。松下のDVDレコーダーは、殆どがDVD-RAM方式なので、DVD-RWにしか対応していないＰＣでは再生できません。なお、コピー制限付きの放送は、DVD-Rに録画することはできません。

TZ-DCH2000のセールスポイントは、様々な放送を手軽に高画質のまま内臓HDDに録画できる点です。DVD保存がメインであれば、導入の意味はあまり無いと思います。単純に、HDD/DVDレコーダーの買い足しで良いでしょう。

書き忘れてました。

>また、松下の製品しかTZ-DCH2000に対応してないのでしょうか？

パイオニア・三菱のDVDレコーダーと組み合わせても、TZ-DCH2000と連動録画できます。
ただ、松下同士の組み合わせの場合、TZ-DCH2000で予約するとデジタル放送の番組タイトル名もDVDレコーダーに自動的に記録されるけど、
パイオニア・三菱の場合、番組名は自動的には記録されないので手動で入力する必要があります。
（DVDレコーダーのHDDは100～200時間録画できるので、番組名が入ってないと番組の場所がわからなくなりますし、番組名を手動で入力するのも大変です）