このQ&Aは役に立ちましたか?
部品寸法管理についてのアドバイス
2023/10/15 15:32
- 部品寸法の管理について悩んでいます。量産している間に寸法が変化してしまうことがあります。公差内には収まっているので問題ないとされますが、実際の性能にはどのような影響があるのか分かりません。
- MAX・MIN寸法の現物を評価することができれば確実ですが、実際には難しいです。生産に対して変化なく物を作ることは無理なのでしょうか?アドバイスをお願いします。
- 部品の設計と量産において、寸法の変化が起きることがあります。現在の管理方法では公差内に収まっていることを確認していますが、実際の性能への影響が気になります。どのようなアドバイスがありますか?
部品寸法の管理について
2007/05/24 09:29
機構部品を設計しています。
仕様に合わせ設計・部品認定し、量産しているのですが、
量産している間に認定当初の寸法と比べ変化してしまいます。
なるべく寸法変化がないようにしてほしいと生産サイドに言うと、
変化があるのは当然。公差内にあるから問題ないと返されました。
確かに公差内にあるので図面と部品の整合は取れています。
しかしMAX・MIN寸法の現物を評価したわけではなく、
悪い言い方をするとMAX・MIN寸法のものでどれだけ性能が変わるか分からないのです。
BESTサンプルとWORSTサンプルを作って評価できれば一番確実ですが、
なかなかそれもできません。
生産に対して、認定当初のまま変化なく物を作れというのは無理な話なのでしょうか?
アドバイスをお願いします。
回答 (7件中 1~5件目)
公差 幅 をたとえば3S としたときに ばらつきが均一であれば 正規分布しますので、 2Sが 続くときは 固定的な変化が工程にあったと読み取れますね。 工程を管理するための公差という考え方もあります。
変化なくものを作るという視点ではなくて、工程を作りこむ と考えてはいかがでしょうか。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
元機構設計者の立場としてですが、おっしゃる悩みは十分理解できます。しかも最近は製品サイクルが短く、そういった評価をする時間が無いというのもわかります。公差は生産性と性能の折り合うところに決めたいものですが、実際はコストを考えるとままなりません。結局寸法をおさえるよりも、例えば出荷検査で性能評価も入れるようにして、そこで不良になったものの寸法を調べます。そうしてみると公差の中央値に間違いがあったり、実はもっとラフでいいなんてことがわかったりします。それをまた設計にフィードバックしていくと、生産性も損なわず性能も維持できたりします。何にしろ答えは生産現場にあったりするので、生産関係者と仲良くいいものをつくれる雰囲気を構築されることをお勧めします。
お礼
2007/05/28 18:07
ご回答ありがとうございます。
そーですね、寸法は確かに大事ですが性能ありきですね。
現場でできる性能評価を盛込んで管理していけば、バックデータの蓄積も可能ですね。
最近生産サイドと打合せしてつくづく思うのは、コミュニケーションはとても大事なんだと感じます。
何の為にこれが必要、とういうのが分かれば現場からも有益な声が返ってきますし。
段取り(現場とのコミュニケーション)八分、仕事(製品設計)二分!
これに尽きますね。
わたくしも設計・認定・生産技術を受け持っています。みなさんと同様の回答になりますが、同じものを作り続けるのはいろいろな条件があります。工具の磨耗、温度変化などそのほかにもさまざまな要因があって寸法が変化します。なるべく寸法変化がないように製品が欲しいのであれば、設計者が公差を狭めるのが最も簡単です。しかし、公差を狭めれば測定回数が増えたり、消耗工具が増えたり、不良品が増えたりとそれだけコストもかかります。性能とコストをどこで折り合いを付けるかも設計者の仕事です。MAX・MIN寸法で性能がどれだけ変わるか分からないと設計者が言っていたのでは設計者としては失格ではないのでしょうか?その設計者はそもそも何を裏づけにして公差を決定したのでしょうか?自分の入れた公差には責任を持つべきです。にここはこうゆう理由でこの公差が必要である、と生産サイドに納得させられれば、おのずとよいものがあがってきます。それを棚に上げ、過剰公差のを生産サイドに製作しろというのでは、「現場を知らない奴だ」と思われるのが落ちですよ。装置等の求めるぎりぎりから若干性能に余裕があるところに公差を置き、生産サイドの不良を減らすことも利益を生むためには必要だと思います。また、それを見極めるためには多くの経験とセンスが必要になるとは思います。自己満足の設計ではなく、エンドユーザー・生産サイドの声にも耳を傾け、よい設計者になれるようがんばってください。
偉そうな事を書きましたが、私もまだまだ未熟者です。生涯勉強です。
ある寸法のみ公差を狭くしたいときは社内公差というのを使っています。公差を狭めて社内公差のマークを隣に書いてます。現場の作業者はその寸法のみ測定回数を増やして補正値をこまめに入れています。
治具の位置決めに使う所でφ10±0.015なんて社内公差に変えた事もあります。元の公差は±0.1でした。あまり社内公差を多くすると怒られます。
お礼
2007/05/28 18:00
ご回答ありがとうございます。
以前現物にあわせ寸法公差をシビアに設定したことがありますが、
生産するにつれ寸法を満足できなくなったことがありました。
生産サイドから公差を大きくして欲しいと要望がありましたが、
それを受け入れませんでした。
設計的立場で言えば認定当初が良くて、後々悪くなったのであれば
金型劣化などが考えられるので、補修して物を作るべきと考えたからです。
設計上重要だからシビアにしたのですが、なかなか理解してもらえなかったことがあります。
なるべくシビアにしなくてもすむような、設計的余裕もったモノ作りを目指してみます。
ありがとうございました。
許容差設定は製品性能とコストを決める設計者の重要な仕事と思います。
「変化無くものを作れ」は難しいと思います。現場から総スカンくらっても困ると思います。本当に必要なら全数選別するしかないと思います。歩留りどの位になるか分かりませんが。
でもその前に、今からでも遅くないので、認定当初の寸法とその製品性能と今回のLOT品の寸法とその製品性能を比較し、どのくらいの影響度が出てくる寸法なのか概略見るのは出来ると思います。
それを見て許容差を再度設定するのはどうでしょうか?
バランスよくトレードオフして利益出してください。
お礼
2007/05/28 17:50
ご回答ありがとうございます。
ロット毎の寸法確認は行っておりますが、製品性能までは確認していないですね。
確かにこのバラツキがどの程度性能に影響あるか傾向を見た方が良さそうです。
その上で公差設定を合わせていけば生産サイドにも納得してもらえるかもしれませんね。
参考になりました。ありがとうございました。
お礼
2007/05/29 13:28
ご回答ありがとうございます。
現状工程を再度見直してみます。
勉強になります。