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沖縄配備のMV-22オスプレイの利点について

2013/07/11 11:14

沖縄のアメリカ海兵隊が使っているMV-22オスプレイという軍用機の利点について教えて下さい。ネット上の利点についての情報を私なりに調べてみたのですが、感情論があまりにも多くて利点についてよく分かりませんでした。一応、下記にMV-22の現時点での私のまとめを記載します。


一、MV-22は事故率が低い。ただこの事故率とはクラス分けされたABCなどの各クラスの内、Aクラスが低いという意味であって総合的に見ると事故率は平均以上で、一般的な価値観と照らし合わせると「事故率は高い」とする意見が妥当だと思われる。


二、事故率は高いがB/Cクラスの事故は着陸時における衝撃や火災などで、実際に乗ることがなければ何も問題ないとする意見がある。ただハイチ地震やスマトラ島沖地震などではアメリカ海兵隊のヘリコプターが人命救助活動を行っているので、万が一の際は民間人が乗ることも大いにあり得る。


三、MV-22は飛行中の振動が大きく応急手当などに適していない。通常のドクターヘリの類はノーター機が適当であって日本も多くのドクターヘリに低振動性のノーター機を採用している。この観点から人命救助にMV-22は適していない。緊急性が低い患者ならMV-22でも問題がないが、その場合、通常のヘリよりも高価で整備に多くのリソースを融通することになるMV-22である必要性がない。


四、沖縄県民の意見について。沖縄に親戚がいるので私は年に何回か沖縄県の某離島に遊びに行くことがある。そのときの聞いた地元民の意見としては、「自衛隊はヘリコプターなどを使用して離島民から発生した患者の輸送などを行ってくれる。それは有難いし今後も続けて欲しい。ただそれは応急手当がキチンと出来る航空機に限った話で、MV-22などの振動が激しい機体は遠慮したい。県民も色々いるが感情的側面だけで反対してる訳ではない」とのこと。


五、強襲輸送について。主に中国などの軍事的脅威の増大が叫ばれている。これについては各種意見が出揃っているし、対処すべき考慮要因と私は思っている。ただMV-22はVRS(ボルテックス・リング・ステート)という状態に陥りやすく運用上の制限が事実として存在する。このために着陸にかかる時間が通常の輸送ヘリコプターよりも非常に遅い。つまり純粋な戦術レベルの問題としてはMV-22は他の輸送ヘリよりも強襲輸送における損害が多いことが考えられる。


六、捜索救助/後方輸送について。MV-22は当初から同任務に対応することが想定されていた。ただ捜索救助については上記の二、三の理由で適しているとは言えない。後方輸送については速度と航続距離の面から利点はあると考えられる。ただ総合的な利点が高いなら兎も角、一部の利点だけが高いMV-22を使い続ける利点は少ないと思える。


七、マハン海洋戦略の崩壊について。アメリカの軍人であるマハンは海軍を集結させての艦隊決戦の必要性を説いた。ただ第二次世界大戦においてマハンの艦隊決戦の理論は殆どの局面で通用せず、Uボートなどの対して翻弄された。この点から戦後、マハンの教義は時代遅れとされ代わってコーベットの分散理論が幅を利かせてきた。この観点から速度と航続距離の面で多くの地積をカバー出来るMV-22は利点があると思える。


八、ただ七の教義が威力を発揮するのは作戦レベル以上である。戦術レベルにおいては五の理由によって損害が多いことも十分に考えられる。つまり在沖縄海兵隊にとって日本の先島諸島の防衛は純戦術的な問題で日本にとって大きな利点があるとは思えない。利点があるケースは対テロ戦争における広域戦闘であって中国の日本侵攻について沖縄のMV-22は利点が少ない。


九、A2AD(接近阻止・領域拒否)について。中国は自国領および近海での敵の行動を抑止または制限すると目にA2AD戦略を採用している。これは長距離兵器を多数揃えることで敵に対して圧力をかけ続けることが可能になってくる。アメリカ海兵隊がいる沖縄もこのA2AD圏内で戦争が始まったら多数の攻撃を受けることが考えられる。


十、米国のRLS(ロングレンジストライク)について。米国では中国のA2ADに対抗するためにA2AD圏外からのRLSを採用する方針をとっている。このためB-2ステルス爆撃機などの後継としてLRS-Bなる次世代ステルス爆撃機が開発中とのこと。つまりMV-22を配備するとしても、それは沖縄県外のハワイや米本土などに置くべきもので、対A2ADやRLS的にも沖縄にMV-22を置くことの利点は非常に少ないと思える。


まとめ、東日本大震災でも米国やオーストラリアからの長距離輸送が非常に効率的に働いた。現在は対テロや災害派遣などのように世界規模での展開能力を世界各国の軍隊は重視している。なのでコーベットの教義的にも危険地域に戦力を集中させるのではなく多様な状況に対応するために、日本国外の地域に戦力を集中してもらった方が日本にとって利益になる。戦術的な要素から地元に配備する利点はあるがMV-22の戦術的な利点は五の理由から低い。



つまり、これらを踏まえた上で、MV-22オスプレイを沖縄に配備する利点があったら教えて下さい。ただ感情論ではなく、あくまで理論的な理由がある意見をお願いします。

回答 (3件中 1~3件目)

2013/07/11 23:12
回答No.3

向いてる作戦行動に使えばいいだけです。
最前線作戦行動と同レベルに側面、後方支援、救難、哨戒も重要です。

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2013/07/11 14:09
回答No.2

今 耐熱板不要の垂直離着陸可能な機体で最も高性能でコストパフォーマンスに優れた機体はMV-22でしょう。海兵隊はもとろん世界の軍隊がほしがってる機体です。
”複雑な地形である先島諸島などでの戦術的な効率を無視してまで”----向いてない作戦行動に無理に使う必要はまったくありません。海兵隊の希望する作戦行動にしようすればいいのです。
MV-22が優れた機体であることは明白です。沖縄でもほかでも 事故率に差がないなら 抑止力として、災害派遣用として役に立つと専門家が判断するとこに配備するべきです。

補足

2013/07/11 17:25

「向いてない作戦行動に無理に使う必要はまったくありませんと」のことですが、それでは日本の国防にとって利益がないではないですが。せめて海兵隊が駐屯するのであれば日本を守るべき効率を突き詰めた兵器を持ってもらわなければ困ります。米軍の都合によって日本の国防に不向きな設備が今後も構築されていくようでしたら在日米軍がいること自体が日本の国防に無意味です。いえ、無意味どころか思いやり予算とかの経費的にも害悪しか生み出しません。そもそも振動が大きく応急手当に向いてないMV-22は災害派遣用に適してるとは思えないです。災害派遣に適さない離島防衛的にもダメとすると一体全体どこに効率を見い出せというのですか?

質問者
2013/07/11 11:41
回答No.1

空中移動手段の効率性からみれば 垂直離着陸、短距離滑走離陸できるMV-22はヘリよりずっと効率的です。
空中水平移動時に固定翼を使えることは 速度、移動距離、高度ともにヘリを大きく上回ります。
技術的な面から見れば その能力の高さ、効率性からも使うべきです。

補足

2013/07/11 12:11

失礼ですが輸送効率だけに特化した機体は効率が悪いです。MV-22の任務はそれだけはないので複雑な地形である先島諸島などでの戦術的な効率を無視してまで輸送効率を重視する理由はなんですか?MV-22はテイルローターでもノーター機でもないので隆起珊瑚で出来た同諸島や山岳部での戦いに支障が出る可能性が大いに考えられます。一部だけの能力を理由に「優れている」とする主張はすべての航空機に当てはめて回答することが可能なので、可能であるならば「総合的」な理由をお答え下さい。

質問者

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