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計測器の精度と繰り返し精度についての考え方
2023/10/18 11:51
- 計測器(斜度計)の精度と繰り返し精度について
- 斜度計の精度は角度までの誤差で、0.05度の精度がある
- 繰り返し精度を考慮すると、0.10度までに入れる必要がある
計測器(斜度計)の精度と繰り返し精度の考え方
2011/11/20 00:11
斜度計があります。
これについて、ある角度までの精度は(例えば10度で)0.05度です。
また、繰り返し精度も0.05度とあります。
この斜度計を10度状態で校正する場合、0.05度までに入っていなければいけませんか?
それとも繰り返し精度も含めた、0.10度までに入っていればいいのでしょうか?
精度が0.05度あるのだから、裕度は0.05度。
しかし同じ面を繰り返す事もあるのだから、繰り返し精度を足した0.10度までに入ればいいのでしょうか?
なんだかよくわからなくなってきました、宜しくお願いします。
質問者が選んだベストアンサー
繰り返し精度とは、一定であることが確かな量を繰り返し測定した場合に、
どの程度安定に測定できるかを示す指標です。
お問い合わせとは無関係な測定器ですが、仕様をみると、精度が±2%以内
であるのに対して、繰り返し精度は0.5%以下のように、繰り返し精度の
方が狭い範囲であることが一般的と思います。精度と繰り返し精度が同一
値の場合、繰り返し精度についての仕様は、あまり意味を持たないでしょう。
お問い合わせの校正は、精度の仕様である0.05度を判断基準とすればよさそ
うに思います。
なお、デジタル表示の最小単位が、0.05度のばあい、量子化誤差の0.05度を
考慮する必要があることも気にかかります。製造元に、仕様の解釈の仕方を
確認することが望ましいように思います。
JIS Z 8103 計測用語の内容を確認してみました。
「精度」とは、測定結果の「正確さ」と「精密さ」を含めた、真値との
一致の度合いを示す概念です。
ここで、「正確さ」は、繰り返し測定した場合の平均値と真値との差が
小さいことを表し、「精密さ」は、繰り返し測定した場合のばらつきが
小さいことを示します。
JISどおりの用語の解釈であれば、「精度」には、繰り返し測定のばらつき
も含まれることにもなります。
従って、前述のとおり、校正では、精度の仕様である0.05度を判断基準とす
ればよいと考えて問題ないでしょう。
とはいうものの、JIS準拠を謳っている測定器でなければ、用語の解釈がJIS
どおりとは限りませんので、メーカーへの問い合わせをお勧めしたという次
第です。
JIS検索サイト
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html
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お礼
2011/11/23 01:14
どうも親切に詳しく教えて頂き、有難う御座いました。
納得出来ました!