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67年前のプリント基板の保管について
2023/10/13 04:21
- あるユーザーから67年前に収めた基板を使用したいが問い合わせがありました。基板の保管年数による影響やエポキシ樹脂の経時変化について心配しています。
- 基本的には乾燥すればハンダ濡れ性やミーズリングの問題は無くなると思われますが、スルーホールにダメージが掛かる可能性があります。
- メーカー側の保管方法は詳細が不明ですが、温度と湿度は管理されている部屋に保管していたとのことです。
プリント基板の保管年数
2003/12/08 17:32
プリント基板の保管について
あるユーザーから、”67年前に収めた基板を使用したいがだいじょうか?”との問い合わせが有ったのですが、弊社においても、この様なケースが、今まで無い為に、どの様な影響が出るか分かりません。 基本的には、乾燥すればハンダ濡れ性/ミーズリング等の問題は無くなると思っていますが、エポキシ樹脂の経時変化等が有り、スルーホールにダメージが掛かる事を心配しています。
プリント基板仕様
6層基板/t=1.6mm/フラックス仕上げ
メーカー側の保管方法
詳細は不明ですが、温度/湿度は管理されている部 屋に保管して有ったとの事でした。
誠に申し訳け御座いませんが、この様な経験のある方、資料等ご存知の方、アドバイスお願い致します。
質問者が選んだベストアンサー
ご質問の文面からすると、部品が未実装の基板で、基板単体での劣化を想定すればいいでしょうか?
長期保存だが温度・湿度は管理されており、その管理値が一般室内レベルであるとするならば、心配されているエポキシ樹脂の経時変化は無視できると考えていいと思います。もちろん、温湿度だけでなく、腐食性ガスの存在など、異常雰囲気でないことも当然重要です。
絶縁材料としてのエポキシ樹脂の性能劣化要因として、通常考えられる代表的なものは、次の3つです。
(1)高湿度雰囲気での加水分解
(2)高温度雰囲気での熱分解(加熱減量)
(3)外力等が加わった状態での機械的疲労
このうち(1)は極端な高湿度中での保存では問題になりますが、湿度管理がされているということなら問題ないと思います。
また(2)についても同様です。一般的には耐熱温度近傍で使用・保存されたような場合で検討が必要な事項でしょう。
(3)もおそらく問題にはならないと思います。保存状態であれば、極端なヒートサイクルによる伸縮履歴等もないと思います。ただし、保存姿勢が悪かったりで、基板が反っているような場合は注意してください。
あとは、部品実装後のハンダの乗りなどが問題なければ、実用上は問題ないものと思います。
補足
2003/12/10 08:09
誠に申し訳御座いませんでした。
初めの、ご質問の回答を忘れておりました。
両津様の書かれている通り、未実装の基板単体での劣化に対する内容です。
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お礼
2003/12/10 08:02
回答有難う御座いました。
大変参考になりました。
この回答を元に、再度、弊社内にて使用の可否の検討をさせていただきます。