大学院のメリットとデメリット

　親戚に大学院へ行った人が、知っているだけで４人います。全員が専門分野に就職や仕事をできているので、後悔している人はいないでしょう。

　メリットは、専門的知識・経験が得られ、就職先の企業などの組織の「即戦力」になりうることでしょう。

　与えられたテーマでどう高卒や大卒の人間を指導し、実験し、それをどう論文にするかなどなど、学部卒の者には分からないでしょうね。

　なので、院卒（博士号所有者など）を雇う企業や大学などにとって、それをいちいち教える手間が省略できます。したがって、供給と需要が合致したときは、高給がもらえます。

　デメリットは、専門性が高い分おそらくプライドが高く、安い給料にしたり、ほかの仕事をさせたりしにくい（と雇う側が）考える可能性が高いということです。

　例えば数学の大学院を出た博士に、駅の切符切りとかネジの販売員など任せられないでしょうし、任せようとすれば怒るでしょ？と。一言で言えば、融通が利かなそう。

　その結果、企業等は雇うのを躊躇、断念することになり、今「博士号はとったけど」仕事がないと嘆くケースが多くなっているそうです。

　昔は「大学は出たけれど」と嘆き、大学卒資格では「先生しかなれない」し「先生でもやるか」となって先生をしているヤル気ナシの人を「デモしか先生」と言って笑ったのですが、いまは「院卒」ですね。

　人気テレビ番組だった「逃げ恥」の女性主人公は、たしか心理学？の大学院を卒業したという設定でしたね。「院卒のアナタならどんな企業にでも就職できるでしょ」となって、真っ先にクビを切られたのでした。いい口実にされたわけです。

　たしかに、心理学の大学院では企業の事務分野では潰しが利かないと思いました。かといって、潰しが利きそうなアメリカのMBA取得者なんて、ぼろくそに言われていたりもします。

　で、どんな分野の大学院へ進むのかも、大きく作用するのではありますが、昨今は「大学院卒だから」と言って胸を張れない時代ではあります。

お礼

2021/02/19 18:05

リアルなお話ありがとうございます。参考になりました。
確かにMBAの資格があまり意味がなくなっているという話は聞いたことがあります。
また、院卒ということで会社側が身構えてしまうところはあるのでしょうね。
今はコロナで大学に通い続けることも困難な学生も増えているそうですね。いろいろ難しい時代になってきましたね・・・

質問者