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回答 (4件中 1~4件目)
京都大学原子力実験所 助教 小出裕章先生(原子力の専門家)のラジオ番組でのお話等をずっと聞いています。ですので、ほとんど、小出先生のお話の記憶等を借用して答えます。
ここでは原発の原子力の説明をしていきます。しかし、原爆も原理は同じです。
★原子力とは?
核分裂や核融合で放出されるエネルギー、力。核エネルギーとも言います。
ウランが核分裂をすると、膨大なエネルギーが生じ、それとともに大量の核種と言われる放射性物質が生成されます。
★原子力発電とは?
ワットらが作ったのは蒸気機関(車)でしたね。石炭を燃やして、お湯を沸騰させ、生じた水蒸気を使って、歯車を回し機械や機関車を動かしました。
水力発電は、石炭でなく、ダムなどの高低差があるところで、水の勢いでタービンを回して電気を派生させます。
火力は、石油や石炭でお湯を沸かし、水蒸気でタービンを回して電気を発生させます。
原子力発電は、ウランを分裂させ、そのとき生じる熱でお湯を沸騰させ、水蒸気でタービンを回して電気を発生させます。
つまり、原理はみな同じです。ただ、原子力発電は原子力を使うところが他の発電とちがいます。
★何が問題なのか
原子力が問題になっているのは、なぜでしょうか。
それは、
1.原子力発電で使用したウラン(使用済ウラン、これは未使用と比べてはるかに危険、人が近づくだけで死んでしまう)の最終処分場が決まっていない。
2.福島の事故でわかるように、事故により、ウランやプルトニウムをはじめとする何十種類もの核種が施設の外に放出されると、周辺を汚染してしまう。
その他、おさえておきたいキーワード
1.メルトダウン
ウランなどの燃料は、通常、異常な反応はしないのですが、制御不能な事故により、ウランが連鎖反応を起こして融点を越えて熔解すること。
2.放射能
ウランなどから放射能線を出す現象。放射線にはα線、γ線、β線があります。
(それぞれアルファ線、ガンマ線、ベータ線と読みます)
なお、詳しく知りたい場合は、
隠される原子力・核の真実、小出裕章著、創史社刊
をお読みになることをおすすめします。
また、iTunesがあれば、podcastingで、「小出裕章、たねまきジャーナル」の2語で、たくさん小出先生の解説をみつけることができます。
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核爆弾と同じ物です。
放射性のウランをある程度集めると次々に連鎖的に分裂して爆発的にとんでもないエネルギーを出します。
これがウラン核爆弾です。
これに制御棒入れて出し入れすることで無理やり連鎖的な反応を押さえ込もうとしているのが原子炉です。
太陽が閉じ込めれていると考えて良いでしょう。
故障するとどうなるか想像できるでしょう。
人が作った機械はいつか必ず故障します。
そうして原子炉の多くは作られてから40年近く経っていますから内部は腐りかかっています。
核爆弾も原子炉も厚い鉄の容器に入っていますから爆発すると一気に爆発します。
恐ろしいことに原子炉のウランの量は核爆弾の何千倍です。
簡潔に強力な湯沸かし器。 火力にしろ原子力にしろ同じ発電なんですよね。
深く勉強したいのなら、原子とはなにか。とかそういった事も理解しないと難しいよ。
簡単に理解出来るかな?というのは電力会社が後方目的で作っている施設がある。そこに行くと、わかりやすいモデルなどがある。福井県にもあるし、科学館にもあるかな?大阪市立科学館にもあるよ。
天然の原子炉の模型などもありましたよ。
霧箱とか楽しいよ。