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2007/05/22 11:09
素人質問で申し訳ありません。
PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)についてですが
インターネット等で調べると
PFOSに代表される有機フッ素化合物の主な用途
◎防水剤 ◎防汚剤 ◎界面活性剤 ◎消化剤・難燃剤
◎潤滑剤等
”ペルフルオロオクタンスルホン酸は、
めっき浴のミスト防止剤、塗料のレベリング
剤、水性膜形成泡消化剤、殺虫剤、
半導体リソグラフィの反射防止剤、合成原料に用
いられる。ペルフルオロオクタンスルホン酸のスルホンアミドエタノールをコモノ
マーとして撥水剤、撥油剤としても用いられる。”
と、記載があったのですが
PFOS及び有機フッ素化合物は
? 鋼材(SS400やSUS304、SKH51等)には
含有されていない解釈で良いのでしょうか
? 樹脂(紙ベーク、ABS、MCナイロン、ポリカーボネイド、
塩ビ、アクリル等)には 含有されているのでしょうか?
? 瞬間接着剤には 含まれているのでしょうか?
本来はメーカーに問合せるべきものだと思いますが、
出来ましたら 一般論でOKですので
どなたかご教示戴けます様宜しくお願い致します
PFOS・PFOAに関しましては、一部誤った情報も流れておりまして、ここでかいつまんでお答えを差し上げたく存じます。
まず、PFOS・PFOA が含まれるというのは【意図的に添加、含有させている】という定義でお答えしたいと思います。
もっとも厄介なのが界面活性剤として使用されている例でして、これはワックスや塗料、インキなどの濡れ性改善剤として広範囲にわたって使用されてきました。このような液体の製品には注意が必要です。
また、成型樹脂には流動性改善剤として使用されたケースもあるようです。
なお、撥水撥油剤にはPFOS/PFOAは意図的含有はされておりませんが極微量(ppbレベル= ppmの1000分の一)で不純分として検出される例があるようです。
さて、ご質問の回答ですが、一般論としては
1.鋼材にはPFOSは含まれておりません。
2.樹脂というだけですと範囲が広くなってしまいますので難しいのですが。
前述のように場合によっては離型剤や流動性調整剤にPFOS系のものを使用しているケースがあるようです。
3.一般的には含まれていないはずです。
現段階の問題点としては、これらの物質の
1.地球上の広範囲に存在
2.拡散したルートが不明
3.慢性毒性があるというものの、どれくらいの程度かわかっていない。
人体内半減期 PFOS 8.7年 PFOA 4.4年
「わからない点が多すぎてヤバそう」ということです。
なので、とりあえず予防的に削減していくための調査が行われております。
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今流行の、有機フッ素化合物調査の一環としての御質問だと思いますが、
御存知のようにこれらの物質はMSDSにも記載されていませんし、
鋼材メーカー、樹脂メーカーに聞いても判らない場合が少なくありません。
様々な工程で使用されているもののようですから、
例えば、樹脂であればその大元となるポリマーを製造している過程からの
履歴調査が必要です。
資料については業界団体を探したほうが近道のような気がします。
また、最近では精度よく分析する為の手法を確立された分析メーカーで、
ある程度のデータを持っているかも知れません。
老婆心ながら、PFOSのみに絞らず、PFOA他にもついて確認されたほうがいい
と思います。
(弊社でも困ってます)
早速のご教示ありがとうございます。
もう少しがんばってみます
2007/05/22 15:42
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