庭木、あげます　経験者の方への質問

造園屋に勤務しています。

顧客宅でそのような申し出は過去に何件かありましたが、会社では
植え場所を確保しなければ植えられませんから断っています。
断った場合は伐採をして処分をしています。

掘り上げる時期は樹木によって違います。ですから持って帰ってと
言われても喜んで持ち帰る事は出来ません。頂いて枯らしてしまう
とくださった方に申し訳ないので、その時は断っています。
ただ珍しくて入手が困難な樹木の場合は頂くようにしています。

１、上記に書いた通りです。

２、当然ですが株に土は残す必要があるので、その分だけは土が減
ってしまいます。ただ、当社は造園屋ですから穴は運んで埋めてい
ます。

３、同業者は断る所が多いです。その理由は上記に書いた通りです。

４、当社はプロですから、トラブルが無いように対処しています。

土と樹木を交換条件を出されると必ず断られます。樹木の価格って
そんなに高くありません。特に家庭に植えられている樹木の多くが
二束三文です。それより埋め戻しの土の方が高いので、ほとんどが
断っています。
高木となるとユニック（小型移動式クレーン車）や掘り上げる際に
小型重機が必要です。それらを使用すし土まで入れるとなると損に
なるので、ツバキやサザンカやツツジ等はタダでも欲しいと言う人
はいません。

どうしてもと言われるなら条件は出さない事です。
ツバキやサザンカはチャドクガが発生しますし、花が散って根元が
汚れるからと毛嫌いされる方が多く、植栽の依頼があってもツバキ
やサザンカを植えてとの依頼は全くありません。

人気が高いのはハナミズキ、ヤマボウシ、枝垂れザクラ、枝垂れ梅、
モチノキ、シマトネリコ、ユーカリ、サルスベリ、オリーブ等は場合
によっては高額で引き取る事もあります。
カイズカイブキ、松等は今は人気が少なくなっています。
ツツジやマキ等はほとんどゴミ同然です。

北海道での話ですが、私の親が転勤した時は職場が借り入れている借家だったので転出時植えた物は取り除いて行かなくてはならず（大きい木が無いので抜いても深い穴に成らず穴を周りの土で埋める程度。次に転勤してきて入る人がまた庭に何か植えるので）手放したくないものは植える土地ならいくらでもある農家の本家に預け（家を建てた時にその庭に植える物だけ返してもらい、植えられなかったものはそのまま譲る約束で）実際に定年前に家を建てた時必要な物だけ引き取ってきました。
私が結婚した後住む今の家（当時は農家）では義姉夫婦が中古の家を購入したときに庭に植わっていた５メートルくらいの松やヒバ５本を義父が引き取り家周りに義兄（木に関わる仕事）と義父で運んで植え替えたそうです。
庭木はよほど貴重な種類や、手入れが綺麗に行われていない限り掘ってまでもっていってくれる事はなく、親戚や知人に声を掛けてみてその人たちの伝手で誰か欲しがる人が居れば、両者の条件が合い納得できれば持っていってくれる程度、穴を埋める土については事前に埋める土を用意して欲しいと条件に入れておかなければ難しく自己負担になる事が多い様です。でも我が家で砂利やバーク堆肥を購入する業者だとトラック一台分でもかなり安い費用で済みます。おそらく業種が手広く小規模なリフォームも請け負ったり産業廃棄物処理指定も受けているところなので、どこかで不要になった残土や農地から篩って出た小石や小砂利を受け入れて再利用（有害な物は混ざっていませんし、用途を知らせれば使える種類の物かを確認できます）、ここの周辺地域は林業が盛んで山の樹木伐採に伴い処分される樹皮を大量に受け入れ自社でバーク堆肥に作り変え農協に卸しているのでここから初めてバーク堆肥を買ってみた時、袋に掘りたて詰めたての良質な生バーク堆肥が、しっとりと適度に湿っていて目を凝らして見ると有用微細生物が沢山いるのが見える程とても良い製品。とんでもなく土の悪かった以前住んでいた家の庭土を３年で良い土に作り変える事が出来ました。土や砂利専門に扱う業者に頼むより産業廃棄物を受け入れるところで残土なども扱う所があれば自己負担してもトラック一台分数千円程度で購入できます。

一昨年我が家で大きな木を沢山伐って処分することになりましたが移植した時点で１０メートル近くあったイチイの大木が５０年経っており樹高が高すぎて造園業者に声を掛けても今では需要が無くて引き取ってくれないと解っていたので（この辺だと昔は樹高の高いイチイの木が有る庭というのは一種のステータスの表れで庭木として人気があった）根ごと掘るのは諦め、知人に薪として必要な人が居れば自分で伐採し運搬するなら（切り倒すときだけ誘導に家族が手伝いましたが）無償で譲ると声を掛けてみると、家族の職場の同僚の隣人（冬に薪ストーブを焚いているそう）が欲しいと言ってくれ伐採し持っていってくれました。本来イチイの材質はちゃんとしたとこで製材すれば結構高価な木なのですがほぼ向こうが全てやってくれるとの事で了承すると１０日間くらいで全て片づけてくれ、鬱蒼としていた我が家の庭が明るくさっぱりとしました。他に要らない庭木や若い雑木は家族が切り枝を払って手軽な長さに切って軽トラックを借りてきて地域の廃棄物置き場へ持ち込んで捨て（代金は重量制ですが安価）作業は手間取りましたが自己負担は軽トラのレンタル代と自分の所のチェーンソーの燃料代の数千円程度で済みました。そこそこ幹や枝に太さが有る、早く処分したい、切り株が残っても良い、材木としての加工や薪として使える木なら根ごと譲るのよりも、木材として自分で切ってもっていってもらう方が貰い手が居るかもしれませんよ。
珍しい木で、知り合いに欲しい人が見つかればすぐ持って行ってもらえた例では、４０年近く前に実家の庭にあった当時この辺ではとても珍しかったブラックベリーの１０年以上植えていた巨大な株を、引っ越す半年前に地元に居るフランス料理のシェフに掘って持って行ってもらった事があります。そこの店で冷凍ブラックベリーの実を使ったデザートを食べたことが有るので要るか聞いてみたところ是非欲しいと言われすぐに２人で掘りに来てくれました（枝を切り詰め運びやすくしてライトバンの後ろに積んでいきました）大株ですが根がそんなに深くまで潜らないし、土が根にあまり残らなくても強い性質なので失った土も少なく穴を埋め戻すほどではありませんでした。シェフが店から近いところのビニールハウス内に植え大切に育ててくれたので年に１回しか採れなかった実が２回も採れるようになり収穫時期には生の実がデザートに使え冷凍すれば年中たっぷり使えたそう。数年後に訪ねて行った時に生えている様子を見せてくれました。周辺の街に居るフランス料理のシェフ仲間（地域一帯が観光地なので大手のホテルが何軒も有って、そこのフランス料理担当者）から、摘みたての生の実が使える事をとてもうらやましがられ苗で良いから是非譲ってくれと言われたそうです。シェフ自体は植物栽培に疎く苗の作り方がわからなかったそうで、当時私も都会での一人暮らしで苗を育てる事も出来ず、その地域でのブラックベリーは広まらないままに終わりました。
ただ、抜いたら抜いたで後が大変な木もありますのでご注意を。木の種類によっては伐根後に根を残すと根から芽が生えて来ていっぺんに沢山の苗木が生えて来て余計茂り始める事があるのです。穴を埋めてもまた生えて来る物も。
ブラックベリーがそうで譲った時、私は実家と同じ街の職場の寮に居て週末実家に帰って居たのですが（寮に住むことが採用条件）土に残ったブラックベリーの根の切り口から漏れなく芽が生えて来てしまい、親が引っ越すまでにその芽を全て土から抜いて芽が出なくすることが私の仕事に成っていました。ブラックベリーの苗木を買って植えたのが私だったので・・・。どうにか掘れる全て抜き終えた様に見えましたが（実際引っ越した後は生えてこなかったそうです）意外な盲点が・・・。
親が本当に大切で手放したくない珍しい小型種ツツジを引っ越し先の職場のアパートに持っていき割り当てられた花壇に植えたのですが、ツツジの根の下にブラックべりーの根が潜っていたらしく転勤先でもブラックベリーが生えて来てしまい、株が影を作りツツジを枯らせてしまって物凄く育ち枝が伸びて転勤先へ訪ねて行った時には庭の板塀の角でジャングルの様に茂っていました・・・。トゲが無い種類で実が沢山成るので実を果実酒にして他の住人や隣の住宅に住む上司へ振舞っていたので、本来は大きく育つ樹木は植えられない決まりですがツルバラの様な樹形で普通の木とは違うので植えていても住宅担当者からはお咎め無しだったらしく、元居た街に家を建て出ていく時は抜かずにそのまま置いていくよう他の住人から懇願されたそうなのですが、もう何十年も経ってますが今はそこでどうなっているのやら・・・。そして本家に引き取られた庭木の根元からも生えて来て実が成ると「黒いキイチゴ」と呼ばれ、本家で欲しい人に苗木を譲り続けた結果地区内に広く広まり私が結婚し本家のある地区に住んだ後、隣地区にある今の家に引っ越してくると、ブラックベリーの株が隣の家に植えてあって更に近所の家の庭にも生えてました・・・。特徴が全く同じなので本家から広まったのが更に殖やされ多くの人の手に渡り広まったのでしょうね。まるで古くからの親友に思いもしない場所で何十年ぶりに会えたような気持ちでした。欲しければ本家からいつでも貰えるのですが殖える能力が物凄く性質が強すぎるので自らの年齢のいってしまった現在ではもう扱う気になれず、性質が程良い性質の半蔓性で黄色い実のラズベリーを（赤い実ほど蔓延らないので）不定芽が出てくれば掘り取りながら育ちを制限し栽培しています。
抜いた後に切れた根から芽が生えて来る性質が有る木は結構あります。ラズベリーやニセアカシアの様に地中に潜った長い根の先端から不定芽が出て生えてくる性質を持つ木も有りますから根ごと木を抜いてただ穴を埋めるのではまた生えて来てしまう事があり、そういう種類を持つ木がもしあれば抜いた後に私の様に切れて残った根をできる限り掘り出して処分しないとなりません。もし誰かが木を無償で掘って持って行ってくれても残った根の方までの掘り取り処分までは望めないでしょうし、その土地の持ち主自身が根を掘って処分を終えるまでは穴を埋め戻せないので埋める土の用意や作業はお願いしにくい・向こうが納得しないかもしれません・・・。

不要になった木を処分する事は気が引けて生きたままで譲渡したいとお考えなのでしょうが木の場合は気軽に譲渡する事は難しい為に基本的に「持ち主が不要になる規模の大きさは他人も不要（木が若ければ若いほど貰い手は付きやすい）」とお考えになった方が良く、知人の伝手を頼っても根付きで欲しがる人が居なければ木材として利用できるものに限り自分で伐って持って行ってくれる人を探す。居なければ自分で伐って、薪ストーブを使っている人（外の軒先などに薪を積んでいるので見つければ「持って行ってくれれば無償で譲るので要らないか」と聞いてみる）に譲ったり。
他に、あまりに良く出来た木で処分するにはもったいないなら近くのお寺や神社へ無償で譲るが要らないか問い合わせてみるという手もありますが・・・。本州ではよくある事かわかりませんがこちらではお寺や神社の手入れ造園は檀家や役員の役目で時折見事な庭木が寄付や奉納され移植されてます。欲しいと言われれば基本自分から進んで無償で運ぶ事になりますが木が生き延びれて永く大切にされる上、生前の自分の得も上げられる利点も。

建築関係者OBです。
植木と庭石は、「買う時は高い」、「処分する時はもっと高い」ものです。
タダでも持って行ってくれる人はいないでしょう。
ましてや、自分で掘り出して、後を埋めてなど、誰もしてくれません。
植木屋に日当を払ってやってもらう仕事です。
時間があるのなら、不要な木を手前から順に切って、燃えるゴミで処分です。
根っこ付近まで切れば、隙間ができて風通しも良くなります。

＞当方が気になるのは以下です。
無料でもいいのですが、
土がゴッポリ無くなるのが困るので
土と交換してくれる人、または小さな砂利（神社で見かけるような小さい砂利）と交換を条件にしたいと思っています。
作業は多少のお手伝いはしますが基本はその方がご自分で。
こんな条件で欲しい方がいらっしゃるのか？と疑問で

まずいないと思います。
質問者さんの条件は造園業者がおカネを取ってする仕事にあたります。
実家では庭を作ってくれ長年付き合いのあった造園業者に引き取りを頼みました。我が家の立ち木は造園業者に再利用できそうなものは運んでもらい他は処分、後の整地までしてもらいました。どちらも有料で。

自治体によっては「寄付樹木」などの事業で受け入れ、費用負担もしているところがありますから。問い合わせてみてください。

一例
https://www.city.suginami.tokyo.jp/faq/shizen/shizen/1003953.html

お礼

2020/06/20 22:17

回答をありがとうございます。

寄付樹木というものを初めて知りました。

伐採は簡単ですがこれまで折角育った樹木を安易に伐採することが気になり
貰ってくれる人が居るならそうしたいと思って
庭木あげます　とよく見かける人たちはどうしているんだろう？と疑問に思い質問しています。

山の木々は伐採して薪に出来ます。
庭木も出来ますがやはり山の木よりは愛着がるのか！？
躊躇してしまっています。

寄付樹木に関して当方の地域にそのようなものがあるのかググってみます。
ありがとうございました。

質問者

下の方が言われるとおりだとおもわれます。
最近の話ですが、造園業者に２本木を抜いて木のサマーカット？ほぼ枝だけのにしたら、何といつも年末一万円ぐらいが、３０，０００円と言う請求額でした。業者を呼ぶととんでもなく金がかかるのでやめたほうが無難かな。特に、山茶花やツバキはチャドクガの季節なので嫌がられます。最近の言えば外構をしない安く上げる家が多くて昔みたいに目隠しをしたりしなくなってます。シンボルにしても外構を使って新しいのを植えます。なぜ中古の他所の家庭のシンボルを植えようなんて、貧乏人でも思いつかないと思います。もう一番楽なのは、要らないなら切ってしまって燃えるゴミでしょう。女性でもできます。思い入れがあるのなら大事にされるのがいいのではないですか。ツツジなんて道を歩けば、棒に当たるほど植わってますし。庭木のお引っ越しもヒトと同じく負担が掛かると思います。１番のトラブルは枯れたでしょう。根を切ってしまうと、とても難しいのでご神木などは細心の注意で業者が運びます。運と言うより『縁』だと思いますよ。