制欲を満たす意図は必要性があるのか、否か？

1.制欲を満たす意図は必要性があるのか、否か？
(利点欠点限界盲点とは？)
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これは昔から争われている問題です。
つまり、違法性の本質如何に関する理論的な問題です。

刑には保護すべき法益があります。
殺人なら人命です。
これを保護法益といい、保護法益を侵害するのが違法だ
とする説があります。
これによれば、故意も過失も人命を侵害する面に違いは
ありませんので、同じように処罰されます。

その反対に、違法性の本質は、保護法益ではなく、
法益侵害の目的や態様である、とする説があります。
これによれば、未遂も既遂も区別しません。
それどころか、陰謀予備の段階で処罰可能になります。
悪い結果が発生していないのに、心が悪いから、という
理由で処断できることになります。

通説は、この間をとり、行為の目的態様に加えて
法益侵害も必要だ、としています。

だから強制猥褻にしても、スケベな意図で、性的自由と
いう法益を侵害することが必要だ、と理解されて
きました。

しかし、今回の改正により、スケベな意図は不要、という
ことになります。
つまり、法益侵害説に立った改正だ、ということです。
これは、被害者からすれば、スケベな意図の有無はあまり
重要ではないからです。


2.強制わいせつ罪の
主観的な用件は変わるのだろうか？
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変わるらしいですよ。
主観的要件の有無で変わるのを傾向犯といいます。


3.現法の強制わいせつ罪の利点欠点限界盲点とは？
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スケベな意図がなかったから無罪、というのは
おかしい、という点が指摘されおりました。
被害者女性を裸にして、写真を撮った、という事件で、
スケベな意図が立証されていない、として強制猥褻の
成立を否定し、暴行罪を認めた判例が有り、疑問視されて
いました。



4.皆さんにとって、強制わいせつ罪とは？
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冤罪が増えないか、心配です。