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2003/09/25 02:27
SUS420J2を表面窒化処理したものとSUS304を溶接したいと考えています。その際に使用する溶接棒はどのようなものが最適なのでしょうか?また溶接時には窒化層等の表面層は除去した上で溶接した方がよいのでしょうか? 宜しくお願いいたします。
ステンレスのこのような組み合わせの異種溶接は経験がないのですが、コメントします。
SUS420J2はマルテンサイト系ステンレス鋼、US304はオーステナイト系ステンレス鋼と、両者は大きく性質が異なりますので、一般的には遅れ割れなどを引き起こすので、強度や硬度が必要な部品であれば不可能であると考えます。
以下の方法は、自分では試していないので自信はありませんが、以前先輩からきいていたものです。もし可能なら、一度お試しになってはいかがでしょうか?
マルテンサイト系ステンレス鋼の溶接では熱影響部の硬化と水素による遅れ割れが問題です。オーステナイト系ステンレスの溶接では熱影響部のクロム炭化物析出及び残留応力が問題となります。このような場合、とにかく溶接されていればよい程度のことなら、溶接棒にフェライト系を使えばよいということを先輩から聞いたことがあります。マルテンサイト系ステンレス鋼の熱影響部の問題を緩和するために、D430Nbという溶接棒があると教えてもらいました。
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2003/09/26 01:02
迅速なアドバイスを頂き助かります。一度確認の上、試みてみたいと思います。ありがとうございます。