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少子化の本質的な要因
2020/02/02 00:15
素人考察が好きなものです。しばしおつきあいくださればうれしいです。
昨今、少子化の新聞記事が目立ちますが、時々素人目線で報道内容に疑問を持つことがあります。
経済面や雇用問題に焦点を当てた考察がそのほとんどですが、
本質はそういう部分ではないと常々思っています。
個人的には、経済面や雇用面のフォローが手厚くなっても、期待効果は小幅であると思います。
特に、経済面では、貧困国ほど出生率が高いことの説明がつけにくいと思います。
問題はもっと深いところにあるのでは、、と
うまく表現できませんが、個人主義の浸透が身の丈に合わないレベルまで行き過ぎたのではと考えます。そして、ICT環境の急速な進展がそれに拍車をかけた面もある、と。
素人案としては「脱デジタルデバイス」「アナログ回帰」の機会をなんらかの形で残すべきではないかなと考えます。
直観でずらずらと書いてしまいましたが、何かしら調査研究や書籍で参考になるものがあれば紹介いただくと幸です。
質問者が選んだベストアンサー
キーポイントになるのは「生活レベル」「乳幼児死亡率」「教育」です。
結論から先にいうと、豊かになって生活レベルが向上し、乳幼児死亡率が下がり、教育が普及すると世界中どこの国、文化圏でも少子化になります。
逆の状況を考えればいいです。貧しくて乳幼児死亡率が高く、教育が受けられないならとにかく沢山産むに限ります。産まないとどんどん死んじゃうし、数がいれば誰かが一発当てるかもしれません。教育にお金もかからない(そもそも受けられない)から子供ひとりあたりのコストは低いです。
ブラジルの貧民層なんてのはまさにこれで、だから彼らが貧乏から脱出したいと思ったらサッカー選手で一発当てるくらいしかありません。教育が受けられないから頭の勝負ができませんからね。そこから一人成功者が出てくると、そこに一族郎党が全てぶら下がることになります。
さて生活が豊かになると、まず子供を死なせずに済みます。清潔な家、足りている衣料、ご飯も食べられれば栄養失調の心配もありません。病気にかかっても医者にかかるお金があります。更に豊かになれば、子供に教育を与えることができます。良い教育を受けた子供は、収入の高い仕事に就くことができます。そしてその子供に良い教育を与える、と全てが良い方向に回ります。だから生活が豊かになると「少なく産んで大きく育てよう」となります。
アメリカやフランスなんかもそこで生まれ育った人たちは少子化になっていますが、これらの国々は移民を受け入れることで若者の数を維持しています。東京も同じですね。東京に若者が多いのは、都民がじゃんじゃん子供を生むのではなく、地方から若者が上京してくるからです。東京都の出生率は、全国最低です。
日本はある時代まで生活が豊かになって子供が高学歴になっていい仕事に就けて、というスパイラルだったのですが、バブル崩壊からそこがおかしくなって高学歴でもいい仕事に就けず、低学歴だともっと仕事に就けないという状況になりました。なので教育の費用対効果が悪くなってこんなにあえいでいるのです。
今の少子化の最大の問題は「家族のありかたがおかしくなっている」ことではないかなと思います。
昔は子供の絶対数が多く、制度的な子育て支援がなくても社会的な子育て支援がありました。社会が子供にお節介を焼くので、母親がワンオペ育児で孤立化することは良くも悪くもありませんでした。「人情」という言い方もできたでしょう。私が子供の頃は、食事のときに友達や近所の子が混じるのは珍しくない光景でした。そんなのはお互いさまで、お金をとるなんて考えられないことでした。今はそんな気軽な交流はなかなか難しそうです。
一方で、イクメン夫が増えてはいるものの、30代の男性は労働時間が最も長い年代でもあります。家庭を顧みる物理的余裕がないのですね。バカみたいに残業させられているのは、だいたい育児の世代でもあります。そりゃワンオペ育児にもなるわけだ。それこそ男性が育休をとろうとすると批判する「女性」も少なくありません。
大卒で名のある企業に正規雇用で就職し、20代後半で結婚して子供を2人くらい作って30過ぎに郊外に家を建てる、なんてロールモデルが実現できる人は今やどちらかというと少数派になっているのに、まだ我々の価値観が「それこそが正しい日本人の家庭像である」というのに囚われているのです。だから正規雇用ではない男性は結婚の対象にはならないと除外されてしまうのです。いわゆる「ロスジェネ世代」と呼ばれる人たちはこれです。正社員ではない男性が少なくなかったので、それは結婚の対象にはならないと除外されてしまった。結婚ができないのだから子供も減るのも当然というわけです。
だから少子化をどうにかするには「家族のスタイルが多様化すること」でしょうね。例えばシンママが再婚して新しい子供が生まれる。谷原章介さんみたいなケースが当たり前のようになれば子供の数は単純に増えると思います。今はシンママになってしまった女性は多くはそのまま女手ひとつで子供を育てる流れになります。変な話、子供が産める女性じゃないですか。世の中には望んでも妊娠できない女性もいますからね。せっかく産めるのに一人だけで終えるのはもったいないなんて考え方もあります。
>「脱デジタルデバイス」「アナログ回帰」
これは無理でしょうね。明治時代になったのに「江戸時代に回帰しよう」といってもそれは無理じゃないですか。汽車が走ってるのに駕籠を維持しようとしても無理があります。自動車が発明されたのに人力車を保護しようとしても無理です。質問者さんも、今さらスマホを持たないでデートのときは改札口の伝言板でやりとりってできますか・笑?あの頃は相手が遅刻してきて1時間待ちなんてよくある話でしたよ。女の子の家の固定電話に電話してお父さんが出て「君は何者なんだ?ゆかりはもう寝てるッ!」とかいわれて電話切られてもヘコまずにアタックできますか。
私も今さら事務作業が全部紙での手作業になったら死にますわ。
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その他の回答 (8件中 1~5件目)
政府見解だが、結婚しないことが原因とのこと。
対策は、ほとんど打たれていません。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2004/html_h/html/g1210000.html
お礼
2020/02/05 07:27
ありがとうございます。問題は未婚者の増加傾向を促すもの、ですが、
そこはICTの日常化が大きく影響しているように思うのです。
対面式での会話機会が減る、ということは、関係性への少なからぬインパクトがあるかと。
追加回答です。
このスレに回答を書いた後、他のスレに「国家試験直前の気になる男性にメールしたんだけど返事が来ない。スルーされているみたい。何で返事くれないんだろう」とありました。
昭和世代だと「?国家試験直前でしょ。」と思ってしまいます。
しかも相当難関な国家試験です。
書籍やノートを広げ、不安と闘いながら時間があっと言う間に流れていく中で、試験日が着々と近づいてくる。私ならそこに長々くどくどメールが送られてきたらキレるでしょう。(昭和世代はスマホでメールを作成するのには時間が掛かるのです)
殆ど、「ご質問の意味がわかりませんが・・・。」と回答したくなります。
他の方のご回答には「スタンプを多用する」とか「返信したくなるようなデコする」とかメールそのものの文面に対する物が多く、二人の人間関係や感情についての回答は少なかったように思います。
「気になる男性」であって、「彼氏」では無いというのに、送ったメールへの返信を強要するのは昭和世代は理解不能です。
行き過ぎた個人主義がもたらす現代社会はこういう歪んだ(昭和世代的に)人間関係を強く求めていると言わざるを得ません。
大変失礼な言い方だと思いますが、家庭人にはなり得ないと思います。
中学校時代の社会科の先生が言っていましたが、戦勝国が言う「自由」とは代償の伴う自由であり(当時は徴兵制や地域奉仕が義務)、日本人が勘違いしている「何をしても良い自由」というのは存在しない。
今、正にその反動が現実に跳ね返っていると思います。
女性も男性も社会である程度認められる仕事や役職に就き、上を目指せるポジションになれば、そこを目指してしまうと思います。これも人間の欲の一つですから、それが性欲や子孫繁栄、自身のDNAを後世に残す欲求に勝ってしまうのでしょう。
60歳定年制であれば、大学までの学歴を付けさせたいと考えると経済的には一人なら38歳、二人なら35歳までに子供を持たなければならず、40代で子供や家庭を持つことはかなりリスキーな選択と言わざるを得ません。
こういう部分もDINKS(死語ですかね)を助長させていると思います。
大家族時代には父母、祖母祖父、叔父叔母など多くの親類縁者が養育の手助けをしてくれましたが、核家族である以上頼れるのは自分と自分の収入しかありません。お金があったとしても時間が無ければどうにもならない部分は必ず出てきてしまいます。
世の中AI AIと声高に叫んでいますが、本当のAIと言う物をきちんと考え直すべきでしょう。「人工知能」なのですから、「自身が判断し、自身が解決策を見いだす」筈です。昨今、電子計算機の演算高速化、大容量データ管理が安価になった結果として、今まで何日、何時間も掛かっていた処理が瞬時に行えるようになったに過ぎません。もの凄く複雑で、超多段に構成された条件分岐式を超高速に処理しているだけです。本当の意味でのAIであれば、データに何が不足しているのか、条件式が間違っていないかまでも判断しなければなりません。
極端な言い方をすれば
「AI!この世から交通事故を無くすにはどうしたら良い?」
色々な解決策が提示できますが、
「自動車で移動するのをやめればいいんじゃないですか?この世に自動車が無くなれば交通事故って無くなりません?」
というのも回答の一つになり得るでしょう。
同じように「AI!今、日本は少子化が進んでいてこのままじゃ未来が無い。何とかしてよ」「じゃあ仕事なんかコンピューターに任せて、朝から晩までしまくればいいんじゃないですか?避妊具の製造も差し止めましょう。子供を作らない社会人、結婚を否定する社会人には社会的地位を取り上げましょう。(病気などの理由は除く)。子供の養育に掛かった費用は領収書をお持ち頂ければ全額負担しましょう。」という極論も出てくるかも知れません。
氾濫する言葉に踊らされ、自分の立ち位置を見失い、「自身」しか信用せず「自身」を全面に押し出すことしかできなくなっている社会へと向かっていると思います。
先のメールの話など「気になる男性に良く思われたい」とか思わないのでしょうかね???まぁ自分が全てであれば、他人がどう思おうが関係無いとも言えますし、「私がメール送ってあげてる(???)のに返信してこないのは失礼でしょ(!)」と考える思考回路を作ってしまったり。「なぜ返信が来ないのか?」を深く掘り下げて考えられないというのも超即時性を求める社会の弊害とも思えます。そんな社会に対して自己防衛本能から子作りを控えているのかも知れませんね。
お礼
2020/02/04 07:09
ありがとうございます。個人主義という概念を考えさせられます。
この用語はビッグワードですので、様々な解釈ができますが、
社会に対する個人という意味で、組織より我を重んずるという意味合いは変わらないと思います。新しい概念でもないですが、極端に直接対話機会が減ったのはここ20年の話。
これから急速にこの傾向が続くと別の問題も出そうな気がします。
少子化 という枠だけで考えるのは無理があるかもしれません。
政府が政策を何十年も前から失敗している。人口の構成がピラミッド形になってない。
高齢者ほど適度に死亡しないからです。
お礼
2020/02/03 06:46
ありがとうございます。実は高齢化のほうが少子化よりも深刻で根が深いのかもしれません。そんな気がしてきました。
「少子化の本質的な要因 」
中々難しい問題ですが、その本質は貴方の言う通り過度な個人主義だと思います。
戦前戦中の日本であれば個人に自由などある訳がなく、国家の体制や方向性に異を唱えるならば、たちどころに「非国民」となり憲兵や警察の監視下に置かれ、場合によってはしょっ引かれ拷問を受け牢屋に繋がれるようなことにもなりかねない。
しかし、戦後アメリカのもたらした自由や民主という考え方は日本人の思考に巾を与え、自由闊達な議論は国家の在り方や企業や組織の中に国民が豊かになるという全体意識が生まれ、そこに敗戦後の戦争賠償というかたちではなく日本経済の発展による世界への貢献というアメリカの用意した前提が合体して高度経済成長や所得倍増計画などを経て「一億総中流」などと言われるほどにまで日本は豊かな国になった。
しかし、経済的自由はバブル期を経て格差という社会問題をもたらす中で、みんなが幸せという全体的な幸福論ではなく、私だけが幸福という極端な個人主義を産み出してしまった。
そうした中で、本来ある一定の枠の中でこそ生きる自由の概念は、徐々に枠を取り払う方向へと向かい、みんなの為には自分の為だけにという矮小化した思考に陥り、その結果、社会や組織に縛られない考え方は、家族という一つの単位をも分化させ個族という言葉さえ産み出すほどにまで細分化されてしまった。
こうして生まれた私だけという思考の中には、当然、本来生物の一員としての人間にもあった筈の子孫繁栄という根源的な欲求までも破壊し、そこに家族や子どもといった概念はない。
また、自分のためにだけ生きるという思考は、性欲というこれまた根源的な人間の欲求さえも封印し、他者に対する配慮や思いやりは当然のこと、異性に対する興味や関心までおも減退させ、本来であれば将来の伴侶となる筈の女性を目の前にしても、今夢中でやっているゲームへの視線が動くことはない。
極端な個人主義や度を越した自由の概念の中に家族や他者は存在しない。
あくまでも主人公は自分一人であり、そこには嫁の姿は勿論のこと、夫や子どもなどいる筈もない。
そして、ネット社会を背景に現実とは違った仮想の世界の中にだけ幸福と安心を求め、そもそも人間社会に背を向けるような生き方をするような人間も現われる状況にもなっており、そうした人間にとっては社会もなければ組織も家族も何もない、まさにデジタルの世界の中でアバターとして益々自己満足だけの世界に陥ってしまう。
少子化の原因としては、格差社会の中での賃金の低下などの経済的理由や晩婚化、非婚化、女性の社会進出による子育ての難しさや、自分の生活を壊したくない、そもそも子どもを望まないなど、様々ではあるけれども、経済的理由を除いた殆どの少子化の背景に横たわるものこそ、まさに自分しかない自由を履き違えた個人主義に他ならない。
ただ、こうした視点に焦点をあてた議論というものはこの国には存在しない。
政界も財界も優先すべきは経済のみであり、人間の思考の底辺にあるべき豊かな国、豊かな人間性といった発想など微塵もないのが実情であり、個人主義の行き過ぎがもたらす弊害に警鐘を鳴らす者がいるとしたら一部の社会学者だけでしょうね。
少子化という問題を語れば普通に一冊の本が書けるほどの文字数が必要になりますが、先ずは私見として。
お礼
2020/02/02 11:01
ありがとうございます。また、ロジカルな展開は勉強になります。
個々人の幸福感や自他のとらえ方という目に見えない部分をとらえるのは難しい試みだと思いますが、そこが黒幕であると考えます。
ただ、おっしゃるようにアプローチ方法や考察がほとんど存在せず、
社会学、社会心理学で一部の研究者が考察しているくらいでしょうか。
IoTやAI技術が進化する前に議論の土俵にあがってもよいのにと思います。
豊になったからです。なのでバブル景気だった1980年池田勇人内閣では経済政策としてぐんぐん敗戦後としてハングリーで成長し、金丸がバブル崩壊させました。1990年この期間が少子化時代です。
後に晩婚化が起きてさらに加速、離婚件数が爆発的に伸びました。
昔は耐えるのが家内の努めだったのが、女性の社会進出により、雷オヤジが消えて、教育ママが増え、過保護、過干渉が増えました。
私が小学校だった時も、6年生に手を取られて、胸にバッジを付けて送りだしましたが、人数がかなり違いました。1番多いので百人ぐらいが、ドンドン減り、一つ上の学年から60人になり、2つ下の学年は49人と檄少なかったです
バブル期は土地がアホみたいな値段で売り買いされました。現在親世代がそろそろこの私の世代なので少子化した年代なのでそもそも、少ないのです。しかも2000年前後の超就職氷河期、まともに結婚なんて居なくてデキ婚流行りました。貧困になると子供が増えます。
日本は戦時中兵士を増やすために地に満ちよ。と増やしましたが、戦後、日本沈没と言って増やしすぎたと言って、まやかしの新天地を北朝鮮、ブラジル、満州などを、移住するように大衆操作しました。
ヨーロッパでも先進国ほど子供が少ない。ただ少ないではなく地球規模で見ると貧困国が増やしすぎなんです。貧困国では、先進国から来る男に買春を斡旋、スラム街は治安が悪いので望まない妊娠が10代でよくあります。勉強もそういうこは出来てないので、家族を養うために代理母をしたりして報酬を得たり、買春でエイズになったりします。結局は、性犯罪に巻き込まれているだけです。結果、早熟の望まぬ妊娠が増えている。家畜と同じと言う感じでは無いでしょうか。温室育ちの家畜では、性行為すら出来ませんから、野良育ちの家畜と言った感じでは無いでしょうか。食糧危機や、石油の枯渇地球の劣化などで、今後はまた、異変したウイルス感染が問題とされます。
お礼
2020/02/02 10:54
ありがとうございます。
誤解を招くかもしれませんが、女性の経済自立というのはひとつのポイントだと思います。
「結婚したくない、自由を手放したくない」という声をよく聴きます。
しかし、自己申告の意識調査はあまりあてにならないと考えます。
その言葉の裏には「結婚したい。だけど今は目の前の刺激を断ち切るのは抵抗がある。」
が本当だと思います。
結婚できないのでも、結婚したくないのでもなく、
結婚で得る人生の醍醐味を意識から遠ざけてしまう世界がすぐに手に入るようになったからではないかと考えます。。
さらにSNSでそのような人たちとのコミュニティができ、一人で生きることにも抵抗がなくなります。
あくまで個人的な見解ですが、社会全体を考えるとき、おひとり様、という生き方を過度に肯定する風潮は不自然な気がしてなりません。
お礼
2020/02/03 06:49
ありがとうございます。問題解決の糸口として「家族の在り方」を考え直すことを考えました。日本では養子縁組がマイノリティであり、昔から血縁を重宝していましたので、その価値観が今揺らごうとしている感じもします。いや、そこに固執できない社会になりつつあるのではと。