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幾何公差の工程能力評価について
2010/09/18 10:25
- プレス加工にて検査を担当し、プレス製品の穴位置精度の評価について疑問が発生しました。工程能力ソフトの入力方法や測定結果の偏りについて、選択肢を考える必要があります。
- 穴位置の幾何公差の指定が「位置度φ0.05」であり、工程能力ソフトでは規格値の上限値(MAX)と下限値(MIN)を入力しますが、MINは0の設定で良いのか疑問があります。
- 測定結果が限りなく0に近いデータ集団の場合、CPK評価が悪くなってしまうことに悩んでいます。評価の選択肢としては人間の判断に委ねるか、規格値を調整するか、規格幅を広げるかのいずれかが考えられます。これらの方法の選択についてアドバイスをいただきたいです。
幾何公差の工程能力評価について
プレス加工にて検査(測定)を担当しております。
今回、プレス製品の穴位置精度の評価について質問があります。
平面状にある穴位置が図面上「位置度φ0.05」と指定があり
生産した製品に対して測定をし、工程能力を評価しようと思いましたが疑問が発生しました。
工程能力については自力の計算ではなく、工程能力ソフトにて入力していますが、ソフトでは規格値の上限値(MAX)と下限値(MIN)を入力しておくのですが、
「位置度φ0.05」の様な幾何公差だと規格値のMAXは0.05でよいと思うのですがMINは0の設定で良いのでしょうか?
測定結果が限りなく0に近いデータ集団になった場合、偏りがMIN値寄りという判断でCPK評価が悪くなってしまいます。
思いつく限りで私の評価の選択肢としては
?そのデータは人間が判断すると「問題なし」になるわけでCPK値が悪くても問題ないと評価する。
?規格値をいじって例えば規格センター値を0.025として±0.025(0~0.05)で評価する
?0に近いデータでも悪くならない様に現実ではありえませんが規格幅を-0.05~+0.05にする
上記?~?のどれかになるでしょうか?
それともこの様な場合はCPKではなく、別の評価方法を選択しなければならないのでしょうか?
工程能力ソフトに頼っている時点で理解していない証となってしまいますが、
御教示宜しくお願いします。
質問者が選んだベストアンサー
?~?すべて間違いです。
たとえば、位置度は中心距離からの絶対値表記です。
これでは 位置度が0.04だった場合、Xが+方向で偏っているのか
Xが-方向で偏っているのかわかりません。
たとえば座標系で考えた場合
ex)1
(X,Y)=(0,0.01) 位置度 0.02
=(0.01,0) 位置度 0.02
=(-0.01,0) 位置度 0.02
=(0,-0.01) 位置度 0.02
これはすべて同じ 位置度は0.02になります。
ex2)
(X,Y)=(0,0.02) 位置度 0.04
=(0,0.02) 位置度 0.04
=(0,0.02) 位置度 0.04
=(0,0.02) 位置度 0.04
ほぼばらついていません。
センターがばらついているだけです。
ex3)
(X,Y)=(0,0.01) 位置度 0.02
=(0,0.01) 位置度 0.02
=(0,0.01) 位置度 0.02
=(0,0.01) 位置度 0.02
これもすべて同じ 位置度0.02
ソフトを使った位置度のCp値の計算ではex1=ex3)>ex2)となります。
見ればわかると思いますが
ex2の方がバラツキはありませんよね?
センターがずれているだけで安定しています。
バラついているのは ex1)です
幾何公差で出てきた数値でCp値を測定するのは、非常に危険がいっぱいです。
もとの数値でバラツキがないかどうかとしてください。
幾何公差は図面上の表記です。
幾何公差は基本的に片側規格と考えられます。
位置度 φ0.05以下
振れ ○○以下
という感じになります。
それを考慮すると
下限規格の式を使ってください。
下限規格のみの場合
:Cp = (下限規格値 - 平均値)/3σ
ちなみに
Cp=Cpkとなります。
かたよりK値の計算ができません。
どうしても幾何公差でCp値が必要という馬鹿な上司に報告するのに必要であれば・・・
ただし、設備が管理状態にあるかどうかは上記に示した通りです。
幾何公差上で、Cp値がある≠バラツキが無い
です。
幾何公差を採用する際に陥りやすい罠です。
工程能力は自分たちが設備管理をする為の目安です。
工程能力は万能ではありません。
その辺に注意してください。
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その他の回答 (2件中 1~2件目)
まあ、半分あってるが半分間違いだけど
↑
ケンカ売ってるわけではない
位置度のCpkが出せないかというと出せる
ただ ソフトウエアーでは出せないし
それに意味があるかないかと あるようでないし
長文になったので自主規制
ちょうどいい絵があったので
http://www.uniontool.co.jp/pdf/tech/pwb-ver9/pwbver9-4_j.pdf
↑
リンク先はY軸で プラスマイナス したグラフが おおいが
本来は 符号なしにした状態
そんな風にばらつくんだと 脳内補正してください
4-2-1に グラフとともに工程能力を出してます
↑
似たような問題
表面粗さ の 工程能力 深く考えると今回の事象同じだが
3.2z±0.2 となってれば 誰も矛盾なく Cpkを求めるとおもう
お礼
2010/09/22 11:11
回答有難う御座います。
また、資料大変参考になりました。
今回私が評価しようと思ったのも、資料とほぼ同等で
X方向のズレ、Y方向のズレを加味すると私のデータもごちゃごちゃになってしまっていることがわかりました。
工程能力は奥が深いですね。
有難う御座いました。
お礼
2010/09/18 11:45
早速の回答有難う御座います。
やはり幾何公差をCPKにて評価しようという事自体がナンセンスなのでしょうか。
X値、Y値と個別の座標データ(測定値)にて算出するのもひとつの方法かと気付きました。
追記有難う御座います。
何でもかんでも「データ取り=工程能力」としてはいけないなと反省しております。
今後、特に幾何公差の場合、蓄積したデータに対し、その特性を加味して評価したいと思います。
偏りCP値だけで充分評価できるものはありますよね。
有難う御座いました。