フィリピンの高利回り定期預金の真偽について

投稿者さん、こんにちは。

私はフィリピン・ケソン市に住んでもう10年になる駐在員です。
今回の件は正直酷い話です。
私の日本の友人もこの高利回りの定期預金について、日本で
セミナーを受けたりして興味津々でした。

最近はもうひとつ「オウンバンク」という銀行でも同じようなことを
やっている、と聞かされました。

私が現地でもう長いので、友人に調べてほしいと言われた内容をここに
共有しますので、投稿者さんの何かお役に立てれば幸いです。

イースタンリザールバンクは現地（それも田舎）の中小銀行で、決して
大手の商業銀行のような銀行ではありません。顧客は現地の中小企業や
商店、農業従事者などがほとんどです。まして、煌びやかなオフィスなど
首都圏中心地にあるわけもありません。そんな銀行が商業銀行のように
米ドル建て口座で定期預金商品を提供している、という話ですよね…。

今回の高利回り定期預金については、米ドル建て定期預金だそうですが、
イースタンリザール銀行にせよ、オウンバンクにせよ、元々米ドル建ての
定期預金商品自体が存在しません。各銀行に実際に聞いて確認しました。
私はそれを知った時に、本当に胸が痛みました。

イースタンリザール銀行に限っては、実際の定期預金口座（12月1日時点）
利回りは下記のようなものでした。注意喚起の意味も込めて、調べた内容を
投稿者さんに共有したいと思います。

≪ペソ建て定期預金≫　　※最低預金額　5,000ペソ
1年満期　1.25%
3年満期　商品無し
5年満期　商品無し

≪米ドル建て定期預金≫　※最低預金額　無し
1年満期　商品無し
3年満期　商品無し
5年満期　商品無し

私の親友である大切な友人にこの情報を知らせたところ、ホッとしたのと同時にすごく
腹立たしいと怒り狂っていました。申込前だったそうで本当に私も安堵しているところです。

こちらでも私の仲間や、駐在員の方々とも話す機会はありますが、このような高金利の定期預金に加入している人はいません。というか、元々この定期預金自体が存在しないから加入しようがないのが実際なのです。

私は脱サラ後、真っ当に一からマニラで事業を起ち上げ、小さいながらもビジネスを始めて
もう10年経ちました。ここフィリピンはいわば第2の故郷です。その第2の故郷をこのような
悪事で汚されることに対し、強い憤りを感じています。

投稿者さんも不審に思われたことはじっくり調査をされてからご判断された方が
いいです。世知辛い世の中ですから、何が起こってもおかしくありません。

今回のような巧妙な手口であれ、嘘は嘘、ないものはないのです。

そしてついに、フィリピン中央銀行がこのイースタンリザール銀行を閉鎖したそうです。
12月12日付地元紙で発表がありましたので、その記事を共有いたします。
http://www.philstar.com/business/2016/12/12/1652487/bsp-closes-jalajala-rural-bank

また、日本の第四銀行でも以前から注意喚起を独自に行っているようです。
最近のインターネットはいろいろ情報が入手できますね。
https://www.daishi-bank.co.jp/release/detail.php?id=3101

人の欲が判断を狂わせることはよくありますが、くれぐれも「現代の被害者」にならないよう遠くフィリピンから祈っております。

合掌

確かに日本の金利よりはるかに高い金利がある銀行はあります。
ただ11パーセントは聞いたことがありません。


私もオウンバンクは聞いたことがあるのですが、実際取り扱いをしてもいませんし、何かで聞いたのだろうというくらいです。


もし気になるのであれば現地に行かれるのが一番早いかと思います。
不安になるのであればかかわらないほうが良いかと思います、「海外銀行」はいまだに詐欺で使われることが多いのでお気を付けください。

ご参考になればと思います。

ご参考　第四銀行　重要なお知らせ　引用

フィリピンに実在する「イースタン・リザール銀行」を装った預金勧誘詐欺と思われる事案が発生しております。
中略　平成２７年４月１日現在で「イースタン・リザール銀行」は銀行法等で免許等を受けた銀行・外国銀行等には該当しておりません。

https://www.daishi-bank.co.jp/release/detail.php?id=3101

お礼

2016/12/15 11:58

ご回答ありがとうございます。現地の知人に聞いたのですが、この銀行はすでに閉鎖になっているようなのですが。。。それでも口座開設を謳っているんですかね。。。同じような事案で「オウンバンク」というのもあると聞きました。

質問者