電子ピアノとMIDIキーボード\シンセサイザー。

次数制限でかけなかった実際の構成例です。

・ステージキーボード＋ペダル＋USB Audio Interface

　MIDIキーボードを使わない最も単純な構成です。ジャンルが限定される事とシーケンサー周りの操作子が犠牲になりやすい事が注意点です。金額は安く済みますから、その分キーボードに金をかけたい人向けです。PC机とキーボードをＬ字型に並べて使う光景は見たことがあると思いますが、キーボードやMIDIキーボードの接続端子の場所、部屋の間取りに注意してください。Interface 周りは「電子ピアノ - [MIDIケーブル] - Audio Interface - [USB] - PC」ですね。難点は横向きですが、もしノートPCしか使わないなら、入力のときだけ電子ピアノの上に置くことが出来ます。実際にステージでもやりますよね。でも机との間で面倒な移動がある事には変わりありません。むしろPC台だけ用意したほうが楽かもしれません。

　操作子は少ないですが安いものであれば、M-AUDIO の「ProKeys 88」がまだ手に入るようです。正直古い製品ですが安いです。USB MIDI Interfaceを内蔵するカワリダネです。MIDIコントローラー機能を持ちますが、操作パネルの位置が左端ですから正直操作はしにくいです。シーケンサー機能は全く使い物になりません。しかし、この価格で上に挙げてきた最低限の条件を見事にクリアします。


・安い電子ピアノ＋25鍵盤MIDIキーボード＋Audio Interface

　88鍵盤とペダルを備える電子ピアノと25鍵盤MIDIキーボードをMIDIコントローラー入力専用とする組み合わせです。極めて安価な割りに必要なものが全て揃うので、「質はともかく」全ての要求を満たします。MIDIコントローラーの機能を追及したい人向けです。「金額次第」ですがピアノ・ハンマーの良いタッチを得られます。Interface 周りは「電子ピアノ - [MIDIケーブル] - MIDIキーボード - [USB] - PC」になるでしょう。Audio Interface がMIDI接続を持っていない場合でも使えるのが良いですね。ケーブル周りが煩いですが我慢しましょう。

　とことん値段をさげるならCASIO の「Privia PX-730BK」なら台もペダルも揃っています。しかし、問題はMIDIキーボードをどこに設置するかです。PCでの入力時には２オクターブ程度の鍵盤で我慢するか、電子ピアノ（奥行きがあれば）の上にMIDIキーボードを置いて左手でノブを操作しつつ右手で弾くかする事になります。小型MIDIキーボードはモバイル用ですから、場所の移動は楽です。ですが、Priviaのように電子ピアノの奥行きがない場合には、奥にMIDIキーボードをおくための台を用意する必要があります。

　MIDIキーボードのおき場所を机の上に限定するなら、安い25鍵盤MIDIキーボードを探しましょう。例えば、「YAMAHA KX25」はCubaseとの連携をウリにするモバイル鍵盤です。電子ピアノの上におきたいのでMIDIコントロール・シーケンサーコントロールに妥協に妥協を重ねるなら、「CASIO GZ-5」が、あります。おもちゃに見えますが、実際おもちゃです。でも、これならどこにでも置けます。


・安い電子ピアノ＋49 or 61鍵盤MIDIキーボード＋Audio Interface

　上と基本的に同じですが、小さいキーボードでは鍵盤奏者は満足できないでしょう。少なくとも私は61鍵盤以下の製品を正直使う気にはなりません。この場合PC机の上にある程度の大きさのMIDIキーボードを常備するのですが、机の広さ（特に奥行き）という制限がでてきます。鍵盤の数の多いMIDIキーボードは奥行きや高さもかさばる事が多く、机の上が狭くなるだけでなく入力がしづらいです。また重量も相当なものになりますので、注意が必要です。操作子を妥協するならRolandの「A-500S」とかCME の「M-KeyV2 」があります。

　だいたい同じような所で迷っている者です。先に結論から書いておきましょう。

・電子ピアノは質を求めないなら何だって良い
・MIDIキーボードは別に用意がお勧め（小型なら設置場所は普通困らない）
・ジャンルが合えばステージキーボード一台で足りる
・Interface 周りはどなっているの？
・問題は机の広さと鍵盤のタッチだ！

　私も調査途中ですので、部分的ですが回答をします。

・MIDIキーボードとシンセサイザーの違い

　シンセサイザーというのは、仰るとおり電気的に音が出せさえすれば一応シンセです。なによりコンピュータの上での動作そのものが実在である「ソフトウェア・シンセ」という存在が、シンセというものの性質を現しています。じゃあ、MIDIキーボードは音が出ないのかというと、はい、普通出ません。外部の音源部やコンピュータ（上で動作しているソフトウェア）と接続して、演奏情報だけをやり取りするのがMIDIキーボードです。恐らく質問では、ライブ・ステージ上で使われているものをイメージしてらっしゃると思いますが、つまり音源部のついた鍵盤の事なのです。

　たまにMIDIキーボードと名前が付いた「製品」でも一応音源がついているものがありますが、いくつか問題点があります。ペダルは別売で接続、キータッチは良くない、ピアノ奏者の過酷な使用で壊れやすいなどです。

・２つが一緒になっている物

　ここが問題でして、通常MIDIキーボードという製品は机の上に置いて入力を効率的に行うためのデバイスなので、なるべく縦横ともにコンパクトに作られています。ですから台に乗せて使う電子ピアノ（通常88鍵盤）とは「大きさ」と「設置場所」という観点で矛盾する物です。88鍵盤とか机の上に載ってモニタの前における限り、設置場所で困るようなものはないです。幾つか妥協するならM-AUDIO のProKeys 88などのステージ・キーボードがあります。難点は入力のために横を向くので画面を見ながら弾けないという致命的な欠陥があります。私はお勧めしませんが、横向き演奏ができれば何とでもなります。


・曲を打ち込むのに使うキーボード

　ここで注意しなくてはならないのが、どんな入力情報が必要か・・・です。

　単純にピアノのように、音符（ノート）の入力だけなら何でもかまわないのですが、ピッチベンド（連続した音の高低を入力するのに使う）やモジュレーション（ビブラートの調整）、アサイナブル・コントローラー（シンセの任意のパラメータを動かす）とかも普通は欲しくなります。鍵盤奏者やギター奏者なら別売のフットコントロラー（その名のとおり足で操作するペダル）を接続して使う事もあります。

　ですから、どれだけのパラメータをキーボードに取り付けられたツマミで直感的に操作できるか、あるいは操作する気があるかによって、操作に必要なツマミやノブの数が変わってきます。MIDIコントローラーなんて言い方をする事も有るくらいです。大は小をかねるとは言いますが、設置スペースを考えるとそうもいえません。例えばRolandは操作子の多いA-500PROとコンパクトなA-500Sというラインナップを作っています。

　なんですが、実を言うと最近メーカーが力を入れているのは、シーケンサー（シンガーソングライターのライトやCubaseなど）との連携（必ずしもシンセのとは限らない事に注意）です。YAMAHAのKX61を見てみると、モニタ上の様々なパラメータや操作をキーボード側で出来るように作られています。だって、キーボードを机の上に置きながら、マウス操作なんてやってられないでしょう？

　これは作曲するジャンルで大体決まるような気がします。Classical Music, Jazz などのアコースティック系に大きく傾いているなら操作子の数は少なくても良いです。ただし最低でもピッチベンドとモジュレーション・ペダル接続端子は欲しい。管楽器にはブレスコントローラお勧めです。一方、テクノ・エレクトロに傾いているなら多いに越した事はありません。

　というわけで、ジャンルによってはステージ・キーボードで十分代用できます。幾つか操作子がついていますし、MIDI Outもありますし、シーケンサーとの連携を捨てても良いなら良い選択肢です。ポップスでも妥協すれば十分可能です。

電子ピアノ(ハンマーアクション鍵盤で、鍵盤数は88鍵)
MIDI端子装備、できればUSBも。
予算は10万円弱。

と言う条件で、
RolandのFP-4が価格.com最安値で12万円ぐらいですね。
http://www.roland.co.jp/products/jp/FP-4/index.html
スタンドは一体型ではないですが、折りたたみ式の4本足スタンドが5,000円ぐらいで買えますので、
その方が引越しの際も楽だと思います。
この機種は鍵盤もかなりいいですよ。

他には
KORG　LP350
http://www.korg.co.jp/Product/DigitalPiano/LP-350/spec.html
なんと55,000円ぐらいですね。。
今回初めて見つけました。
私は触ったことが無いので鍵盤、音の良し悪しは解りませんが、そんな悪くはなさそうです。
USB端子は無いみたいです。

もうちょっと予算をがんばれるなら、これが一番お勧めですが。
KORG　SV-1
http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/SV-1/
76鍵だとピアノよりは少し鍵盤が少ないですが、クラシックを本格的にやるのでなければ
十分だったりします。(88鍵のsv-1-88と言うのもあります)
76鍵の方でスタンド合わせて16万チョイですね。予算オーバーかなー。。。

かなりカッコいいですよ。
作曲するにはカッコいい鍵盤に向かってモチベーションを上げるのが一番です！なんて。


ちなみに、
シンセサイザーは「音を作る機械」正解です。
本来は鍵盤すら付いている必要が無いのです。
いまでも音源モジュールという鍵盤なしのシンセは存在します。

電子ピアノではほとんど音を作ることは出来ません。
若干音の感じを変えれる程度です。
KORGのSV-1はちょっと特別で、パネル部分にダイヤルが並んでいて、
演奏しながらリアルタイムで音色をいじることが出来ます。
これがまた楽しいですよ。