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高圧電動機の絶縁について
2023/10/16 18:31
- 高圧電動機の絶縁にはどの程度の耐電圧が必要なのか?試験における耐圧試験の基準は?
- 絶縁処理には機械的強度、温度、作業の簡易性が重要な要素となります。最適な材料は何でしょうか?
- 高圧電動機の絶縁に関して考慮すべき要素やテスト方法について説明します。
高圧電動機の絶縁について
2009/11/05 23:35
高圧電動機の巻線のコイルサイド、コイルエンド、及び、結線部分の絶縁処理は、どの程度の耐電圧を確保すればいいのでしょうか?耐圧試験における2E×1000Vにどのくらい上乗せすればいいのでしょうか?ちなみに、機械的強度、温度、作業の簡易性において、絶縁に最適な材料はなんでしょうか?
回答 (1件中 1~1件目)
一般論で申し訳ありませんが、電気システムの耐電圧は、各部のバランスが
とれていることが重要であって、特定の箇所のみ強化してもシステム全体と
しての耐圧を向上することはできません。
ただし、特有の事情があって、使用中の劣化で耐圧の低下が明確な箇所が
あれば、その箇所について、初期状態においては耐圧の実力アップを図る
ことは有効と思います。
高圧電動機のメーカーであれば、どの部分を強化すべきかはノウハウがある
ことと思いますが、具体的には情報を知りません。
おそらくは、温度上昇が高くなる部位や通風による塵埃の付着などで劣化が
進む箇所のように想像します。
なお、高圧を扱う電気機器では、電位勾配が高い箇所でコロナ放電を起こす
可能性があり、コロナ放電によるオゾン生成などで絶縁物の劣化が加速しま
すから、電位勾配が高い箇所は注意が必要です。
導電性の塵埃が付着すると電位勾配が変化して、設計状態では想定していな
かった箇所の電位勾配が上昇することもあると思います。
コイルは、ワニスなどの樹脂で含浸すると思いますが、ヒートサイクルなど
の原因で樹脂にクラックがはいると、クラック部分の電位勾配が上昇して
コロナ放電が起きやすくなり、寿命を短縮することもありそうです。比較的
高い電位勾配の箇所で、クラックが予想されるところも要注意と思います。
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