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『日本における放射線リスク最小化のための提言』
2011/10/03 19:49
ドイツのNGO「放射線防護協会」が『日本における放射線リスク最小化のための提言』というものを出し、この中の‘8Bq/kg’が一人歩きして、ドイツの食品の放射性物質に関する基準は8Bq/kgだというデマが発生しており、それがドイツの基準値でないことは勿論なのですが、中身を読んでみるとセシウム137: セシウム134: ストロンチウム90: プルトニウム239の割合を100:100:50:0.5とした上で、「成人は、1kg あたり8Bq以上の基準核種セシウム137を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。」と書いてあります。
これは、セシウム137の8Bq/kgの時、4種の核種の割合は8:8:4:0.04となり、これを単純に合計すると20.04Bq/kgとなって、これが彼らの推奨する放射性物質摂取量の上限値だと考えたのですが、これで間違いないでしょうか?
それとも、4種の核種をセシウム137に換算し、合計で8Bq/kgとなるのでしょうか?それならそうと書くはずだと思うのですが。
質問者が選んだベストアンサー
Togetter 「緊急時の食品の放射能基準値の議論からドイツ放射線防護協会の基準値の
検証へ」(参考URL)の、後半1/3くらいに、この基準についての解説があります。
とりあえず簡単に要約すると
・この基準は、環境中の各核種の比が(100:100:50:0.5)だと仮定した場合のものです。
この仮定では、 Cs137を 8Bqとれば、4核種合計で20.04 Bq摂取したことになります。
・但し、摂取した場合の人体への影響は核種によって異なりますので、それぞれの核種の
Bq数に、線量係数を掛けた値で評価する必要があります。
・Sr90の線量係数は、Cs137よりもかなり大きいので、ドイツ放射線防護協会の基準が厳しい
のは、 Sr90の比率が多いと仮定していることによります。
(日本の食品の暫定基準では、Sr90はCs137の1/20くらい)
・福島周辺の土壌の測定結果では、ほとんどの地点で、Sr90は、Cs137の0.5%以下なので、
ドイツ放射線防護協会の基準も、日本の暫定基準もSrを過大に見積もりすぎていることに
なります。
・但し、流出した汚染水では、Sr/Cs比が高かったので、海産物については注意する必要が
あります。 (今のところ、測定結果がわずかしかないので。)
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その他の回答 (3件中 1~3件目)
食品の測定器でセシウムは測定できるが、ストロンチウムとプルト二ウムは測定に時間が掛かるとか、測定しにくいと聞いたことがあります。 また、避難区域以外ではセシウム137の影響を最も重視すべきとも聞いたことがあります。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/10/04/tanemaki-oct3/
もし、測定しにくいと言う事を考慮すれば、
「『セシウム137の8Bq/kg』が測定された場合、そこにはセシウム134:ストロンチウム90:プルト二ウム239も4種の核種の割合8:8:4:0.04で存在する可能性がある。と、云う意味だと思います。」ですから、
>これは、セシウム137の8Bq/kgの時、4種の核種の割合は8:8:4:0.04となり、これを単純に合計すると20.04Bq/kgとなって、これが彼らの推奨する放射性物質摂取量の上限値だと考えたのですが、これで間違いないでしょうか?
そういう意味だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=-tdLYv_iE3s
それにしても日本の暫定値は高すぎます。
http://www.youtube.com/watch?v=TFy8IUHhGkQ&feature=related
ほんとうか?ほんとうでないか?は、まずドイツの「放射線防護協会」が出した原本を確認する必要があります。
下記URLにあるドイツ語の文章は、原本でしょうか?それを確認する必要があります。
http://icbuw-hiroshima.org/?p=1110
仮に原本と同一であると仮定すれば、8Bq/kgと20.04Bq/kgの差は誤差範囲になる可能性があると思います。(但し基準として表現する場合は、はっきりと定義したほうがよいと思います。)
日本語訳
http://icbuw-hiroshima.org/wp-content/uploads/2011/04/322838a309529f3382702b3a6c5441a31.pdf
お礼
2011/10/21 15:11
ありがとうございました。
海産物は今後気になるところで、海洋汚染の調査と検査体制を強化してほしいところです。