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アメリカの大学から中国の修士過程、日本の博士過程は可能でしょうか?
2023/09/06 09:50
- アメリカの大学から中国の修士過程、日本の博士過程について心配しています。
- 中国の大学院では学生数の急増により指導不足が問題とされていますが実際のところはどうなのでしょうか?
- 中国で修士を取得した後、日本の大学の博士課程に進学することは可能でしょうか?
アメリカの大学から中国の修士過程、日本の博士過程は
2017/01/27 22:22
娘がUCLA在学中です。今年は卒業予定ですが、今後の進路について親として心配です。
UCLAでは政治科学などを専攻しています。UCLA卒業後、中国の大学院で修士課程を取りたいとの事、大学はまだ決まりませんが、中国では五指に入るところが行けそうだとの事です。まずここで質問ですが、中国の大学院は学生数の急増で指導ができず放置状態になっていると聞きますが、実際のところどうでしょうか?次に中国で修士を取得したのち、日本の大学の博士課程に進学したいようです。これは可能でしょうか?日本の博士課程は私のイメージでは修士課程(博士課程前期)から続けて行くと思っていますが、学士がアメリカ、修士が中国で受け入れてくれるでしょうか?もちろん飛び抜けて優秀であれば可能でしょうが、そもそもそのようなルートの人がいるのでしょうか?話が前後しましたが、中国での修士課程ではでは現代中国文学を専攻したいようです。語学力については英語はもちろん問題ありませんが、中国語も旧HSK9級なので、何とかクリアできると思います。
最後に最終的な目標は日本の大学の教授で、中国研究を専門にしたいとの事です。その点から考えてこのルートはありかどうかご意見を聞きたいです。目標から考えるとこのままアメリカで博士を取得もありかと思いますが、UCLAの博士課程(文系)は費用がかなり膨大になります。また修士から日本の大学院もありかと思いますが、どうでしょうか?
さすがにあまり例のないコースなので類似のケースが見当たりません。色々なご意見を頂ければ嬉しいです。
質問者が選んだベストアンサー
No.2&No.4です。
質問者さんが親の立場ではなく、お嬢さん本人の立場であれば、これまでの回答者たちの回答から、自分で考えるはずです。
親の立場として、お嬢さんの進路を心配する気持ちはわかります。が、質問者さんご自身がお嬢さんが進もうとしているアカデミックの世界とあまり縁がないのであれば、ここで聞いたことも「受け売り」にしかならず、お嬢さんにとってはマイナスのアドバイスになってしまうかもしれません。
いろいろ書いておいてこんなことを言うのもなんですが、これがもしお嬢さんご本人からの相談ならば、「いまの指導教員とよく相談してください、可能ならば、将来的に受け入れてもらいたい指導教員とのコンタクトを取ってみてください」というアドバイスに尽きます。
本人の能力や将来性、専攻分野の変更、UCLA→中国→日本、という進路が、最終的に希望する研究分野でどのように影響するのか(どのように評価されているのか)、という細かなことは、お嬢さんが指導を受けている専門分野の教員が一番詳しいはずです。もし指導教員があまり詳しくないということであれば、それは、お嬢さんが「今の専門とは接点のない分野に進もうとしている、いわば遠回りでアウェイの勝負に挑もうとしている」ということですから、指導教員のツテで、「その分野に詳しい、信頼できる人」を紹介してもらう、等を考える必要があるでしょう。
それをするかどうかも、お嬢さんが指導教員と相談して決めるべきです。狭い世界ですので、指導教員の頭越しで学生が勝手に動くことは、相手側から歓迎されません。
大学院に進学を考える子供に対して、親がきっちり決めておくことは、「どこまで・いつまで、援助するつもりなのか」ということだと思います。
お嬢さんはもう成人しているのですし、大学卒業後以上の進路については、金銭的なことも、進路選択も、本人の判断に委ねるべきです。
むしろ、お嬢さん自身がいろいろと自分でリサーチして、最終的に思い描いている道がどういったものなのか、親である質問者さんを納得させられるくらいにプレゼンするべきだと思いますよ。もしそれができないなら、その程度の覚悟に過ぎない、ということです。
中国のトップ大学の博士号が、日本でのアカデミック職就職の時にどのように評価されるかは、専門分野(それもかなり細分化された分野)によってだいぶ違うでしょうから、一般論は言えないと思いますよ。
優れた研究者を輩出している大学院で学位を取る方が良いに決まっていますが、学位だけで採用が決まるわけではないので。
研究内容そのものがどんなに優れていても、大学が求める人材像とうまくマッチしないと、採用してもらえませんしね。
ご自身で最初の質問文に書いているように、日本の大学教員という最終目的に対しては「あまり例のないコース」です。中国か日本かというよりも、専門分野を途中で変えるということがネックです。
専門分野を変えながら異例のコースを進んできた人と、同じ分野で学部・修士からしっかり研究を積み上げてきた人とでは、その専門分野だけについて見た場合、同じ年数で出した研究業績(論文)の数も評価も違ってくるでしょう。
だから、他の方のアドバイスにもあるように、最終到達点に定めている専門分野には出来るだけ早くに入っておいて修行を積むのが良い、と考えるのが一般的でしょう。
ちなみに、理系と違って文系にはポスドク相当の職はほとんどありません。非常勤講師ですら、予算削減で減少傾向です。
ポスドクとかから……とおっしゃいますが、そのポスドク(有給)のポストそのものがほとんど存在しないのが日本の文系アカデミック職の現状です。
最後に、ここで質問者さんがお嬢さんの専門分野等をあまり詳しく書くことで、お嬢さんのことが特定されかねないことを心配します。研究者の世界は非常に狭いので、数年後、「もしかして、あれを書いていたのが君の親御さんだったのか」となりかねません。
かといって、フェイクを入れると、前提条件が違うのでとんでもなく的外れなアドバイスになってしまうことがあります。
それもあって、「お嬢さんが指導教員とよく相談する」のが一番なのです。
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その他の回答 (9件中 1~5件目)
ご返事ありがとうございます。
>やはり修士、博士は一貫でやる前提で、就職先は、日本のアカデミアを想定した場合、日本→US→中国という事になりますか?
修士・博士課程は,所属もテーマもおなじがいいと思います。大学院や指導教員を変えるのは,そもそも受け入れられない危険が高く,受け入れてもらったとしても大きなストレスとなるでしょう。研究上では,博士論文を提出するためには「既発表論文が何本以上」という制限があり,博士課程に入ってから新たに勉強し始めたのではとても本数がそろいません※。自殺行為に近いでしょう。
※人文・社会系ではふつう単名で論文を書きますので,指導教員や研究室のみんなと共著にするという「ごまかし・水増し」もできません。
「日本→US→中国」の表現がよくわかりませんが,この順に条件がいいという意味なんでしょう。日本で就職するなら,日本の大学院がいいと思います。米国で学位をとれば,米国で就職することをまず考えるのが現実的だろうと思います。もちろん日本の教員公募でも通用します。中国は・・・ぼくが不案内なだけかもしれませんが,未知数ですね。
その前に,専門がふらふらするのを確定しないといけないでしょう。ぼく個人は,中国文学(ないし中国語学)は「職を得てからゆっくりやろう」くらいに,いまは脇へ置いておくほうがいいと思います。人生は長い。飯が食える保証があるからこそ「やばい仕事」に手を出さなければいけないとぼくは信じていますが(かつ,ぼくの師匠もそう諭しましたが),手慣れたテーマの焼き直しで小さくなってしまう人もいるのですね。
大学への就職をあきらめる場合にそなえて,外交官や国際公務員(国連職員)などの選択肢も考えておくほうがいいと思います。ぼくの指導学生のひとり(女性;文学修士)は,在外日本大使館などの非常勤職員を食いつないで,けっこう充実した人生を送っているようです。
お礼
2017/01/31 19:12
お礼が遅くなってしましました。ありがとうございます。専門の問題は、良く考えるように伝えたいと思います。文系に比して、まだ社会科学の方が需要はあると思いますので、その点とアドバイスどうり職を得てから考えたらと伝えてみたいと思います。
またご指摘のとうり日本の文系アカデミアが、大変狭い門であり、コスパの悪い職場だというのはよく解りましたので、もう少し広く視点を持って、職探しを勧めてみたいと思います。
n1i2s3h4i5 さん、こんばんは。
アメリカへ留学して大学を卒業。そのあと中国へ行って大学院の修士課程、日本の大学院で博士課程?不思議なことがあります。一体あなたのお嬢さんはどんな学問をして、どんな人間になりたいんでしょうか?そういう変にお金ややたら使い、そして規則の難しそうなところばかりを渡り歩いている感じがします。もっと簡単な考えを持つと思います。日本の大学の教授で、中国研究というけど、それなら、中国の大学院で博士課程を修得したほうがいいと思います。それから、こんなに外国暮らしばかりさせておいてあなた自身心配になりませんかね。
お礼
2017/01/29 23:06
ありがとうございます。親としてはご指摘の点まったくそのとうりだと思います。本当に心配です。その上で、日本で大学教員になるには、中国の大学院で博士までやるほうが良いとのことですが、中国の学位で日本の大学教員(研究者)の道は大丈夫なんでしょうか?
補足。
>専門は,職に就いてからさらに変わることもおおい・・・外的要因
「アジア研究センター」みたいな付置研究所の所属でもないかぎり,教養科目「アジアと日本」とか専門基礎科目「国際関係学概論」のような包括的な科目も担当するでしょう。これらは狭い専門(=自分に論文が書ける)だけでは背負えませんので,もういちど総復習することになります。卒論・修論指導学生がもってきたテーマが,文系では狭い専門からそれることもふつうにあり,演習が自分の勉強にもなったりします。
知らず知らずのうちに,かなりの物知りになるのですね。やっとこさ博論を仕上げたていどの浅学なぼくの娘が,どこまで達するかは今後の長期課題。大看板でないと教授にはなれないのが,あるべき人事です。ま,不勉強な輩は,なんでもかんでも「日清戦争」で押し通しちゃったりしますけどね 笑。
お礼
2017/01/29 20:58
娘さん、助教になられたとのことで、とても素晴らしい娘さんをお持ちで、また親として道を示せる立場で、うらやましい限りです。私はごく普通の庶民ですので、アカデミアの世界は、よくわかりません。従って、ほぼほぼ本人が決めてくる感じになってしまいますが、とりあえず状況だけは理解しておきたいと考える次第です。私も表題のようなルートは相当な能力と運が必要な気がしていましたので、お知恵をお貸しいただきたいと考えました。
やはり修士、博士は一貫でやる前提で、就職先は、日本のアカデミアを想定した場合、日本→US→中国という事になりますか?
落語の「三題噺」(客から任意のキーワードを3つもらい,それらをすべて織り込み即興で1席の落語に仕上げる)みたいな質問内容なので,100人にひとりという能力と運に恵まれないと無理だろうと思います。
じつは,うちの娘は国立大学で博士号をとり幸運にも助教になれましたが,ぼくは学資いがいのなにも援助や口出しはしていません。彼女が自己責任で勝手にやったことです。その例でいうと,専門を変えるなら近傍(社会科学の範囲内)で早いうち(4年次の卒論テーマ)がいい。おなじ大学に博士課程まで在学し,最短距離で学位をとるほうがいい。助教でも非常勤講師の経験は必須(その大学の同窓系列で呼ばれることが多い)。彼女に言うと怒るでしょうが,女性教員の比率を高めたいという意向も追い風になったろうと,ぼくは想像しています。また,彼女が認めたくはなくても,彼女にぼくの能力・性格が遺伝していることや,ぼくというロールモデルがあったことも確かです。
お嬢さんの場合,修士課程で旧帝大か有力私大の社会科学系をねらうのが順当かと思います。そのなかで,中国に興味があるなら中国外交などをテーマにする。国際状況によって順風になるか,あるいは逆風になるかはわかりません。操縦能力があれば,逆風でも帆船は進みます。
専門は,職に就いてからさらに変わることもおおいです。なかには大学院のテーマがライフワークなんていう,ぼくに言わせれば「能なし」もいますが。自分の関心がだんだん広がっていくという内発的な場合もありますが,頭数を満たすために研究プロジェクトや新設学部に無理矢理に引っ張り込まれたりという外的要因もあります。そんななかで中国現代文学(政治がらみなら文革時代とか開放路線あたり?)にも副業で手を出すという方法もあろうかと思います。
No.2です。お礼コメントありがとうございました。
アカデミック職への就職については、まず考えている分野でどの程度の求人があるのか、現実を見てみると良いかと思います。
日本のアカデミック職の求人(公募のもの)は、JREC-IN Portalというサイトに情報が集められています。
https://jrecin.jst.go.jp
この検索フォームに適当な検索キーワードを入れて、求人とその条件を見てみてください。お嬢さんの場合は「中国語」「中国」「漢文」(漢文関係の学科に中国語関係が含まれていることも多いです)等のいくつかのキーワードで検索して、さらに理系を取り除くなどして絞り込んでいってください。今の時期は来年度採用の求人はもう一段落している頃かと思いますが、新しく求人情報が掲載されたばかりのものもあります。
とりあえず「求人の少なさ」「応募に求められる学位学歴、経験等の条件」「研究業績以外に提出を求められる書類(研究計画の他に教育計画など)」を確認して、それを乗り越える方法を考えるのをお薦めします。
これらの「少ない求人」1件あたりに、何十人もの人が応募するのです。博士余りですから、無職の博士号持ちから、期限付き採用(ポスドク相当)の職にある人、専任の職にあるけどよりよい条件を求めて転職しようという人まで、多くのライバルが殺到します。
一般の就職だと、年を取りすぎると採用が難しくなると言う年齢制限がありますが、日本の文系アカデミック職の場合は「経験豊富で即戦力が欲しい」という、逆年齢制限があったりします。公募書類には年齢制限は書いていない(書けない)のですが、募集している職位で見当を付けてください。博士号を取ってすぐならば、助教か専任講師です。文系は助教ポストがほとんど残っていなくて、最近は1~3年の年限付きの「特任」という非正規雇用のポストで人材を確保する大学が増えてきています。
また、どの大学も即戦力を必要としていますので、研究業績があっても、大学での非常勤講師などの教育経験がなければ、なかなか採用してもらえません。
No.2を書いた後、どうしてUCLA→日本→中国留学、ではなくUCLA→中国、日本、の順番を考えているのかな、と考えたのですが、
・専門分野を現在の政治科学から中国文学に変更するため
・ギャップ・イヤーの関係
などでしょうか。
お嬢さんの現状と最終目標を考えると、やはり現在の政治科学から、どのタイミングで「日本の博士後期課程で専攻する学問分野」に切り替えるか、という問題が大きいと思います。
No.2にも書いたように、お嬢さんが日本の博士課程で専攻したい分野がはっきりしないので、何とも言えない部分があるのですが、現在の「政治科学」から「中国研究」への切替をするならば、早いほうが良いです。それを中国で行うか、日本で行うか、という判断が難しいですね。そういう意味では、間に中国の大学院(学部が政治科学出身でも、中国文学を専攻させてくれる、というのなら)を挟む、というのもアリなのかもしれません。
いまUCLAから日本の大学院に進学しようとしても、学部時代に政治科学をやっていて、院からいきなり中国文学に変えたい、と言っても、その能力を証明するもの(卒業論文)がないので、受け入れを渋られる可能性が高いように思います。院試では、ペーパーテストは基礎学力の確認程度で、一番重視されるのは進学後の研究計画と、提出した論文(卒業論文)の内容です。それによって、将来、研究に広がりが見込めそうかどうかを判断されますので。
ただ、専門分野を変えるということはその分野に対する基礎知識が少ないということですから、きちんと指導してくれるところでないと、何も身につかずに終わってしまう、ということも起こりえます。中国の院では、その点が不安ですね。UCLAから、生活も専門も大きく環境が変わりますから、負担は非常に大きいと思います。
あと、修士からにしろ博士からにしろ、日本の大学院に行こうとした場合、ギャップ・イヤーの問題もありますよね。ギャップ・イヤーを利用して、半年間、日本の大学院で研究生をして、院試の準備をする、というのが穏当かなと思います。
いずれにせよ、「政治科学」から「中国現代文学」という分野の変更が大きな転換のように思いますので、どこかで足踏みをすることになる可能性が高いように思います。日本の大学院で、政治科学と中国の現代文学を「中国の現代」として広く包括するようなところがあれば良いのですが、どうなんでしょう。社会学ならば文学に隣接したところにあることも多いですが、政治と文学は、日本ではたいてい、別専攻になっていると思いますよ。
お礼
2017/01/29 19:52
追加のアドバイス頂きまして、ありがとうございます。専攻の問題ですが、ダブルメジャーでもう一つ国際学だったような気がします。(記憶が不確か)UCLAから中国へのルートを考えたのは、推測ですが、今の指導教官が中国の大学の教官に推薦してくれるからではないかと思います。またUCLA内では中国語ネイティブ以外ではかなり中国語ができると思われたようです。またUCLAのサマーセッションで上海で1か月過ごして、あっていると考えたのかもしれません。もちろんギャップイヤーの問題もあると思います。
最終的に日本の博士課程後期を希望しているのは、他国で博士取得の場合日本で教鞭をとるためのスキルが不足すると考えたようです。
日本でアカデミックは極めて狭き門だというのは解りました。また日本の有名大学の院への修士入学も博士課程後期への入学も難しいであろうことは想像していましたので、皆さんの知恵をお借りしたいと考えました。そこでこのまま中国に行って博士まで取得して日本に戻るという道はどうでしょうか?もちろんいきなり教員は難しいでしょうからポスドクとかからにはなると思うのですが、、、日本のアカデミアではUSのPhd.の人は結構いるようですが、中国の学位では通用しませんか?
お礼
2017/01/31 19:00
お礼が遅くなりました。状況は皆さんのおかげで、大分理解できました。文系は本当に厳しいですね。理系については、多少関係があるので、それでも博士は割に合わないと感じていたので、文系ではなおさらですね。
やはりアドバイスどうり現在の学校の教官や進路指導とよく相談する事を勧めます。もっとも原則的でありながら、盲点でした。その点を教えた頂いた事に感謝します。本当に面倒な相談ありがとうございました。