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オペアンプの選定で困っている
2023/10/17 17:24
- オペアンプの選定で困っております。0Vまたは10Vの入力信号が0Vに近い出力になる部品を探しています。
- CMRR数値が高ければ限りなく0Vに近い出力をするのか、CMRR数値が低ければ0Vに近いのか理解できません。
- 周りに聞ける人がおらず、オペアンプに関する本や参考資料の紹介もお願いしたいです。
オペアンプについて
2009/04/20 09:37
現在、オペアンプの選定で困っております。
内容は、オペアンプを差動増幅で使用したいのですが、仮に2つの入力信号が
0Vの時に0V、または2つの信号が10Vで出力が0Vになるようにしたいのです。理想は0Vになるといいのですが、実際はならないので、限りなく0Vに近い出力をする部品を探しております。OPアンプの規格表をにらんでいますが、よく分からず、CMRRがその性能を表していると思うのですがよくわかりません。CMRR数値が多きければ限りなく0に近い出力をするのか、CMRR数値が小さければ0に近いのか、このCMRRのこともよく分かりません。
どなたか、ご教授して頂けませんでしょうか?自分はまだまだ勉強不足で、周りに聞ける人がおらず、手の打ちようが有りません。本など紹介して頂けると
さらに助かります。宜しくお願い致します。
回答 (1件中 1~1件目)
普通のOPアンプで差動アンプを組もうとすると、精度の高い抵抗が必要
です。OPアンプ自体も差動アンプに他ならないのですが、OPアンプを裸で
使うとゲインがありすぎて使い物になりません。OPアンプは負帰還をかけて
使うものですから、ほとんどの性能は帰還素子できまります。
CMRRも事実上、ゲインを決める抵抗のマッチング度合いで決まります。
0.1%の高精度抵抗を使ってもCMRRは60dBですから、OPアンプ自体のもつ
100dBとか140dBなどというCMRRを実現するのは相当大変です。
そこで、マッチングの良い帰還素子まで内蔵した差動アンプが売られて
います。例えば、AD8221のように1本のゲイン抵抗だけで100dBの実用
CMRRが得られるものもあるので、高価ですが、一番間違いなく性能が
出せる選択だと思います。
もちろん、高精度抵抗を使って、さらに微妙な部分は可変抵抗で調整
するという方法もありますが、これは設計思想の問題になります。
CMRRは同相信号に対するゲインと差動信号に対するゲインの比です。
具体的には差動ゲインを同相ゲインで割ったものです。理想的には無限大
となります。
同相ゲインとは、二つの入力に同じ入力電圧を与えたときに、それが
何倍になって出力に出てくるか、です。差動アンプなのですから差が0
ならアンプのゲインが何倍であっても出力は0のはずですが、実際は
理想からのずれがあり、なにがしかの出力が出ます。つまり同相入力
に対してあるゲインがあるわけです。
CMRRはアンプ単体に対して定義されるだけでなく、OPアンプなどを使って
構成されたアンプ全体に対しても定義されます。後者は、回路に使われて
いる抵抗の誤差などに影響されて、普通はOP単体より悪い値になります。
参考書は、岡村迪夫著、OPアンプ回路の設計 などが定本ではないで
しょうか。
できたらOPアンプだけでなくトランジスタを使ったディスクリート部品
で作る回路も是非勉強してください。より源流に近いところを抑えて
おくことで、応用力が40dBも違います!!
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お礼
2009/04/23 11:02
御礼、遅くなり申し訳ございませんでした。
ご回答有難うございます。
差動アンプなるものがあるのですね。知りませんでした。
もう一つお聞きしたいのですが、CMRRとは何と何の対比なのでしょうか?
あと、お勧めの本や参考書などはありますか?自分はまだまだ勉強中なので
なるべく簡単で理解しやすいものが大変助かります。将来的にアナログ技術者
になりたいと考えております。