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72.4Fe-12.3Cr-8.4Ni-3.7Al-1.7Mo-0.5Sとは?
2023/10/19 10:23
- 72.4Fe-12.3Cr-8.4Ni-3.7Al-1.7Mo-0.5Sは不明な金属物質です。
- 蛍光X線で定量分析された結果、72.4Fe-12.3Cr-8.4Ni-3.7Al-1.7Mo-0.5Sの組成が得られました。
- ヨーロッパ製の部品であり、日本の規格には存在しない可能性があります。
72.4Fe-12.3Cr-8.4Ni-3.7A…
2014/02/25 15:38
72.4Fe-12.3Cr-8.4Ni-3.7Al-1.7Mo-0.5S これなんでしょうか。
不明な金属物質を蛍光X線で定量分析しました。
72.4Fe-12.3Cr-8.4Ni-3.7Al-1.7Mo-0.5S
このような結果が出ましたが、二相系ステンレスと判断してよいでしょうか?
ただ、Crの量なども少なく微妙なところです。
ちなみにヨーロッパで製造された部品のため、日本の規格に無い可能性もあります。
回答 (1件中 1~1件目)
1.一番近い鋼種 マルテンサイト系析出硬化型ステンレス鋼
アルミが入っていることからPH13-8Mo ASTM XM-13 析出硬化系
(高強度ステンレス鋼:高温用バネ材)が一番近い材質。
Ni Cr Cu Al
8.2 13 - 1.1
C Si Mn P S
0.03以下 0.3以下 0.5以下 0.040以下 0.030以下
Q1;Mo1.7%の添加の意味
⇒粘り強さが出る。高温での強度、硬度が増す。
また焼入れ性を上げて、焼き戻しによる軟化や脆化を防ぐ効果もあり。
Crが少ない分防錆上入れているのか?。
溶接割れを抑えたり、降伏点を高めることもできる。
合金設計上は、時効硬化元素として添加している。
Q2;S:0.5%が多いのが疑問
⇒不純物のSが多い理由が不明。JISでは、全ての鋼種で0.04%
鉄と反応するとFeSを生じるため嫌われるが快削鋼のようにSを
増やすことで加工性が上げている場合もある。
SUS303(302の快削鋼種でS0.15%以下)で異常に多い。
測定ミスでは?
Q3;Al:3.7%
⇒表面を硬化させる効果及び強力な脱酸作用。
また、プレス成型で深絞りにCuと複合添加で、成型性もアップする。
合金設計上は、時効硬化元素としてMoと複合添加しているのではないか
日本のステンレス鋼メーカーもJISやISO規格外の専用鋼種として開発しているので
外国メーカーも独自の鋼種がある。
成分分析も、微量元素はわからないので注意が必要。
PH13-8Mo ASTM XM-13 の成分に Mo 2.2%を追加
その他の成分も全て中央値
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