このQ&Aは役に立ちましたか?
組み立て図・計画図 必要な寸法 不要な寸法 コツ
2023/10/15 17:37
- 組み立て図・計画図における必要な寸法と不要な寸法の選び方について解説します。
- 組み立て図・計画図では、重要な部分に寸法を入れることが必要ですが、むやみに寸法を入れるのは避けるべきです。
- 寸法の選び方には、組み立て側の作業者の視点や計画図の目的を考慮する必要があります。
組み立て図・計画図 必要な寸法 不要な寸法 コツ…
2007/03/20 00:06
組み立て図・計画図 必要な寸法 不要な寸法 コツをお願いします
組み立て図・計画図を描いた後に、寸法を入れますが、
その寸法について悩みがあります。
それは、どの寸法を入れればいいのかわからないのです。
勿論これは重要だから寸法を入れておかなければいけないだろうーという寸法はわかるのですが、その他の寸法を入れればいいのか、それとも入れなくてもいいのか、わかりません。
勿論、必要な寸法を入れて、不要な寸法を入れなければいいのですが、
それが、どれが必要でどれが不要か、今ひとつわかりません。
組み立て図・計画図は部品図ほど、細かく寸法を入れなくても良いと聞いたことが有ります。なので、不要な寸法が入れられていたり、必要な寸法が入っていなかったりしても、それほど厳しく注意・怒られたりすることはないとも聞きました。
この寸法を入れておいた方がいいのかなと思うと、じゃーここも同じ感じだから入れた方がいいな。そうすると、ここもか?と、最終的に全部入れてあるじゃん・・・・・・ってなります。
逆に、ここは入れなくてもいいだろうーと思うと、じゃーここも同じレベルだから入れなくてもいいな。そうすると・・・・
重要な部分しか寸法入ってないじゃん・・・・・
となります。
確かに組み立て側の作業者からすると、寸法が入れてないより、入れてあったほうがわかりやすいと思いますが、だからと言って、むやみに、ここも、あこも、そこも、とむやみに寸法を入れるのはどうかと思います。勿論それが必要なら入れるべきでしょうが、はたして計画図ってそんなに寸法が盛り沢山になるでしょうか?
部品図とは違い、あまり必要とされる寸法が少ないのではないかと思います。
計画図に必要とされる寸法がわかりません。
どこの寸法が必要で、どこの寸法が不要かわかりません。
コツなど教えて欲しいです。
どういった風に考えればいいのでしょうか?
宜しくお願いします。
回答 (10件中 1~5件目)
並み居る常連回答者の皆さんの書き込み、大変に興味深いです。
(kcbさんの中国のお話には、驚きでした。)
僭越ながら、私も思うところを。
現在は、第一線を退いて後進の指導にあたる日々ですが、
学生の図面を見ていると、その寸法記入の曖昧さに驚かされます。
9898さんの仰る『設計者の明確な意思がなくてはいけない』は、
正にその通りと思います。
で、私のアドバイスは、
「必ず、自分で、分解・組立てをやってみる事」です。これがコツ。
自分の設計した機器を、自分で組み立ててみると、必要な寸法が分かります。
組み付け寸法や、途中の検査寸法値、等が実感できます。
必ずしも全ての機器を自分で組む訳ではないのですが、
なるべく触れる機会を多くする事で、身に付くかと思います。
(という事で、学生達には出来るだけいじらせる様にしています。)
参考まで。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
各設計者の個性が出る部分ですので、回答を見ているだけでも面白いですね。
mstkさんの関わっている製品が、プラントなのか、小物なのか、プロが作ってプロが使う、ワンオフの特殊な機械なのか、コンシューマ向けの家電の様な製品なのかで変わると思います。
また、部品図・組立図はともかく、計画図がどの段階の図面、例えば全く最初期のラフ的な図面か、顧客に対して提出する図面か、部品図を作成する直前段階の図面を指すのか、によっても違うでしょう。
と言う事で、自分の事に置き換えてお話しします。小物部品の製造装置を設計していますが、その場合ですと、
計画図…CAD上で進めているので、基本的には寸法は入れない。特殊な寸法・公差等が必要な部分は、記入しておく。(自分の覚えの為に。部品図作成時に、計画図に描いたタップが並目だったか細目だったか忘れてる、なんて事が良くあるので)各部の動作寸法は、動作後の絵と共に書いておく。
計画図を顧客へのレビューに使う場合は、顧客が工場レイアウトの参考にするので、装置全体の外形サイズを記入しておく。(敷地占有率は、顧客にとって重要です。)
組立図…「組立者が組立の参考に出来る寸法」と、「この部分は重要なので、組立後測定して下さい、と言う寸法」を記入する。
どの図面も基本としては、
a.設計者(自分)の「ここは重要!」「これが狂うと性能が出ません!」と伝えたい寸法を書く。
b.作業のやり易さ・作業者が欲しがっている(と思われる)寸法を書く。
だと思います。
書きませんでしたが、部品図についてもa.だけでなく、b.の、加工者にとって、加工の能率が上がる様な寸法の書き方が出来る様になって、やっと一人前の設計者です。
加工より設計の方が偉いんだ、なんて勘違いして自分の言いたい事しか言わない様な図面を描くと、加工の方からいつまでたってもヒヨッ子扱いされます。外部の業者さんなんかだと、遠慮して(もしくは呆れて)何も言ってくれない事が多いので、いつまでたっても良くなりません。
(加工しにくい図面は、加工コストも上がりますしね。拙い設計を棚上げして、加工屋さんを叩くのは本末転倒です)
顧客や、組立者に対しても同じ事です。
「自分がドアを通った時、後ろから来る人の為にドアを押えてあげる」様な設計が出来る設計者になりましょう。
面白いので一言。先週中国に技術指導で言ってきました。計画図を見て驚きましたが。まったく寸法ははいっていません。3Dデータなので 好きなところをクリックして 測れというのですが CAD 操作にがての ロートルはつらいものがありました。 昔は寸法の入れ方でどこの設計要件が全体寸法を決めているか、どこに無理しているかなど設計者の気持ちが伝わってきました。まあ経験者の少ない人海戦術ではむりもないですね。このへんに問題意識を持つ日本の 感覚を伝える という技術力 をもっと大切にしたいものです。
計画図は、開発当初に描く物だと思います。
よって市場ニーズに基づいた開発仕様があって、それに沿った内容だと思います。例えば携帯電話であれば、
・手にフィットすること
→手になじむのに重要な部分の寸法を計画図に入れる。
組立図は開発が終わり、量産に入る際に書く物だと思います。
これは現場作業者が組立する際に参照するものなので、組立後にあっているかどうか確認する部分の寸法が必要です。
実際は組図と作業指示書、サブASSYのマニュアルなども必要だと思います。よって現場とすりあわせして必要寸法を決めていくのが手っ取り早いです。
私は、3Dになってから、
めっきり寸法を入れることが少なくなってきました
3D上で動かせるので、設計上の寸法を入れる必要がなくなったためと、
上司に示しても判らないと言う意味で、相当寸法いれサボってますが
まあ、装置によって、寸法の入れ方も違うのでしょうが
まず、
1.外観寸法 ・・・どのくらいの大きさだか判るように
2.搬送面、作業面など ・・・操作性、人間の手が入るのかどうか判るように
3.軸間距離など
組み立て上必要な寸法 ・・・組み立て時に、必要
4.スキマ ・・・ 設計上の余裕、組み立て時に、作業者が心配するため、設計上開けた隙間は書いておく
5.動き ストロークや、角度 ・・・仕様上どこまで動くのか、示しておく