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アノマリーについて
2016/02/09 18:15
当方、最近確定拠出年金の事前練習として株式投資を始めたばかりの初心者ですが、以下の点についてご教示願いたいです。
一応、金融工学をやっているので、ポートフォリオの考え方やリスク管理の考え方は齧っている立場であり、従って株式投資の理論や座学としては1年以上は続けていますが、結局実際の投資に至るまでには1年半以上掛かってしまっている状態です。
そしてつい最近実際に株式を保有してから知ったのがアノマリーという概念です。「節分天井、彼岸底」や9月~12月には株価が急落し易いことはある程度理解出来たのですが、
一般論として、マイナス金利などといったかなり特殊な事情は除き、各月に株価が上昇する理由、下落するアノマリー的な理由というのは、あるとすれば一体どのようなものなのでしょうか?自身の運用のみならず、つい先日祖父母が年金を利用して既に持っている株(大体一株当たり300円程度、100株単位の銘柄です)を追加買いしようとしていることを知り、出来るだけ割安な状態で買わせてあげたいという思いからご教示いただきたく質問致します。
現時点で調べがついているものは、
・決算を目前に控えた機関投資家の売りや買いによるもの
・IPOによるもの
・節分天井、彼岸底
・株主優待や配当権狙いの買い
というものですが、各月の振る舞いはどう説明されるのでしょうか?
海外の政策や投資銀行などの破綻などと云ったイベントもあるので一概には言えないことは重々承知しておりますが、諸説諸々という程度でも構いませんので、宜しくお願い致します。
質問者が選んだベストアンサー
歴20年ほどの者です。アノマリーは、個人的には一切考慮しておりません。
その理由は、株は銘柄ごとのクセを知ることのほうが、世間のアノマリーを知るより遥かに有効であると実感しているからです。
世間で使われるアノマリーは、アナリストや経済記事を書く仕事をしている者などが、上下変動を記事として書く為のワードです。
アナリストも買わせ担当、売らせ担当とおり、例えば買わせ担当の者が節分天井と書けば買わせやすいといった意味で煽りのように使っているだけです。
僕が投資を始めた学生時代やそれ以前の昭和中期の時代は、個人がPCで取引をすること自体も珍しく、店頭や電話注文などで大口連中が取引をしていました。
企業の売買動向や為替トレンドもとてもわかりやすく、外国人の売買動向も理解しやすかったのです。
その当時にできたアノマリーですから、ここ10年~20年程度の月別ロングチャートをご覧になれば、時代の変化を経た今は何の参考にもならないことがご理解できると思います。
銘柄ごと・時期ごとに考慮するキーワードとしては、(以下、例です。)
新型インフルエンザ予報・花粉予報・サーズやエボラなどの感染症流行・ノーベル生理学医学賞など=マスク関連・製薬関連・臨床検査関連・クリーンルーム製造関連
マイナンバー・マイナス金利・金価格一時下落からの反転上昇トレンドなど=金庫関連・金融関連(一時下落後上昇)・工業用金利用の工業関連銘柄(下落)
その他、鉄鋼などの価格・為替変動=自動車・半導体、オリンピック=建設関連・サービス関連など
…というように、世間のアノマリーよりもよほどわかりやすい材料が各銘柄ごとにあります。
ですから、例えば自分の注目銘柄毎に過去や将来的にどのような材料で変動したか(するか)を知っておき、各銘柄に関連した「材料に投資家連中がいつ頃から食いつくのか」を感覚的に覚えたほうが、将来の投資行動にも役立つと思います。
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お礼
2016/02/24 20:29
お忙しい中ご回答ありがとうございます。
>ここ10年~20年程度の月別ロングチャートをご覧になれば、時代の変化を経た今は何の参考にもならないことがご理解できると思います。
というご指摘が当にそのとおりだと感じました。
今回いただいたアドバイスを基に、今後の投資スタンスを調整します。