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キサゲの方法と粘性オイルについて
2023/10/18 02:54
- キサゲ方法としては、アリ溝の場合はかみそりをきつく閉め込んで黒アタリを確認するか、摺り合わせて光明丹のついていない高いところを探す方法があります。
- キサゲ方法で一般的な常盤と常盤の摺り合わせでは、光明丹の色が変化する点を基準にして削る方法があります。
- 粘性の低い油で光明丹を溶いて使用する方法もありますが、正しい粘性のオイルは特定のものではありません。
きさげ
2010/07/31 11:58
こんにちは宜しくお願いします。
現在所有の旋盤のトップスラド及びクロススライドのアリ溝のきさげを実施したいのですが、以前フライス盤のコラムの据付面をキサゲした時は、摺動面ではなかったので光明丹を塗布して元の位置のボルトでトルクをかけて固定するだけで黒アタリが直ぐに判りました。(この時はコラムとベースの据付面に対するアタリ面では摺り合わせてはしていません、固定の圧着です)
今回はアリ溝の摺動面につき、どのように当たりを見れば良いかよく判りません。
光明丹を比較的濃い目に(粘度あり)と薄目(低粘度)の状態で塗布して布で均一に布で延ばして例えばトップスライドを組んでかみそり調整を幾分きつめにしてやっと可動させられる状態で摺り合わせました。
この状態で見た時にははっきり言って濃い目のときも薄めの時も全体的に均等に付着したままで機械加工時点でそこそこでているのかと思いました。
しかし製品は中国製のホビー用旋盤ですから、機械加工だけでそこまでの精度がでているようにも思えません。
トップスライドの精度ははなから当てにしていませんでしたが、同中国製の安物チップ交換式バイト(チップは安物の超硬)の仕上げバイトR0.2~0.3くらいで100mmのS45Cを削って±0.03が限度でした。
上記は恐らく私が基本的なアリ溝へのキサゲ方法が間違えているように思います。
アリ溝の場合は組み込んだらスライドさせずにかみそりをきつく閉め込まないと黒アタリが確認できないのでしょうか。
また常盤と常盤の摺り合わせで平面を出すようなキサゲの方法の紹介では、高いところだけ光明丹が取れてなくなるのでそこを削るという表現と、高いところ同士が擦れると光明丹の色がオレンジ色から濃い赤(黒っぽい赤色)に変色するのでそこが高いということで削るとかいろいろな表現方法で説明されていてどれも理屈的に正しいように思いますが、いまいちはっきりしません。
結局、アリ溝にキサゲする場合は、摺り合わせて光明丹のついていないところ(高いところ)を探すのか、黒アタリとして高いところを探すのかどちらなのでしょうか。
また、かみそりはきつめにしてスライドさせ(摺り合わせ)るのでしょうか、それともかみそりをきつく締め込んで(圧着)させてスライド(摺り合わせ)はせずにアタリを見るのでしょうか。
技術者の方にお尋ねいたします。
テーブルの2斜面は定盤と基準角度ブロックとの摺合わせでアタリを取り、平面を仕上げるが、時々短い角度ブロックをスライドさせつつ反対側の面にダイヤルゲージを当てて振れないように修正を加える。
上記の時々短い基準ブロックをスライドさせつつ・・・は、2斜面のアタリを取る時の長い基準ブロックの方ではダメなのでしょうか。
短いブロックを使用しての振れを測定する意味合いは何か教えて下さい。
また光明丹を粘度の低いオイルでといて使用していますが、正しい粘性の物はどのような物でしょうか。
以前、ネットの情報で車屋がクレ556のCRCでといていると記述された情報をみましたが・・・
またキサゲでアタリを見る時に黒アタリといわれるアタリは、かなり強く当たっている場合に光明丹のオレンジ色が濃い赤色(黒っぽい赤色に変化)するようですが、これは光明丹を油で溶くときの粘性は関係しているのでしょうか。
以前、このキサゲの情報に関する関係者からの回答で、光明丹を使用する意味は、ミクロンの微粉末である光明丹を適度な粘性の油で溶いて面に塗布して互いをすり合わせた時に高いところと低いところに対して表面張力で互いの面同士がもっとも接近して触れる部分に光明丹が付着するのだと・・・
これは各企業のサイトでキサゲに関する情報に示しているように、摺り合せによって高いところには逆に塗布した光明丹は取れてなくなり、低いところだけに光明丹は付着するの意味とは真反対になっている説明ですが、実際はどちらが正しいのでしょうか。
回答 (1件中 1~1件目)
ホビーで本格的な摺合わせは殆ど無理だと思います。
前提として、摺合わせするテーブルより大きな定盤、テーブル長と同程度の基準角度ブロック、測定用の短い角度ブロック、ダイヤルゲージ、直角スコヤ、の道具立てが必要だから。
基準角度ブロックは『アリ溝定盤』として市販品があるが、定盤さえ有れば自作できる。角度の精度はさほど重要ではない。
テーブルの2平面の合わせは定盤基準で摺合わせる。コラムはテーブルを基準として写す。
テーブルの2斜面は定盤と基準角度ブロックとの摺合わせでアタリを取り、平面を仕上げるが、時々短い角度ブロックをスライドさせつつ反対側の面にダイヤルゲージを当てて振れないように修正を加える。
コラム側の1斜面はテーブル斜面を基準として写す。
こんな要領でテーブル側の4面とコラム側の3面を仕上げるが、テーブル側は左右入れ替えてのアタリも見る。
カミソリを締めるのは最後の微修正だけ。
それにサドルの直角精度はマスターの直角スコヤでの測定、修正。あとテーブル面との平行度も。
機械メーカなら、両方の基準形のマスターブロックを持っていて能率アップできるが、後修正はどうしても面倒になる。
以上のどれかを欠いて、動きを良くするとか、精度の大まかな傾向の修正だけに止めるとか、妥協はできるが、摺合わせする意味が薄れてきます
大変遅くなってスミマセン
>短いブロックを使用しての振れを測定する意味合いは何か?
基準ブロックを長い距離で摺動させようとすると、密着状態を維持しにくく浮きが出て測定しづらく、要らぬ誤差が入り込む。
基準ブロック固定でワークを移動させようとすると、長大な基準ブロックが必要になってしまう。
この測定はあくまで2面の平行を見るのであって、極端だが2面が【 くく 】のように曲がっているものを振れゼロと測ってもよい。面の真直性は基準ブロックとの摺合わせで出すべき。
測定時にブロックが基準面からはみ出さない移動で測定面の過半が見れるようにするなら、長さは1/4以下となる。
逆に摺合わせを短い基準ブロックで行うと真直性が修正出来ないことは明らか。その使い分けが大切。
>光明丹、、、正しい粘性の物
何を使おうと、溶く濃度で変えられるはず。判りづらい場合は固めにして薄く塗布するのが基本と思う。
>以前、このキサゲの情報に関する関係者からの回答で、、、表面張力で互いの面同士がもっとも接近して触れる部分に光明丹が付着するのだと・・・
1μを下回ってどうなるは到底知り得るところでないが、嘘っぽいと思う。
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補足
2010/07/31 20:40
テーブルの2斜面は定盤と基準角度ブロックとの摺合わせでアタリを取り、平面を仕上げるが、時々短い角度ブロックをスライドさせつつ反対側の面にダイヤルゲージを当てて振れないように修正を加える。
上記の時々短い基準ブロックをスライドさせつつ・・・は、2斜面のアタリを取る時の長い基準ブロックの方ではダメなのでしょうか。
短いブロックを使用しての振れを測定する意味合いは何か教えて下さい。
また光明丹を粘度の低いオイルでといて使用していますが、正しい粘性の物はどのような物でしょうか。
以前、ネットの情報で車屋がクレ556のCRCでといていると記述された情報をみましたが・・・
またキサゲでアタリを見る時に黒アタリといわれるアタリは、かなり強く当たっている場合に光明丹のオレンジ色が濃い赤色(黒っぽい赤色に変化)するようですが、これは光明丹を油で溶くときの粘性は関係しているのでしょうか。
以前、このキサゲの情報に関する関係者からの回答で、光明丹を使用する意味は、ミクロンの微粉末である光明丹を適度な粘性の油で溶いて面に塗布して互いをすり合わせた時に高いところと低いところに対して表面張力で互いの面同士がもっとも接近して触れる部分に光明丹が付着するのだと・・・
これは各企業のサイトでキサゲに関する情報に示しているように、摺り合せによって高いところには逆に塗布した光明丹は取れてなくなり、低いところだけに光明丹は付着するの意味とは真反対になっている説明ですが、実際はどちらが正しいのでしょうか。