ワラント債とは？

ワラント債とは、新株引受権付社債のことで「一定の条件のもとに請求すれば、その都度、その会社に新株を発行させ、これを一定の価格（権利行使価格）で買い付けることのできる権利（ワラント）がついている社債」です。つまり、新株を購入できる権利で、株価が権利で、株価が権利行使価格を上回れば、値上がり益を得ることができます。ここまでは従来から行われていたことです。現在、注目されているのは、このワラント債を成功報酬の形で社員に配布し、市場で売却して利益を得てもらうところにあり、社員活性化の有力な手段となりえているのです。
ソニーが昨年９月に役員を対象に導入したのが始まりで、さらに未公開企業のベンチャー企業で発行できるようになったため、前向きに検討するところが出てきました。成果に対する即時的な報酬ではないこと、本当に予定通りに公開できるのか、そのときの株式相場はどうなのか、などの不安定要因もあるものの、成長を確信している経営者にとっては導入を検討してみる価値のある制度です。

ワラント債とは新株引受権（ワラント）付の社債のことです。
その中身は社債部分とワラント（新株引受権）部分に分けられますが、この二つを切り離すことができるのが分離型ワラント債と呼びます。
分離型ワラント債のワラント部分を自社役員などに譲渡することで、将来の新株発行時に譲渡された役員が新株を購入することができます。
ストックオプションは発行済株数の１０％まで、割当できる相手は役員従業員に限るという制限がありますが、
ワラントの場合は発行数の制限がないこと、割当の相手も社外でもかまわないと自由度は高いです。